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LUNA SEAのRYUICHI(河村隆一)、INORANと、元D-LOOPのH.Hayama(葉山拓亮)からなる、Tourbillon(トゥールビオン)が、10年ぶりのオリジナルアルバム『Life Is beautiful』を10月12日にリリースする。LUNA SEAとも、「河村隆一」「INORAN」名義でのソロ作とも違う、デカダンかつインダストリアルなサウンドスケープや、RYUICHIによる圧倒的なヴォーカル・パフォーマンスは健在ながら、今作ではシンセやプログラミングなどエレクトリックな要素を大々的に導入し、まるで一編の映画を見ているような映像的な世界を提示している。
そこで今回、RYUICHIとH.Hayamaの二人に登場していただき、新作についてはもちろん、10月から始まるツアーへの意気込みなどを聞いた。

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Tourbillon(トゥールビオン)が、10年ぶりのオリジナルアルバム『Life Is beautiful』を10月12日にリリース
(c)avex music creative inc.


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■ 当時は新しかったTourbillonの音楽が、時を経て熟成してきた

ーーこれまで目立った動きのなかったTourbillonですが、昨年になって活動を「再開」した経緯は?

RYUICHI: 自分たちでは「解散」したつもりはなかったんですけどね(笑)。Hayamaくんとは僕のソロで一緒にやっていますし、INORANとはLUNA SEAがあるし、会うたびに「そろそろTourbillonやりたいね」っていう話はしていたんですけど、なんとなく活動がないまま気がついたら結成10周年が来てしまって。それで重い腰を上げたという感じです。

ーー昨年、「10th Anniversary Live 2015」を東京国際フォーラムにて開催されました、7年ぶりに一緒に音を出してみての感想は?

Hayama:懐かしかったですね。そのときに集まってくれたサポートミュージシャン(ギター:土屋昌巳、ドラムス:沼澤 尚、ベース:TOKIE、サックス:yukarie)も素晴らしい人たちばかりで。Tourbillonって、とても刺激的でわくわくするような場所なのだということを、改めて思い知りました。

RYUICHI:活動再開にあたり、まず自分たちの過去楽曲を聴いて、「こんなメニューでライヴをやろう」ということでリハーサルには入っていったんですけど、楽曲が全く古くなっていないことに感銘を受けました。それはきっと、当時は新しかったTourbillonの音楽が、時を経て熟成してきたということもあるだろうし、僕ら自身もいろいろな場所で、いろいろな活動をして経験を積んできたっていうのもあるんだろうけど。

ーーTourbillonを結成したときには、どんなバンドにしようと思っていました?

RYUICHI:LUNA SEAはINORANとSUGIZOという二人のギタリストがいることにより、ギター中心のロックサウンドを奏でているけど、TourbillonはキーボディストであるHayamaくんがいることで、LUNA SEAとはまた違う音像が当然生まれるわけですよね。その音像が、結成当初から見えていたからこそ僕は、この3人でやりたいと思った。「この3人によって生み出されるサウンドを、自分自身がまず楽しみたい」という気持ちがあったんですよね。個人的には退廃的というか、デカダンスな要素をTourbillonの中に取り入れていこうと思っていました。

ーーTourbillonの音楽は、どこか映像的というか、一編の映画を見ているような気持ちにさせられるのですが、そのあたりは意識していますか?

RYUICHI:実は、他のインタビュアーにも同じことを言われたのだけど(笑)、僕らとしては特に意識していなかったんですよね。ただ、Hayamaくんが作る楽曲は、確かに僕も映像的だなって思う。「サウンド・アンド・ヴィジョン」という曲がデヴィッド・ボウイにありますが(アルバム『ロウ』収録)、まさにそのフレーズがTourbillonのジャンルを表しているかもしれないですね。映像と音楽の融合というか。

■ リスナーが今求めていることって「信じる力」だったり「希望」だったりするんじゃないか

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Tourbillon(トゥールビオン)が、『Life Is beautiful』を10月12日にリリース
(c)avex music creative inc.


ーー今作『Life is beautiful』はおよそ10年ぶりの新作となるわけですが、何かコンセプトやテーマはありましたか?

