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今年のスキマスイッチは、シングルのカップリング曲を集めたベスト盤『POPMAN'S ANOTHER WORLD』のリリースや新しいアレンジで楽曲を楽しむライブ"POPMAN'S CARNIVAL"などに初挑戦。今までにない試みが続く中、1年ぶりとなるシングル「全力少年 produced by 奥田民生」が、11月30日にリリースされる。デビュー以来セルフプロデュースを続けてきた彼らがプロデューサーを迎えるのは、これが初めて。2人が憧れる奥田民生も全力を出した共演は、意外性もあって......

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奥田民生プロデュースでリアレンジ「全力少年 produced by 奥田民生」が、11月30日にリリース


スキマスイッチ 「全力少年 produced by 奥田民生」>>


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■奥田民生には"何をしてもらってもいい"

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奥田民生プロデュースでリアレンジ「全力少年 produced by 奥田民生」が、11月30日にリリース


大橋卓弥(以下、大橋):「僕たちはセルフプロデュースでずっとやってきたので、もしプロデューサーがいたら自分たちの音楽はどうなっていたのかな、とずっと前から単純な興味はあったんです。"誰かに曲を預けてみたい"とはずっと思っていました。(奥田)民生さんに『全力少年』のプロデュースをお願いしたときは、僕らの歌詞とメロディーだけを渡して、その音に対して僕が歌を録り直すということだけを条件にしました。メロディーや歌詞を変更したりするのもOKで、"何をしてもらってもいいですよ"という依頼内容だったんです」

常田真太郎(以下、常田):「今回の民生さんプロデュースも今年やっておきたかった"リアレンジ"だったり"新挑戦"企画の1つなんです。デモ音源ができあがるまでは、僕らの曲が"民生さん色に染まるのかな"とか、"全然違うサウンドになっているのかな"などと、卓弥といろんな妄想をしながらワクワクして待っていました」

■レコーディングで張り切るも「お前やめろ」!?

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奥田民生プロデュースでリアレンジ「全力少年 produced by 奥田民生」が、11月30日にリリース


大橋:「民生さんのデモ音源は"全力OT"というタイトルで届いて(笑)、民生さん色満載だったし、民生さんのボーカルも入っていたので、その音源にすごく感動しました。その影響で僕が歌うときは民生さんのボーカルスタイルに引っ張られましたね(笑)。全体的にロックなサウンドに仕上がっていたので、ボーカルもロックな雰囲気が出るように歌っています」

「民生さんはうわさでスパルタなときがあると聞いていたので緊張していたんですけど、僕が1回歌ったのを聞いたらレコーディングの現場から出てっちゃったんです(笑)。それで僕は良いテイクが出るまでそのまま歌い続けていて、しばらくして民生さんが戻ってくると『まだ歌っとるんかい!』と言われてしまいました(笑)。僕はボーカルの指示を仰いだんですけど、『そんなのはないっすよ。もういいよ、お前やめろ』と(笑)。『民生さんが僕の歌を1回聞いて、ある程度の合格点をもらえたということなのかな......』と解釈するようにしています(笑)」

常田:「今回のレコーディングでは、特に僕の役割は決めていなかったんです。民生さんから何か依頼されたら対応するというくらいの立ち位置でした(笑)。そこも含めて全面的に民生さんに委ねたんです。でも、レコーディング現場にいたら『真太郎、オルガン弾いて!』と声をかけてくれたので、僕もちゃんとオルガンで参加しています(笑)。セルフプロデュースのときは、自分の中で音のイメージがあった上で実際の演奏に入るけれど、他の人にプロデュースされるときは、実際に音を出していきながら作っていくので、そこは自分にとって新しい体験で民生さんに応えられるようにがんばった所ですね」

「レコーディング中は、エンジニアさんとの会話の仕方も含めて民生さんの一挙手一投足を見てました。昔の自分に自慢したかったです(笑)。民生さんが行きつけのラーメン屋に一緒に行ったりする時間も、もったいなくて有難いと思いながら、夢見心地な時間を過ごせました」

■名曲誕生の秘密は?

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奥田民生プロデュースでリアレンジ「全力少年 produced by 奥田民生」が、11月30日にリリース


大橋:「みんなの中で民生さんは"ユルさ"というか、ちょうどよく力が抜けているイメージを持っていると思うんですけど、レコーディング現場では全然違ったんです。『こんな感じで』と感覚的な指示が飛ぶのかと勝手に予想していました。実際は音に対してものすごく緻密だったので、"そりゃユルさだけで、あんな名曲ばっかり誕生しないよな"と納得しました」

常田:「民生さんは、アイディアがその場でどんどん出てくる瞬発力も量もすごかったです。僕たちは音楽作りの方法について、今まで誰かに"正解"と言われたことなくやってきているんです。民生さんと自分たちのやり方が、そこそこ近かったので僕たちは間違っていなかったんだな、と再発見できたことは財産になりました。音楽性のベクトルは違うかもしれないけれど、楽曲の"構築美"というか、楽曲の深さを途方もなく追い求める気持ちを持っていていいんだなと再認識できました」

■オリジナルの新曲へも高まる期待

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常田:「今年開催したライブツアー『POPMAN'S CARNIVAL』は、"リアレンジ"された曲で、お客さんと一緒に音の楽しみ方を広げたいというのが目的でした。最新シングルのカップリングで収録した『ハナツ(premium ver. )』も、その流れの中にあります。新しいアレンジになると歌詞の伝わり方も変わりますし、原曲との違いも楽しんでほしいですね」

大橋:「10月に開催したカバーライブ『THE PLAYLIST』は、改めて自分の趣向についても発見できました。"バンドを組む""人の曲を歌う"を軸に行って、選曲は演奏者側のエゴにならないようにしました。いろんな曲をカバーしてみて、J-POPは良くも悪くも凝っているし、洋楽は良くも悪くもシンプルだなと思いました。僕はどっちも大好きで、それは気質の違いなのかもしれないですね。僕らが普段よく聞くAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)とか昔の音楽は、けっこう緻密なものが多いからこそJ-POPと共通して僕らは好きなんだなと。洋楽はシンプルだからこそ難しくてカッコいいということにも気づけましたし。じっくりと他のアーティストの曲に向き合ったことは、今後の自分たちの作品に大いに反映されそうです」

常田:「誰かと一緒にやることで新しいことが作り出せる可能性の大きさは、今回の民生さんプロデュースで実感したので、今後もやっていきたいです。新しいことに挑戦した今年の経験が、自然な形で新曲に表れたらいいなと思っています。『次は斬新なものを作ってやろう!』と気負っているわけではないんですが、今僕らが作っている新曲にその手応えはちょっとあるんです」

大橋:「オリジナルの新曲リリースはまだいつになるかわからないけれど、できあがりしだい早めに皆さんにお届けしたいです!」

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奥田民生プロデュースでリアレンジ「全力少年 produced by 奥田民生」が、11月30日にリリース



◆スキマスイッチ
大橋卓弥、常田真太郎のソングライター二人からなるユニット。2003年7月、1stシングル「view」でオーガスタレコード第一弾新人としてメジャーデビュー。2004年「奏(かなで)」がロングセラーとなる。2005年には、「全力少年」が大ヒットし、同年NHK「紅白歌合戦」へ初出場し、3年連続出場を果たす。ライブツアーは、各地で完売が続出するなど、ライブアーティストとしても定評がある。
<座右の銘>
「10%の才能と20%の努力、そして30%の臆病さ、残る40%は運」(大橋)
「明日やらなきゃいけないことは明日やる」(常田)

(取材・文/岩木理恵@HEW
(写真:トレンドニュース)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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