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鬼才FROGMANが手がけるフラッシュアニメ「鷹の爪」シリーズも、今年で結成10周年。そんな記念すべきメモリアルイヤーに公開される映画最新作が『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』だ(8月27日公開)。鷹の爪団の人気キャラクター吉田くんの少年時代を描き出した同作の原作は、「月刊コロコロイチバン!」(小学館)にて大人気連載中の同名コミック。多くの怪事件を発生させる「呪いのビデオ」の謎をめぐり、吉田くんたちが活躍する。

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『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』
8月20日(土)よりお台場シネマメディアージュ、TOHOシネマズ梅田にて先行公開、8月27日(土)より全国公開


さらに今回、大ヒットアニメ「ラブライブ!」の南ことり役などで知られる人気声優・内田彩が「鷹の爪」シリーズに初参加。彼女が演じるのは、メカの発明から古代文字の解読までこなす吉田くんの仲間・天才少年つっちー。自身待望の少年役に挑んだ内田とFROGMANとの化学反応はどのようなものだったのか。二人に話を聞いた。

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――つっちーの役を内田さんにオファーした理由は?

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『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』
「秘密結社 鷹の爪」シリーズ作者、FROGMAN氏


FROGMAN「僕は、この『吉田くんのX(バッテン)ファイル』という映画をゆくゆくはレギュラー化したいと思っていたんで、実力と人気があって、かつ声の質感が合いそうな女性声優さんに、つっちーという役をお願いしたいと思ったんです。そこで何人かリストアップして、サンプルを聞かせていただいた時に、内田さんが一番つっちーにフィットしていて、それはほとんど直感に近いですね。
ただ、これは本当に申し訳ない話なんですが、これまで僕はほとんど自分ひとりで声優をやっているものですから、声優さんのことをよく知らなかったんです。でも後で聞いてみたら、内田さんはすごく人気のある方だと言われて。それはすごくいいじゃないかと(笑)」

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『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』
8月20日(土)よりお台場シネマメディアージュ、TOHOシネマズ梅田にて先行公開、8月27日(土)より全国公開


――お二人は初対面だったのでしょうか?

FROGMAN「実は7~8年前に、『古墳ギャルのコフィー』のセカンドシーズンで女性声優さんのオーディションをしたことがあって。その中に内田さんがいたんですけど、一度落としてしまっていたんです」

――その時のことは覚えていました?

内田「あの時はちょうどデビューしたての頃で。オーディションもほとんど受けたことがない時期だったので、ものすごく緊張していたのを覚えています」

FROGMAN「そういう方とまたこうやってご一緒できるのも不思議なご縁ですよね」

内田「実はわたし、以前にコフィーちゃんの声優をやった相沢舞さんと(「空を見上げる少女の瞳に映る世界」で)ご一緒したことがあって。相沢さんがわたしのお姉ちゃんの役で、わたしが弟役。名前がある役をもらったのはそれが最初だったんです。なので、相沢さんにはものすごくかわいがってもらったんです。わたし、その時にはじめて男の子の役をいただいたんですが、それ以降はずっと女の子で。今年に入ってからはレギュラーでひとり、男の子の役をやってるんですが、それ以外は全然やってこなかった。だからすごくうれしかったですね」

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『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』


FROGMAN「実は相沢さんも少年の声をやりたがってたんですよ。だから相沢さんのために『鷹の爪』で桃太郎役を作ったこともありました。女性声優さんってやっぱり少年役をやりたいもんなんですか?」

内田「ずっとやりたかったですね。やっぱり男の子が主人公の冒険ものとかを見て育ってきたから、あこがれですかね」

FROGMAN「『ドラゴンボール』とか?」

内田「そうですね。だからかもしれないです。『女の子だって冒険に出たいんだ!』といった気持ちがあるんだと思います(笑)」

――内田さんが思う「つっちー」の魅力は?

内田「今回のお話をいただいてから、つっちーってどういう子なんだろうとずっと考えていて。秘密結社の皆さんとはちょっと違う感じがするのはなんでなんだろうと思っていたら、そうだ、つっちーはちゃんとした子なんだと気がついたんです」

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『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』


FROGMAN「珍しくちゃんとした子になっちゃいましたね。実はケンケンとつっちーというのは、(コミック版「吉田くんのX(バッテン)ファイル」の作者)おおわき(正義)さんが作ってくれたものなんです。僕からは絶対にああいったキャラクターは出てこない。仮に僕が頭のいいキャラを作ったとしたら、きっとナメクジみたいな感じにしていたでしょうね。そういう意味で人との共作って大事だと思いましたね。よかったね、ナメクジじゃなくて(笑)」

内田「(笑)。でも最初はそれをすごく不安に思っていて。今までの鷹の爪には、いわゆるアニメ声優さんはあまり出ていなかった印象があって。だから今までの鷹の爪ファンの方に、なんだか普通っぽいのが出てきたなと思われたらどうしようと、心配だったんです。
でも収録の時に、つっちーというキャラクターは、子どもたちに向けて、画面で起こっていることをきちんと説明する役割があって。そういう存在なんだよと言っていただけて。なるほどそうなんだと思いました」

――内田さんとの仕事を振り返っていかがでした?

