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理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーが新しい万能細胞"STAP細胞"の作成に成功。「酸にさらすことで細胞に自分の役割を忘れさせ、なんにでも変化する状態へと初期化できる」という彼女の発見は、再生医療やがん治療、若返りなどさまざまな分野に影響をおよぼすだろうと期待が寄せられています。


衝撃的な研究成果に世界が沸き立ちましたが、なぜか国内では小保方さんの趣味や性格に関する報道が蔓延(まんえん)。研究内容よりも人物が先行する報道のされ方に、ネット上では違和感を示す声が上がっています。


■ムーミンが好きなのはわかったけれど......


フェミニンなロングへアで研究室にはムーミンのシール、オシャレが大好きで服は英人気ブランド「Vivienne Westwood」......、そんな小保方博士の姿を一部メディアでは「リケジョ(理系女子のこと)」「女子力が高い」というように伝えています。研究内容よりも小保方博士のかわいらしさに焦点を当てたニュースだって少なくありません。

一躍、国民のアイドルとなった小保方博士ですが、そんな報道のされ方に疑問を呈する人々も。


「ムーミンが好きってそんなに重要?」
「研究内容についてもっと知りたいんだけど」
「理系学生ならともかく立派な業績をあげた人を『リケジョ』呼ばわりは軽すぎないか」
そういった批判が寄せられています。


■女性蔑視が"女子力""リケジョ"報道を生む?


学生時代の読書感想文の紹介に知人へのインタビューとあまりに小保方博士のプロフィールばかりが取りざたされている状況、しかも人物像のなかでも「割烹着(かっぽうぎ)を愛用」「キャラクターグッズが好き」というようにいわゆる"女性らしい"とされる部分にスポットを当てる報道を「女性蔑視だ」と受け止める層も多いようです。

「もし小保方博士が男性だったなら、ここまで年齢や服装や趣味が注目されただろうか」
「成功者が若い女性だと結果とは別の部分に興味がいっちゃうの?」
「"女子"的な部分を気にするのがおっさんっぽい」


といった"女子力"報道への意見や、


「『リケジョなのにかわいい!』って感じが不愉快」
「おしゃれ好きを協調するところに『理系の女は普通ダサいもの』という考えが透けて見える」


のように"リケジョ"という表現に違和感を示す声が上がっています。

■ついに小保方博士も難色


「内容はどうであれ世間の関心を集めればスポンサーがつく」という指摘もされていましたが、やはりメリットよりもデメリットのほうが大きかったということなのでしょう。
1月31日、小保方博士の研究ユニットの公式サイトから「研究成果に関係のない報道が一人歩きしてしまい、研究活動に支障が出ている状況です」「小保方本人やその親族のプライバシーに関わる取材が過熱し、お世話になってきた知人・友人をはじめ、近隣にお住いの方々にまでご迷惑が及び大変心苦しい毎日を送っております」とマスコミに報道を控えるよう呼びかけがありました。


「小保方博士も不用意にプロフィールを語りすぎたのでは」と博士側の落ち度を指摘する意見もありますが、取材に不慣れな研究者にそこまで求めるのは酷かもしれません。


サムネイル

小保方博士からのマスコミへの呼びかけ


なお、今回の過熱報道に疲れきった小保方博士が海外に拠点を移してしまうことが現在心配されています。

(文/原田美紗@HEW )



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