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ファーストアルバム「TWELVE」のリリースより約1年。 Mrs. GREEN APPLEのセカンドアルバム「Mrs. GREEN APPLE」が1月11日に満を持してリリースされた。セカンドアルバムにしてセルフタイトルを冠する堂々の自信作が完成。成長し続ける青リンゴたちは"2017年、ヒーローを目指す"という。その真意は?

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セルフタイトルを冠したフルアルバム「Mrs. GREEN APPLE」をリリース


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2015年、期待の新人として音楽シーンに颯爽(さっそう)と現れたMrs. GREEN APPLE。ボーカル&ギターの大森元貴が紡ぐその独特な言葉とポップな音世界は、屈折した現代にキラキラと鳴り響き多くのリスナーの心を掴んだ。2016年リリースのファーストアルバム「TWELVE」はオリコン初登場10位を記録。夏には大型フェスに積極的に参加。そして、12月にはTOKYO DOME CITY HALLでの2DAYSワンマンライブを成功させるなど、破竹の勢いで快進撃を続ける彼らが満を持してリリースする、自らのバンド名を冠するほどの自信に満ちたアルバムについて、大森元貴(Vo./Gt.)、若井滉斗(Gt.)、藤澤涼架(Kb.)山中綾華(Dr.)高野清宗(B.)の5人に話を聞いた。(※高野清宗の「高」ははしご高が正式表記。)

■"これから先のこと"を歌うアルバム、「これがファーストアルバムのような気持ちで」

―セカンドアルバム「Mrs. GREEN APPLE」ですが、まずこのセルフタイトルは誰が考えたのですか?

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大森元貴(Vo./Gt.)


大森: 僕です。まだ曲が出そろう前だったんですけど、メンバーに相談する前に決めました(笑)。前作の「TWELVE」が"昔から今まで"を歌ってきた作品だったので、次は"これから先のこと"を歌うアルバムを作ろうとした時、位置付けとして"これがファーストっぽい"と思い、このタイトルが相応しいと。メンバーに言ったら、おーっという感じで決まりました。

―まだ、作品が出来る前ですよね? メンバーのみなさんはすぐに受け入れられたんですか?

藤澤: 最初はびっくりしましたが、でも、すぐにこれでいこうとみんな納得しました。

■歌詞の変化 「もがいていた時期から今は答えを見出し、素直な表現に」

―すぐに決まるというのは、バンドとしての一体感が芽生えてきたのかもしれませんね。実際、以前の作品と比べてみても、バンドとしてのまとまりはもちろん、楽曲やサウンドのスケールが大きくなったように感じます。1曲目からして「Lion」ですからね。この曲は今のミセスを象徴していると思うのですがいかがですか?

大森: インディーズ時代の楽曲やそれ以前のものって、"答えが無い中で自分がどういう風にしたらいいか?"と問うというか、"答えが無いものを探すのが生きていること"みたいなところで歌ってたんですけど、ちゃんと一つ答えを出すことができるようになったのは、純粋にアーティストだからっていうよりは、やっぱり普通の二十歳の男としての成長なのかなって思うんです。
だから「Lion」は、なんかこう一つスッキリできて、歌詞がすごく素直だなって思います。何て言うんですかねえ、「Progressive」の時はすごく自分の中でもがきながら作ってたんだけど、やっぱり何か一つ答えを見つけて書くっていうのは、間違いなく変わったかなって思いますね

―歌詞の変化について、メンバーはどう思いますか?

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左から、大森元貴(Vo./Gt.)、藤澤涼架(Kb.)、若井滉斗(Gt.)


若井: 今まではわりと難しめの、歌詞読んで一つ一つ"これどういう意味なの?"って確認しながら追っていくというのがあったんですけど、これはストレートにどんどん入ってくるというか。でもそれは、元貴が前に書いていた歌詞があったからこそ、今のこの歌詞なんだろうなってすごく思いました。

―「In the Morning」「サママ・フェスティバル!」といったシングル曲も収録されていますが、夏と秋にシングルをリリースしたというのは今回の作品作りに影響していますか?

大森: やりたいもの、出したいものがしっかりあったので、シングルはアルバムに到るまでの道筋だと捉えています。

■Mrs. GREEN APPLEの歌詞表現、音表現とは

―最初からこのアルバムを見据えたものだったということですね。アルバム全体的に言えるんですけど、今回はストリングスの音がいっぱい入っているような気がしますが?