FROGMAN「今回、内田さんと一緒にお仕事をしてみて、『声優さん』というのはこんなにすごいのかと驚かされました。内田さんって少年声をやりたいと言うくらいだし、芝居に対して本当にストイックなところがあって。僕は演出をすると同時に、演じる人間でもあるので、演じる側と演じさせる側の両方の気持ちが分かるんですけど、今回、彼女と一緒に収録してみて、本当に上手だなと感心したんです。もう少しこうしてほしい、といった微妙なニュアンスもきちんと捉えてくれて、本当にクレバーだった。だから収録が終わった後、いろいろなところで、内田彩って人はすごいぞと話したくらいで。それくらい僕にとって内田さんとのお仕事は衝撃的だった。内田さんのおかげで今回、女性声優さんに対する考え方が変わりました。それくらい、いい出会いでした」

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人気声優・内田彩が「鷹の爪」シリーズに初参加


内田「そうだったんですか......(照)。本番前にテストがあったんですけど、ブースを見たらみんな笑っていて。これはやばいと。これはお話にならないくらい笑われちゃっているのではないかと心配になっちゃって。それで後で、なんで笑ったんですかとコッソリ聞いてみたら、『やっぱり声優さんだね』と言われて。安心したことがありました」

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人気声優・内田彩が「鷹の爪」シリーズに初参加


――最近は「鷹の爪」のファン層も広がっているのではないでしょうか?

FROGMAN「子どもたちの認知度が広がっていますね。ただ不思議なことに、小中学生だと女の子のファンが多いんですよね。それとは別に30代のOLさんとか、そういう層にも支持されていて。正直、僕も『鷹の爪』のボリュームゾーンがどこにあるのかは分からないんです(笑)。そういう意味では多様性があるコンテンツなので、10代向けなら10代向け、40代向けなら40代向け、60代なら60代向けの『鷹の爪』があってもいいのかなと思っています」

――ターゲットに合わせて変化させていくと。

FROGMAN「まさしくこの『吉田くんのX(バッテン)ファイル』も子どもたち、ファミリー向けの作品ですからね。だからきわどいシュールなギャグはなかったし、つっちーもナメクジじゃなくてちゃんとした子どもだった(笑)。でも一方で今の(LINE LIVEで放送中の)『鷹の爪GT』では、きわどい球を投げているんで、昔ながらの『鷹の爪』が好きだった人には喜んでもらえていますね。そういった幅広い世代に展開するためには、内田さんみたいな、分かりやすく伝えられるちゃんとした声優さんがすごく大切になってくるんです。今回のつっちーという役柄は、どちらかというとナレーターに近いところがあって。チュパカブラって何なの、オーパーツって何なのというような、ちゃんと情報で伝えていかなくてはいけないところをつっちーにしゃべらせる。そのまわりで吉田くんや和夫たちがワチャワチャやっているという感じで、役割分担をしています」

――ところで今年は4本の『鷹の爪』の映画が制作・公開されるとアナウンスされていますが、これはそれぞれジャンルが違うものですか?

FROGMAN「それぞれ違う作品です。今回は子ども向けですが、今、着々と進めているのは大人向けの『鷹の爪』です。それはすごく話題になると思いますよ」

――何かの作品とコラボするんですか?

FROGMAN「そうですね。えー! と驚くと思います。むしろ世界中がえー! と驚くコラボになっていると思います。われわれもえー! となりましたからね(笑)」


完全オリジナル脚本と超豪華声優陣でアニメ映画化された、オトナもコドモも心おどる、摩訶不思議な、"脱力"アドベンチャー。映画『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』は、8月20日(土)よりお台場シネマメディアージュ、TOHOシネマズ梅田にて先行公開、8月27日(土)より全国公開。

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『鷹の爪8 ~吉田くんのX(バッテン)ファイル~』
8月20日(土)よりお台場シネマメディアージュ、TOHOシネマズ梅田にて先行公開、8月27日(土)より全国公開


◆FROGMAN(ふろっぐまん)
映像作家。「秘密結社 鷹の爪」シリーズ作者。ひとつの作品の監督・脚本・キャラクターデザイン・編集・声の出演をひとりでこなす独自のスタイルでトップクリエーターとしての地位を確立した。また、有名作品をコメディーアニメにリメークすることも多く、過去に「週刊シマコー」「ルパンしゃんしぇい」「攻殻機動隊ARISE」「ベルサイユのばら」などを手がけている。現在はテレビ、ウェブ、ラジオにて「秘密結社 鷹の爪」シリーズの新作を毎週放送・公開している。
座右の銘 「クリエーターになりすぎるな」

◆内田彩(うちだあや)
7月23日生まれ、群馬県出身。2008年のテレビアニメ「おでんくん」で声優デビュー。2009年の「キディ・ガーランド」で主役を務める。その後、「ラブライブ!」の南ことり役で注目を集め、同作から派生したユニットμ'sの一員として第66回NHK紅白歌合戦に初出場を果たした。その他の役柄として「宇宙戦艦ヤマト2199」(岬百合亜役)、「あいまいみー」(麻衣役)、「トリニティセブン」(神無月アリン役)、「ビビッドレッド・オペレーション」(四宮ひまわり役)、「キディ・ガーランド」(アスクール役)、「絶対絶望少女」(苗木こまる役)、「ストライクウィッチーズ劇場版」(服部静夏役)などがある。
座右の銘 「案ずるより産むがやすし」

(取材・文/壬生智裕)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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(C)「鷹の爪8」製作委員会

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