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初回で主演・剛力彩芽がアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の"初号機"コスプレを披露したことで話題をよんだ、TBS系ドラマ「レンタルの恋」(毎週水曜深夜0時10分~)。女の子と疑似デートが楽しめるサービス"レンタル彼女"をめぐるラブコメディだ。人気No.1の高杉レミ(剛力彩芽)と彼女にぞっこんな大学生・山田公介(大賀)、2人が物語の主人公だ。

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剛力彩芽, Sep 29, 2016 :「第1回ミス美しい20代コンテスト」発表会(写真:MANTAN/アフロ)


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番組ホームページでは、「ハラハラドキドキのオリジナル・ストーリー」と謳(うた)う。そして見どころの1つとして挙げられた、「剛力演じる高杉レミが劇中で見せる、さまざまなコスプレ七変化」が、実際に多くの視聴者に受けているようだ。

Yahoo!リアルタイム検索でタイトルを検索すると、コスプレへの反応がたくさん出て来る。

「剛力彩芽、可愛いよなー、叩かれてたけど俺は好きなんだよな~」
「剛力彩芽がエヴァ初号機のコスプレで話題になってたけど(中略)レンタルの恋っていうドラマがまじで面白くて」
「若干、ゆるふわのロングヘアーも似合ってて、めっちゃ可愛かった!(*´ω`*)」


■視聴率は苦戦気味だが......"音楽"が広げる可能性

TBSの「テッペン!水ドラ!!」枠は、1年前の『悪党たちは千里を走る』初回が2.3%だった。続く4月クールの『毒島ゆり子のせきらら日記』は2.1%。7月クール『死幣-DEATH CASH-』2.3%。10月クール『コック警部の晩餐会』でも1.9%だったので、今回の初回1.3%は、かなり苦しい立ち上がりだ。
2話目も、過去4作は3.0%・2.3%・1.6%・2.3%と、『死幣』を除くと2%以上を保った。『レンタルの恋』は1.9%と少し上がったものの、依然苦しい状況が続いている。

それでも同ドラマは、剛力彩芽のコスプレのかわいさに加え、音楽で楽しめるポイントがいろいろある。
担当の安田明祐氏は、"深夜放送""バーチャルの恋""レミのコスプレ"という非現実的な世界を、クラブミュージック、ミニマリスムの音楽を合わせ、たった30分の間に、魅力的な音をいろいろちりばめ、われわれを十分楽しませてくれる。

■緩急自在の音楽がドラマの展開をドラマチックに演出

第2話の舞台は山中。アウトドアオタクの客にレンタルされたレミのサバイバルデートを公介がのぞくというストーリーだ。自然やアウトドアという非都会的な舞台で、テンポの速い曲が選ばれ、風通しの良い演出となっていた。

冒頭のサニー岳山のギター弾き語りに、レミが合わせてダンスを踊るシーン。
ギターの弾き語りといえば、フォークソング系は、4ビートが典型だが、ここではレミのロココなドレスに合わせて、3拍子のワルツのリズムを使用している。なるほどその手があったか!

レミが、アウトドア入門を開く瞬間、ドラムがリズムを刻む。そしてサニーが「そんな入門はいらない」と本を燃やしてしまう。「あ!」と思ったレミの驚きに、ハイテンポのピアノが躍動感を増す。

山中の散策シーン。サニーの知ったかぶりに、レミが一瞬戸惑いながらも同調する場面では、作曲家安田氏の得意とするミニマルミュージックが、テンポよく空間を演出する。
シーンが進むにつれて、ビート感がテンポアップしていきながら山場に向かう。

そして圧巻は、公介とサニー岳山が足を滑らせ山から転げ落ちる場面。
間一髪、レミが公介の手を握り2人を助ける。ここでキラキラした効果音と沈黙が、駆け抜けたスピードにストップをかける。そしてレミが謎の力で2人を救い上げるところから、音楽はゆっくりとパワフルに動き出す。

実はこの手法は、第1話で公介(太賀)が初めてレンタル"Rental Lovers"の事務所を探し当てたシーンに通ずるものがある。
この時も、公介が事務所のドアノブに手をかけた瞬間、音楽も止まった。いきなり出てきた鷲見(温水)が「貸すよ、彼女」と話しかけ、唐突な音楽のストップが公介の驚きを見事に増幅した。次に手を引っ張られて事務所に入る公介。アタック音と同時に、さきほどの音楽がより音色を増やして再開し、物語が急展開することを示していた。
緩急自在の音の使い方が、ドラマの展開をよりドラマチックに演出していたのである。

■他のドラマと異なる音

このドラマの音の付け方は、他のドラマとちょっと違う。
"30分"という通常ドラマの半分の尺だからこそ、できるスピード感の操作かもしれない。
初回よりも2話目の音楽の作風は、ドラマ音楽的で個性を抑えたサウンドに手を加えられた感じ。作風に寄り添う形は、なお実力健在と言ったところだ。
体当たりのレミのコスプレにバーチャルの恋。謎に隠されたレミの正体を、個性あふれるミニマリスムで演出する空間的広がりはお見事という他ない。

低予算で物語自体の展開には限界があるが、その分音楽が可能性を広げ、飽きずに視聴者を巧みにラストに導いている。深夜0時10分からという、夜9~10時台のドラマとは違ったドラマ音楽の色を出す『レンタルの恋』が、回を追うごとにどう進化していくのか、今後が楽しみなドラマである。

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文責・パリ帰りのピアニスト シャロンヌ
    次世代メディア研究所

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