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昨年活動10周年を迎えたシンガーのleccaが、3月1日に最新アルバム『High Street』をリリースする。悩みやコンプレックスを持つ人たちの背中を押すような説得力のある歌詞と力強い歌声で、多くの人を勇気づけてきた彼女。活動11年目に突入しても、曲作りに対するテンションは冷めることを知らない。常にパワフルな歌を作り出す、lecca自身の力の源とは?

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lecca、3月1日に最新アルバム『High Street』をリリース


■女性を応援する歌を作りたい

「最新アルバムは、昨年の10周年を経て自分の初期衝動みたいなものを思い出せたので、すごく自由でまっさらな自分に戻ったアルバム制作になりました。完全にゼロの状態から作りあげたんです。

先行公開されている曲「woman」は、プロデューサーのAILIがたくさん作ってくれた素晴らしいトラックの中から、歌詞のイメージにぴったり合うものを選びました。昨年、世間では女性が社会的に追い詰められてしまっているような事件があったので、私は女性が社会から求められていることが多すぎるんじゃないかと思っています。男性と同じくらい仕事をしろ、綺麗でいろ、育児と家事もしろ、男も支えろと言われているようでイラついちゃっていました。それで、女性を応援する歌を作りたいと思っていたんです。ミュージック・ビデオに出演してくれた友人たちも『leccaらしい!』と言ってくれたのがうれしかったです。

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世界のレゲエ・サウンド、Mighty Crown のMasta Simonさんにプロデュースしていただいた曲「believe」は、実は一番多く直しが入った曲なんです。当初は何パターンも曲を書いて聞いてもらったので、きっとウザかったと思いますが(笑)、『みんなに伝わりやすくなるように、その熱さを落ち着かせなさい』と学校の先生のように導いてくれたんです。Simonさんからは、『自分自身のことを歌うように』と言われ、私がここまでどうやって歩いてきたのかを思い出しながら歌詞を書きました。改めて過去を振り返るとすごくダメな自分だったはずなのに、気がついたら自分のことを信じて動けるようになっていた。そんな自分自身に起こった良い変化の体験は、みんなの力にもなるかもしれないと思い、歌詞にしました。Simonさんがすてきな意見をたくさんくださるので、私もすごく楽しんで制作しました。

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lecca、3月1日に最新アルバム『High Street』をリリース


さらに『believe』は、レコーディングのとき『場所によって、歌い方をleccaじゃない風にしてみよう』と細かく指導されました。自分でも気がつかないうちに身についてしまった癖を直す作業というのが、私にとっては新しく、面白かったですね。ちょうどCrownのスタジオにいたFIRE BALLのCRISSさんもコーラスに参加してくれました。私にとっては神様みたいな方で、CRISSさんがいなかったら私はたぶん今のように歌ってなかったと思うくらい大きな影響を受けています。
この楽曲で、私が憧れるいろんな方のエキスをいただけました。Simonさんはアーティストとしてどうあるべきか、身をもって発信している方なので、レコーディング中の雑談や立ち振る舞いからもたくさんのことが学べました。最高にカッコいい方だと思っています」

■いろんな人の姿を見て書いた曲たち

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lecca、3月1日に最新アルバム『High Street』をリリース


「『Looking for U』のトラックを作ってくれたジャマイカのプロデューサー、ドン・コルレオンは、今までにもいろんな楽曲のサウンドを私に作ってくれているんですが、彼の曲で最も美しいのはバラードだと思っています。歌詞を乗せないインストゥルメンタルの状態でも完成度が高い曲を作ってくれるので、彼の歌を歌うときはとにかく楽曲を聞き込んでいます。歌を乗せたメロディーとインストゥルメンタルの音がぶつからないように、メロディーと一緒に踊るような感覚で歌うことを一番に心掛けました。

『太陽の視線』という曲は、自分じゃない誰かのために努力する人をモチーフにして作った曲。人のためを思って自分自身も努力をする姿は、本当に美しくてたくましいことですよね。

これまでもいろんな人に刺激をもらい、影響を受けて書いた曲がたくさんあったので、今回のアルバムタイトルは『High Street』と名づけました。"ハイ・ストリート"は、イギリスで言ういわゆる"メイン・ストリート""繁華街"のようなもの。大通りがある繁華街に出て行って、たくさんの人が行き交い互いに磨き合う。同じような環境にいる人たちが、自分の感じたことを共感できる。そんなアルバムになったと思います」

■自分はやっぱり女性として生きている

「11年目に入って、最近は余裕というより謙虚さが出てきたと思っています。デビュー3年目くらいまでの私は鼻っ柱が強くて、ディレクターと毎晩のようにけんかしたりもしていました(笑)。でも音楽活動を続けていると、自分の力が足りないということがわかってきたんです。もっとやりたいのにできていない自分を感じるからこそ、もっとうまい人の意見を聞きたいと、今は思えるようになりました。

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lecca、3月1日に最新アルバム『High Street』をリリース


私自身を語ると、かわいげはないし声も低いので、どっちかというとオジサンみたいな雰囲気の女性なんじゃないかと思って、それで、オジサンを主人公にしたギター1本からはじまる人生......みたいな曲を書きたいと思っていましたが、すごく難しくて1年かけても書けなかったんです(笑)。自分はやっぱり女性として生きているし、ニュースや雑誌、映画やドラマでも私は女性がどんな意見を発して生きているのかをすごくチェックしていて。私自身も女性から元気や勇気をもらって日々を生きています。男性にもわかってもらえるような曲もありますが、やっぱり女性のことを考えながらの曲作りは楽しいですね。

曲を作るのが本当に好きなので、今後は若い女の子のプロデュースをするのも楽しそうだな......なんて思っています。今回のアルバム制作になくてはならない存在だったAILIとも一緒に妄想していますよ(笑)。どんな女の子に歌ってもらって、どんなダンスをやってもらいたいかを話していると、すごくワクワクしてくるんです。自分が表に出る出ないに関わらず、楽しい音楽を今後も作って生きていけたら最高ですね」

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◆lecca プロフィール
2000年にシンガーとして都内を中心に活動を開始。2005年にアルバム『烈火』でインディーズデビュー。2006年にはアルバム『URBAN PIRATES』でメジャーデビューを果たす。レゲエの本場・ジャマイカを含め、国内外を問わずにアーティストとコラボレーションを行ってきている。2012年には、自身初の日本武道館公演を敢行し、キャリア史上最大規模のツアーも大成功を収めた。2016年には、デビュー10周年にして初のベストアルバム『BEST POSITIVE』をリリース。多くの人を力づけるようなleccaの前向きな歌詞は、トップアスリートからも絶大な支持を受け続けている。
座右の銘は「石の上に、できれば10年」

(取材・文/岩木理恵@HEW
(写真:トレンドニュース)

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トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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