大森: 僕はギターリフだけが決して僕らのベストな音ではないと思っていて、曲それぞれにベストな音があるって考えています。そういう演奏方法をバンドとして覚えたっていうのはありますね。

―「おもちゃの兵隊」「絶世生物」といった曲では、相変わらず大森さんの書く歌詞の内容が面白いと思います。こうした言葉のインスピレーションはどこから来るんですか?

大森: 辞書などで面白い言葉を見つけたり、日常で携帯サイトをみたりして、"この言葉どういう意味なんだろう"、"あ、すごく面白い意味じゃん"っていうか、"ぴったりの言葉じゃん!"って。それこそ「我逢人」って言葉も自分の中には無かった言葉でした。ただ「絶世生物」は造語なんです。"絶世"、唯一無二というか、そのものという。この曲は最初はワンコーラスだけだったのをフルにしていったんです。で、こういう風な曲にしたいっていうのを伝えて、スタジオでメンバーと少しずつ作っていくっていう、初めてのことをしました。

藤澤: この曲が持ってるモヤモヤ感だったりをちゃんとサウンドに出せたらいいなって、とにかくずっと意識して。ひたすらデモを聞きまくってギターソロのところの展開も、みんなでコードの流れとかをもっと広げてもっと気持ち悪くしたいよねって言いながら、ひたすら弾いて何度も何度も合わせて。とにかく楽しかったです。

―メンバーの一体感が生きてる曲の一つですよね。でも、「絶世生物」の歌詞はちょっと難しかったです。

大森: 僕もわかんないです(一同爆笑)

―その一方で「soFt-dRink」はストレートな曲ですね。個人的には今回のアルバムで一番好きです。

大森: やったー! 素敵。ありがとうございます。確かに自分も今までの曲とは違って思い入れが強い部分があります。17歳の最後に作った結構前の曲ではあるんですけど、映画の主題歌になったというのも含めて自分も曲としてちゃんと聴ける曲なんです。難しい言い方だけど、他の曲は"自分の一部"だったりするのであんまり曲という生き物として聴けないんです。だけど「soFt-dRink」は聴いててすごく心地いいし、すごくいい曲だなって自分でも思います。

ーこれアレンジもいいですよね。シンプルにまとまってる感じが逆にバンド感を感じさせてると思います。特にリズム隊ですが。

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左から、高野清宗(B.)、山中綾華(Dr.)


高野: そうですね、この曲は全部楽器が生でベースだけになるというフックとかも結構あったりするんですが、楽曲が持ってる優しさだったり、青春の、これは元貴の青春なんですけど(一同笑)、ちょっとした寂しさだったりっていう雰囲気、空気感を出すっていうのはリズム隊としてすごく意識したところです。

山中: REC時に自然に付いた強弱がそのまま曲になっていて、今回初めてドラムが続いたままなのに他の楽器が止まるといったアプローチをしてるので、それもまたバンドサウンドを形付けてるかなっていうのはありますね。

■昔から温めていた曲、期待をいい意味で裏切る曲――すべて詰め込んだフルアルバムに自信

―そして、「鯨の唄」。ライオンに続いてクジラですからね、今作はもうスケールが違う。この曲は昨年の初ワンマンライブで一度、披露していますよね?

大森: 当時、WWWでの初めてのワンマンで演った時は曲が大きすぎて自分らがまだ扱えないっていう風に感じて。それで温めてたんですけど、今回のアルバムでやっぱこの曲好きだし、"絶対出すぞ"ってなった時に、すごくエネルギーを発してくれる曲だと思い、改めて今回のアルバムに必要だと思いました。

―確かに今回のアルバムの核となる曲だし、一つのハイライトですよね。「愛情と矛先」といった今までの曲の世界観からも繋がってるという印象を受けます。ミュージックビデオも拝見したのですが、メンバー全員が正装でキメていて"優雅"ですね。こうしたビデオのアイデアはメンバーから出すんですか?

