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 2013年にテレビドラマ化された松本光司の人気コミック『彼岸島』が"デラックス"になってスクリーンに戻ってきた。ドラマ版に続いて主人公の宮本明と宮本篤を務めるのは、白石隼也と鈴木亮平。本作では、原作でも人気の高い宮本兄弟の対決が描かれる。見どころは「アクション」と語った白石と鈴木に、撮影時のエピソードや、同じ事務所に所属している二人の距離感などを聞いた。

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白石隼也×鈴木亮平主演映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開


■亮平さんが兄貴役だったので極限まで頑張れた(白石)

――タイトルに「デラックス」とつきましたね。

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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開


白石:台本にはついていなかったので驚きましたが、いいタイトルだと思います!

鈴木:僕も何で「デラックス」なんだろうと思っていたのですが、出来上がりをみて納得しました。確かに「デラックス」になってるな~って(笑)。

白石:『彼岸島』を実写化するということは、お金がかかるってことじゃないですか。ドラマの最初のころは、あまり大きな敵も出てこなかったのですが、この映画ではすごく邪鬼もスケールアップしているし、衣装やアクションシーンも派手になっていて「デラックス」感が出ていますね。

――確かにアクションシーンも壮大ですね。しかも本作では兄弟の戦いが話の中心です。

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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開
(C) 2016「彼岸島」製作委員会


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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開
(C) 2016「彼岸島」製作委員会


白石:亮平さんはアクションが上手で体も大きいしスクリーンに映えるので、そういう方と対峙(たいじ)するには、こちらもしっかりアクションができないと、つまらない映画になってしまうという思いはありました。そこはいいプレッシャーになって自分を追い込めましたね。亮平さんが兄貴役だったからこそ、極限まで頑張れたと思います。

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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開
(C) 2016「彼岸島」製作委員会


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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開
(C) 2016「彼岸島」製作委員会


鈴木:ずっと隼也は山形の映画村にこもって、ひたすら毎日アクションの練習をしていたんです。僕は隼也ほど出番がなかったので、東京と山形の往復だったのですが、山形へ行くたびに彼の顔が、彼岸島にいる人の顔になっていくので、僕もそこでスイッチを入れることができたんです。彼がこれだけ頑張っているのだから、僕も失礼がないように相手しなければいけないので、思いっ切り蹴りました(笑)。

――体作りも大変だったんじゃないですか?

白石:もともとガリガリだったということもありますが、1年間修行した設定だったので、そのぶんぐらいは体重を増やしました。本当はもうちょっと頑張りたかったんですけれど。

鈴木:みるみる顔がやつれていくんですよ。体のほうは、かなりしっかりしていたのですが、顔はどんどん痩せていくんです。「きついんだろうな、分かるよ!」って思っていました。廃病院での隼也とのアクションはすごくうまくいったシーンで、肉弾戦の血の通ったものになっていると思います。

■実際ガチで戦ったら......奇襲作戦しかないですね(白石)

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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開


――実際お二人が戦ったらどちらが勝ちますかね?

白石:絶対勝てないですよ。

鈴木:本気で戦う場面がないですよね(笑)。

白石:奇襲作戦しかないですね。寝ているときに夜討ちをかけるとか。正面から行ったら勝てないので。あとは亮平さんが役作りで貧弱そうになっているときを狙うとか(笑)。

――お二人の話を聞いていると、すごく仲がよさそうに感じますが、プライベートでも懇意なんですか?

鈴木:言うほどプライベートで会っていたわけでもないんです。二人だけで飲みに行ったりとかもないですし。ただ事務所に入った時期がほぼ一緒で、レッスンとかで顔をあわせることが多くて。今回の作品で、改めてご飯行ったり飲みに行ったりして、彼は考えが大人だなって思いましたね。

白石:そんなことはないですよ。ただ僕はいろいろなことに興味を持っているから。落語の話とかしたりしましたね。

■上下の関係じゃない二人。「そのぶん割り勘ですけどね」(鈴木)

――お二人でいるときはどんな感じなのですか?

