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スガ シカオがこの秋『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーを開催する。これは今年1月にリリースしたアルバム『THE LAST』に対するリスナーからの好評を受けて決定したものだ。現在スガはデビュー20周年のアニバーサリーイヤーを展開中である。いま彼はどこへ向かおうとしているのか。その想いを前後編のロングインタビューでお届けする後編では、『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーのバンドメンバーについてから、デビュー20周年を迎える現在の心境までをたっぷりと語ってもらった。

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スガ シカオ、『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーを開催 2016/9/10(土) ~ 2016/10/30(日)


SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~チケット販売中(Y!チケット)>>

・インタビュー(前編)
「皆さんからの声で決まったから"ENCORE"ツアーです」スガ シカオ、デビュー20周年と最新ツアーを語る>>

■黒く濃密なグルーヴを奏でる、相性抜群のツアーメンバー

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スガ シカオ、『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーを開催 2016/9/10(土) ~ 2016/10/30(日)


――『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーは全10公演が予定されています。

スガ:デビュー20周年を記念した「スガフェス!」を来年5月に開催するんですが、それまでは今回が最後のツアーとなります。これが終わったら「スガフェス!」に集中するつもり。だからぜひ観に来てほしいツアーですね。

――このツアーでは新メンバーとしてギタリストにDuranが参加するそうですね。

スガ:はい。今回のメンバーはまずドラムを「真夜中の虹」(『THE LAST』収録)でたたいてくれたFuyuにお願いして。その後、ギターをどうしようかとあちこちでリサーチしているうちにDuranを知って、彼の圧倒的なプレイに惚れ込んでお願いしました。Fuyuも日本で一、二を争う黒い(=ブラック・ミュージック)ドラムをたたく男なんだけど、Duranもものすごく黒いんですよ。ラウドなロックも弾けるのに、手になじんだフレーズがともかく黒い。かと言って、ブルースの色が濃いわけでもない。ちょっと珍しいタイプだね。まず夏フェスから合流して、そのままツアーに突入できるので、いままさに互いの距離を縮めている感じ(笑)。ツアーではかなりまとまったツートップが成立すると思います。

――『THE LAST』の濃密な楽曲を再現するにはうってつけですね。

スガ:そうだね。でも基本的に『THE LAST』ギターは、俺と小林武史さんとでプロデュースした感じなので、アルバムとはまた全然違った印象になるんじゃないかな。

――その他のメンバーは?

ベースとバンマスは坂本竜太、キーボードは林田"pochi"裕一、コーラスはマヤ・ハッチです。このところ一緒にやっているメンバーですね。彼らや、時々ギターを弾いてくれている菅波栄純って、みんなコミューンが一緒なんですよ。だから相性の良さは保証済みだし、そんな彼らが俺の曲をどういう風に料理してくれるのか、俺自身がとても楽しみですね。

■ 大人になってからフラれるのは耐えられない(笑)

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スガ シカオ、『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーを開催 2016/9/10(土) ~ 2016/10/30(日)


――ではせっかくの機会なので来年開催予定の「スガフェス!スガシカオ~20年に一度のミラクルフェス~」についても少しうかがいたんですが......。

スガ:イヤだ! まだ話せることあんまりないし、まずは『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーのチケットが売れてくれなかったらどうしてくれるんだよ?(笑)。

――まあそう言わないで(笑)。ブッキングは順調に進んでいますか?

スガ:いまのところは順調かな。俺、自分の冠のフェスとかイベントってやったことなかったんだよね。つうか、やるのはいいんだけど、オファーしても、まあスケジュールの都合とか諸々で、断られることもあるわけじゃない? 逆に俺だって断る時もあるしさ。でも俺、その断られる時の心の傷に耐えられないんじゃないかって......。

――ガラスの心ですか。

スガ:もう大人になってそんなに傷つくの耐えられない! だから一時は「怖い、やっぱりやらない」みたくなったんだけど(笑)、まあ20周年だし。

――まあ大人になってから告白してフラれるのって、若い頃とはまた違った苦味がありますよねえ......。

スガ:そうそうそう! だから鹿野さん(※=鹿野淳。「VIVA LA ROCK」プロデューサー。「スガフェス!スガシカオ~20年に一度のミラクルフェス~」のスーパーバイザーでもある)に、「そんなに毎年でっかいイベント組んでいて、受けてもらっては断られたりというループを無限に繰り返していて、心折れないの?」って訊いたら「そんなの毎月折れてるわ!」って言われて。毎月折れてる鹿野さんと一緒ならどうにかやれるのかもしれないなって。

――なるほど。でも今のところはブッキング順調なんですよね?

スガ:だから鹿野さんにも「もっと心折れればいいのに」って言われてますけどね(笑)。でもまだまだこれからなので予断を許さないですね。このインタビュー読んだら、オファーされた人は心して検討してほしいですね。だってこっちは普通のイベントを断られるのとは違うんだから。20年に一度しかないイベントに誘ってんだから。次は40年目かもしれないんだよ?