大森: 基本的に制作物は、こういう風なイメージがありますって話をしますね。今回はビデオに出ている女の子も"この子がいいです"といった話とかもして。曲を作ってる時にイメージが頭の中で具現化されてるので、それを落とし込むためにどうしたらいいかなっていう風に考えています。

―他にも「うブ」や「Oz」「Just a Friend」といったバンドという枠では括り切れない個性的で多様な楽曲が収録されています。「うブ」はライブでは既に何度も演奏されていますよね?今回、初めて歌詞を見て驚きました。

大森: もう全然やってます(笑)。リキッド以来、多分毎回のライブでやってるので。実はもう1年前からこんな内容をライブで歌って、みんなカッコイイーって乗ってくれてるのに、実は内容これでした、みたいなのが絶対面白いなって思って。そういうひねくれたアプローチをずっと一年間してました(笑)

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セルフタイトルを冠したフルアルバム「Mrs. GREEN APPLE」をリリース


―なるほど(笑)。「Just a Friend」では一転して、洋楽ティーンポップっぽい響きとなっています。これも新しい方向性ですね?

大森: 昨年は洋楽をすごく聴いてたし、海外ドラマとかも好きなので、海外ドラマ一本みたいな曲を書こうと思って書きましたね。

―聞いていて、例えば男性アイドルが歌ったらどうなるのかなって思いました。

大森: 中高生とかのトレンドになってほしいですね。アルバムの中でもポップロック感の一番わかりやすいサウンドかなって思います。

―最後に「umbrella」について聞かせてください。ミセスってそもそもラブソングが多くないですね。しかも、以前のラブソングと比べても歌詞の視点が明るい未来に向いている所が気になります。この辺りはどうですか?

大森: これは16歳の時に書いた曲ですごく前の歌なんです。メンバー共通ですごく思い入れのある曲だったので僕はアルバムにも入れたいって思っていて。もうシングルの段階で冒頭のストリングスを録っていて、アルバムバージョンを作るっていうのを前提にレコーディングしていました。だから、やっと出せたっていう風に思います。歌詞は、自分で聞いてもすごい新鮮ですね。逆に当時のそれこそ高校生とかじゃないとここまで深く入って書けない気もするし、すごくピュアな曲。だから大事にしたいなって思いますね」

―16歳の時にすでに曲として書き上がっていたということは、大森さんはすでにデビュー前にこの気持ちの域にまで達していたということですね。うーん、時系列に作品を聞いていると中々、分からないものですね。

大森: もちろん「Progressive」の時に歌ってたようなこともいまだにあるし、根本として、核としてもっています。でも今は「Just a Friend」っていう曲や、やっぱり、あの曲のような分かりやすいものをやっていきたいなって思うし、やっぱヒーローでいたいですよね。同世代というか、ちょっと下の子の世代も含めて、夢を与えられる存在でいたいなって思うのはありますね

―確かに今回のアルバムと今後の Mrs. GREEN APPLEの方向性として"ヒーローになる"っていうのは分かりやすいかもしれませんね。2017年も是非、頑張ってください。

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セルフタイトルを冠したフルアルバム「Mrs. GREEN APPLE」をリリース


< Mrs. GREEN APPLE>
2013年結成。2015年メジャーデビュー。2016年初頭にリリースしたファーストアルバム「TWELVE」はオリコンウイークリーチャート初登場10位、続くシングル「サママ・フェスティバル!」が初登場9位にランクインするなど今、最も勢いのある新世代バンド。

セカンドフルアルバム「Mrs. GREEN APPLE」を2017年1月11日にリリース。

<収録曲>
1. Lion
2. In the Morning(関西テレビ・フジテレビ系『#naked Eve』2016年10月クールEDテーマ
3. おもちゃの兵隊
4. 絶世生物
5. soFt-dRink 2017年5月公開予定映画『ポエトリーエンジェル』主題歌
6. 鯨の唄
7. うブ
8. サママ・フェスティバル 日本工学院2016CMソング&テレビ朝日系『musicるTV』2016年6月度OPテーマ
9. Oz(Album Version)
10. Just a Friend
11. FACTORY
12. umbrella(Album Version)
13. JOURNEY

2016年11月2日リリースのニューシングル「In the Morning」>>


2016年6月15日リリースのニューシングル「サママ・フェスティバル!」>>


2016年1月13日リリースのアルバム『TWELVE』から「ミスカサズ」>>


Mrs. GREEN APPLE 「パブリック」(Lyric Video)>>


Mrs. GREEN APPLE 「Speaking」>>


Mrs. GREEN APPLE 「Start」>>


トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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