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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開


鈴木:僕の方が年は上ですが、あまり上下って感じではないですね。

白石:「先輩として立ててくれ」という人は苦手なのですが、亮平さんはそういう人じゃないので、一緒にいて居心地がいいです。

鈴木:そのぶん、割り勘ですけれどね(笑)。

――昔から一緒にレッスンしていた二人がダブル主演で映画を撮るというのは感慨深いものですか?

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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開


白石:特に意識したことはないですが「はじめまして」の人とやるのとは違ったと思います。無意識のうちに意識していたのかもしれません。

鈴木:感慨深いというよりは、緊張感がありましたね。知っているからこそ、知らない人とやる緊張感と同じものを持って臨まなくてはいけないというプレッシャーを感じました。

■「できるのかな」って不安になる仕事の方が燃えるんです(鈴木)

――白石さんは大河ドラマ『真田丸』への出演、鈴木さんも刑事ドラマで『銭形警部』を演じることが発表されましたが、幅広いジャンルの作品に出演する際、俳優として心がけていることはありますか?

鈴木:お芝居に対しては誠実でいたいなと思っています。やらされている仕事ではなく、好きで始めてずっと好きでいる仕事なので、限られた条件の中でも、自分のできる限りベストを尽くす。単純なことなんですけれどね。僕は自分が「できるのかな」って不安になる仕事の方が燃えるし、そういう役柄を選んでしまいがちですね。

白石:いろいろありますが、準備だけはちゃんとしておこうと思っています。自分との勝負なのですが、セリフに書かれたことをただ言ってもOKが出てしまうことだってあるんです。そこに1時間かけるか、1カ月かけるかはその人しだい。マゾ的な努力なのかもしれませんが、その準備はしっかりやろうって思っています。

――この作品でもしっかりした準備で臨んで、アクションの魅力にも取り付かれたとお聞きしました。

白石:いろいろなアクション映画をやらせていただいて、アクション部の方たちとも仲良くなったんです。皆さん、いろいろな想いがあるのですが、なかなか表現する場がないんですよね。だったら「作っちゃおうか?」って話が盛り上がって、どんどん広がっているんです。あまりに話が大きくなってきていて、少しプレッシャーなんですけれどね(笑)。

――そんな渾身作がスペインのシッチェス映画祭でも上映されるなど、世界に向けて広がっていきそうですね。

鈴木:人間の根底の気持ちはどこの国でも一緒だと思いますが、文化が違うと映画の見方って全然違うので、どういう風に受け入れられるのかすごく楽しみです。

白石:撮っているときから海外で受けるんじゃないかなって思っていたんです。ゾンビとかドラキュラとかって大好きでしょ?

鈴木:ちょっと馬鹿にしてない? ドラキュラ出しとけば受けるみたいな......(笑)。

白石:でも本当にドラキュラとか忍者とか、侍とか大好きじゃないですか、海外の人って。そういうものが詰まった映画なので、受けるんじゃないかなって思うんです。欧米の方の反応が楽しみです。

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映画『彼岸島 デラックス』10月15日(土)全国公開
(C) 2016「彼岸島」製作委員会


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(取材・文・撮影:磯部正和)
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白石隼也(しらいししゅんや)
1990年8月3日生まれ、神奈川県出身。07年に「第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリを受賞。08年、映画『制服サバイガールII』で俳優デビューを飾ると、12年から放送された『仮面ライダーウィザード』で主人公・操真晴人/仮面ライダーウィザード役を務め大きな話題になる。その後も映画、テレビドラマにコンスタントに出演しキャリアを積む。座右の銘は「楽しく生きる」

鈴木亮平(すずきりょうへい)
1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。07年公開の映画『椿三十郎』でスクリーンデビューを飾る。13年には奇跡の実写化と言われた映画『HK 変態仮面』で、主演・色丞狂介を演じ強烈なインパクトを残すと、14年にはNHK連続テレビ小説『花子とアン』で吉高由里子演じるヒロインの夫・村岡英治役を演じ知名度を上げる。役柄ごとに肉体改造を行うことでも話題になっている注目の個性派俳優だ。座右の銘は「努力は裏切らない」

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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