Hayama:アレンジ面で言うと、今回は生楽器以外の音が増えています。サックスの音も入っていないですし、ストリングスもあえてシンセで弾いている。リズムに関しても、打ち込みの要素を前作より前面に打ち出しています。

ーー『Life is beautiful』というタイトルに込めた思いは?

RYUICHI:今回、INORANが書いてきた曲のタイトルがこのフレーズで。「いいじゃんこれ!」ってメンバー全員で盛り上がって、そのままアルバムのタイトルになったんですけど(笑)。この曲自体がとても光に満ちていて、勇気をもらえるようなパワーが秘められているんですよ。これまでTourbillonは、常に実験的な要素というのを打ち立ててきたんですけど、リスナーが今求めていることって「信じる力」だったり、「希望」だったりするんじゃないかと思って。それをもっと素直に打ち出していきたいって思ったんですよね。

ーー今の世の中、「Life is beautiful」と思える瞬間ってなかなかないと思うのですが、そんな中でお2人が「Life is beautiful」と最近思えたのは、どんなときだったのでしょうか。

RYUICHI:僕は空の写真とかiPhoneで撮るのが好きで。結構、見上げているとすごい空と出会うときがあるんですけど、そういうときには生きていることとか、自然とか、すごいなあって思いますね。「ああ、なんか生きてるって素晴らしいな」と。

Hayama:ここ最近、友人や親戚に子供が生まれることが続いたんです。その子たちに会いに行って、彼らも父親になったんだな、母親になったんだなって思うと、その脈々と受け継がれる命というものに感動しますね。僕にとって「Life is beautiful」の「life」は、「人生」というより「命」というふうに捉えています。

ーー河村さんはTourbillonの楽曲を作るとき、自身のソロやLUNA SEAと、どのように分けているのでしょうか。

RYUICHI:今回のように、発売日も制作時期もかなり近いですから、ソロの作品と少しテーマがかぶる部分もあります。ただ、ソロの作品の場合はTourbillonよりも大人っぽいというか、ちょっと枯れた感じもあるかな。哀愁が漂っているようなロックを目指しました。Tourbillonはもう少しポップだし、エナジーや光に満ちた作品が多いと思いますね。

ーー10月からツアーが始まりますが、今の意気込みは?

RYUICHI:まず、3人でステージに上がるのが楽しみですね。そして、今回も土屋昌巳さん(ギター)、沼澤尚さん(ドラムス)、TOKIEさん(ベース)、yukarieさん(サックス)と、サポートミュージシャンも本当に素晴らしい人たちばかりで、そんな方々と新しい楽曲たちを一緒に演奏し、みなさんの前で歌えることが本当に楽しみです。

ーー今後もTourbillonは続けていきますか?

RYUICHI:続けていきたいですね。オーケストラを率いてホールコンサートをやってもいいし、アコースティックセットでライブハウスを回っても楽しそうだし。3人編成という強みを活かし、フレキシブルな活動をしていきたいと思っています。

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Tourbillon(トゥールビオン)が、『Life Is beautiful』を10月12日にリリース
(c)avex music creative inc.


◆ Tourbillon (トゥールビヨン)
LUNA SEAのRYUICHI(河村隆一)、INORANと、元D-LOOPのH.Hayama(葉山拓 亮)の3人で結成されたユニット。2005年9月、『HEAVEN』でシングルデビュー。同年11月にはファーストアルバム『HEAVEN』をリリースする。2006年、セカンドアルバム『A Tide of New Era』をリリース。その後もマイペースに活動を続けていたが、2008年3月のシングル「Break the Chain」以降はほとんど活動休止状態に。そして、7年の歳月を経て結成10周年となる2015年、「10th Anniversary Live 2015」を東京国際フォーラムにて開催。同年、10周年記念ベストアルバム「The Decade - 10th Anniversary Best」を発売。翌年2016年には、前記ベストアルバムに収められた新曲「Colorless Images」をシングルカットした。
座右の銘: Hayama「何事も気にしない」、RYUICHI「生きたいように生きる」

(取材・文/黒田隆憲)

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