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自分について、読書について、未来についてを聞くインタビュー企画「ドクショノミライ」第4弾ゲストは東出昌大さん。11月19日公開の出演映画最新作『聖の青春』(難病と戦い続けながら、29歳の若さで亡くなった実在の天才棋士・村山聖の人生を描く)で、村山聖(松山ケンイチ)に立ち向かう大きな壁・羽生善治役を演じています。羽生さんが乗り移ったかのような東出さんに、演技、将棋、家族や読書への思いを語っていただきました。

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■ 将棋の扉を開くきっかけとなった本たち

「将棋熱へのきっかけは棋士の姿を描いた『3月のライオン』(羽海野チカ)を読み始めたこと。それと同時期に羽生善治さんと森内俊之さんが将棋の名人戦で対局する姿を追った『プロフェッショナル 仕事の流儀 特別版』(NHK)の放送を見て、まずプロ棋士というものに惹かれ、将棋の世界に興味を抱き、プロ棋士に関する本を読んだりして、僕の中での〃将棋熱〃が高まっていったんです」

 その本たちが東出さんをさらに深い深い将棋の世界へと誘っていった。

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11月19日公開の出演映画最新作『聖の青春』


「映画ではまさに〃命を削って〃将棋と向かい合った村山聖さんを通して、プロ将棋の世界が描かれています。将棋だけに打ち込む、そんな世界が本当にあるんだろうか? それが信じられなくて、さまざまな本を読みました。大崎善生さんの『聖の青春』や『将棋の子』を読み、先崎学(将棋棋士・九段/『3月のライオン』の監修者)さんの『一葉の写真・若き勝負師の青春』を読んだ。他にも色々と読んだことは、今回の映画出演にはかなり役に立っていると思いますね。こんなにディープで、残酷なのに、それでもそこに一生を賭けている人たちの世界があることをいろいろな本を読むことで改めて知り、ますます将棋の世界にのめり込んでいくようになっていったんです」

■ 学生時代の電車通学が読書好きになるきっかけに

「将棋に関する本以外で最近自分の趣味として読み返したのは中勘助さんの『銀の匙』。もともと学生時代の電車通学時間に本を読むのが常で。金城一紀さんの『GO』を読んだのも電車の中だったかな。すごく読みやすいので、読書って面白いなあ、と思うようになりましたね。この仕事に就いたことも含めて、本を読んでそれが無駄になったことはないですね。だから本を読む習慣がない人は毛嫌いせずに、まず読みやすい作家の本を読んでみるのもいいと思います。妻(女優・杏)ともよく本の話はしますよ。お互いに気に入った本を勧め合ったりするし。『今度こんな役をやるんだ』と言うと『その内容に近しい本を読んだことがあるよ』と教えてもらったり。お互い時代物が好きなので、同じ本を持っていたことを結婚して知ったり。だから同じ本が二冊家の中にあるものもあるんですよ(笑)。夫婦として好きな本が同じというのは本好きとして幸福だな、と思います(笑)」

■ プロ棋士との交流は「聖の青春」から

「思えば最初に将棋を指したのは父親でしたね。本当に強かったなあ。礼に始まり、礼で終わる、将棋盤を磨き、思考の海に深く潜る将棋を教えるのは、人間形成としてもいいんじゃないかと思うんです。「聖の青春」がきっかけで、プロ棋士の方々とも知り合うことができました。また、友人の一人でもあるつるの剛志さんに紹介していただいた藤森哲也(将棋棋士・四段)君とは同い年で、趣味も競馬とお酒ということで気が合って(笑)。まあでもお酒を呑みながら将棋を指してもまったく上達しませんけどね(笑)。僕としては藤森門下の一人だと思ってるんですが、向こうは『そう名乗ってくれるな』と思ってるんじゃないですかね(笑)」

■ 俳優・東出昌大が見上げる〃名人〃という頂

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11月19日公開の出演映画最新作『聖の青春』



 棋士にとっての頂上が〃名人〃ならば、俳優として何を目指していくのかを最後に聞いてみた。

「俳優として名人と同じような場所を目指すための〃希望〃を与えてくれたのが『聖の青春』でした。今回、芝居をした後に頭の中が真っ白になるという経験を初めてしました。役を演じることには不安もあり、期待もある。でもよけいなことを考えず、心のままに演じた時、それは精神性の部分なんでしょうけど、〃全身全霊を傾けた〃という心地良い虚脱感もあった。ひとつの役に挑戦することはプレッシャーでもあり、希望でもあるということを教えてもらった作品ですね。時にはプレッシャーを言い訳にして負けることもあります。俳優という仕事は負ける時は自分自身に負けてしまうものなので、常に自分に打ち勝つことを目標にし、コツコツと少しずつでもいいから進んでいかなければと改めて思いました。そこには役者として次の場所、ステップに進んでいくための〃希望〃が必ず見えるはずだと思うんです」
(取材・文/永田よしのり)

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「ニコニコカドカワ祭り2016 開催記念電子書籍特別企画 トレンドニュース×KADOKAWA『ドクショノミライ アサヤケナノカ ユウヤケナノカ』」は、今輝いているあの人に、自分について、読書について、未来についてを聞く、連続インタビュー企画です。〔全6回予定〕。次回登場するのは、実業家であり作家、そしてマンガ本のお薦めサイトマンガHONZの代表でもある堀江貴文さん。お楽しみに。

PRPFILE/東出昌大
1988年2月1日埼玉県出身。2012年映画「桐島、部活やめるってよ」で俳優デビュー。同作品で第36回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。近年の映画出演作に『GONIN サーガ』『クリーピー偽りの殺人』『デスノート Light up the NEW world』など。羽生善治役を演じた『聖の青春』が11月19日より、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が12月に公開予定。

東出昌大さん出演映画『聖の青春』(2016年11月19日公開)特報>>


映画『聖の青春』
原作:大崎善生(角川文庫/講談社文庫刊)
監督:森 義隆
脚本:向井康介
出演:
松山ケンイチ  
東出昌大 染谷将太 
安田 顕 柄本時生 鶴見辰吾 北見敏之 筒井道隆/竹下景子/リリー・フランキー
主題歌:秦 基博「終わりのない空」AUGUSTA RECORDS/Ariola Japan
配給:KADOKAWA
(C)2016「聖の青春」製作委員会

11月19日(土) 丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国公開

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