――何かの彗星か流星群じゃないんだから......。

スガ:もう理由いかんによっては刺し違える勢いですよ! 「おまえを殺して俺も死ぬ!」みたいな(笑)。本当にみんなよくやってると思いますよ。くるりとか10-FEETとかT.M.Revolutionとか氣志團とかさ。心から尊敬しますよ......。

■ ソロで駆け抜けてきたからこそ、座右の銘は"他力本願"

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スガ シカオ、『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーを開催 2016/9/10(土) ~ 2016/10/30(日)


――『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーへと繋がったアルバム『THE LAST』をリリースして、20周年へと向かうスガ シカオですが、今後のヴィジョンについては何かありますか?

スガ:うーん......まだ何も考えてないというか、『THE LAST』でもう完全に出し切っちゃったので上手く考えられないというか、『THE LAST』以外のことをまだあまりやりたくないかな(笑)。それぐらいもう二度と作れないような濃密なアルバムを作ったと思っているので。

――でもその一方でkokua に際して曲は書けたわけですから、出がらしというわけでもないですよね?

スガ:そう。むしろ調子は良いんです。絶好調。この先、他のアーティストへの楽曲提供も予定があるんだけど、kokua にせよ提供曲にせよ、人に書くものだと自分ではもう絶対やれないようなポップスがバンバン書けたりするんですよ。ポップスを書くことは得意なんだと思う。だからせっかくの得意技を捨てちゃうのももったいないから、提供曲に関しては「誰かが活かしてもらえるのならば」という想いもありますね。ただ、自分の曲についてはまだ暫くはいいかなっていう気分なんですよ。まだ先が見えない。

――絶好調なのに先が見えないというのもカオスな状況ですね。

スガ:そうですね。それぐらい『THE LAST』が強烈過ぎた。曲だってあとアルバム1、2枚はすぐにできるぐらいのストックはあるんだけど、でも先が見えない......ああ、今自分で話しながら気が付いたけれど、このカオスな状況だからこそ『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーを決めたというのも、心のどこかであったのかもしれないな。『THE LAST』から先のストーリーがあまりに見えなさ過ぎるから、ちゃんと『THE LAST』のツアーをやってみたら、もしかしたらその先に何かが開けるのかもしれない、みたいなね。そういう自分の中での化学変化を、俺自身がこのツアーに期待しているというのはマジでありますね。

――そういう意味でも必見のツアーですね。では最後にYahoo!からのリクエストです。20周年イヤーを疾走中のスガ シカオにとっての"座右の銘"を教えてもらえますか。

スガ:そうだな......"他力本願"かな。自分の実力を2倍にも3倍にも100倍にもしてくれるのは、やっぱり自分ではなくどこかにいる他の人なんですよ。何日もうなって悩んでいたようなことも、誰かの力を借りたらあっという間に出来上がったりするし。ライヴも同じで、いくら俺がひとりが頑張っても盛り上がるもんじゃない。だから他力本願。

――バンドメンバーやスタッフやお客さん次第という部分もありますからね。

スガ:そうそう。よく"身を削って"とか言うけれど、さっきの傷つくという話題でいえば、10年15年とメジャーでアーティストをやっていれば、真面目な話、やっぱり無事というか無傷では済まされないわけ。俺も15年目ぐらいから「ああ、これが"身を削る"ということなのか」という感覚を覚えたものだし。他のアーティストだってそうだと思うんですよ。

――隠れて見えないだけで、名誉の刀傷もいっぱいあるということですね。

スガ:うん。だからこそ、どこまで上手に他力本願になれるかはすごく重要ですね。人のアイデアにうまく乗っかることができれば、すごく楽しいし、何より自分が思い描いていた以上に、音楽がどんどんカッコよくなる。アーティストなんて、結局はひとりじゃ何もできない。だからこれまではもちろん、これからの自分の人生にとっても、とても重要な座右の銘だと思っています。

スガ シカオ 「オバケエントツ」(SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2015 『THE LAST』)>>


スガ シカオ 「愛と幻想のレスポール」(SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2015 『THE LAST』)>>


(プロフィール)
1966年東京生まれ。1997年2月にシングル「ヒットチャートをかけぬけろ」でメジャーデビュー。日常や時代の空気感を鋭く切り取る作品性や世界観で、世代を問わず幅広い支持を得ている。これまでリリースしたオリジナルアルバムすべてがオリコン週間ランキングトップ10入りを記録。2011年に長年在籍していた事務所を離れ独立。2014年5月に両A面シングル「アストライド / LIFE」をSPEEDSTAR RECORDSより発表し、メジャーシーンに復帰。2016年1月に約6年ぶりとなるオリジナルアルバム「THE LAST」をリリース。現在デビュー20周年のアニバーサリーイヤーを展開中。この秋から全国7都市にて全10公演の『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~』ツアーを開催。また2017年5月には初の冠フェスとなる「スガフェス!スガシカオ~20年に一度のミラクルフェス~」をさいたまスーパーアリーナにて開催予定である。

※「kokua」 oにマクロン(長音記号)が正式表記

(取材・文/内田正樹)

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