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冒頭から身もふたもないことを言うが、この世は美人のほうが得をするようにできている、と筆者(女性)は思っている。美人であればちやほやもされるし、なんだかんだ言っておごってもらえたりもするし、何かと得するずるいポジションにあると思ってしまうのだ。

だが、「ブス」が得をするかもしれない場所が、東京・高田馬場にあるのだ。それが、高田馬場駅前にある「BAR 信」である。看板には、「美人半額、ブス無料」と堂々書かれている。

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高田馬場駅の改札を出て目の前のビル。

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2階に、看板が......。

「得するかもしれない場所」と言ったものの、これは悩ましい。「美人」認定をしてもらえればうれしいが、半額払わなければならなくなる。「ブス」認定をされたら悲しいが、その分、無料で飲み食いできる。このバーに入るのは、名声を取るか富を取るかの究極の選択とも言える。

実際に入ってみる前に、「美人認定」とは何か、について少し考えてみたい。まったく根拠があるわけではないが、美人か否かの認定を数式で表すとしたら、

「美人度=(世間で言われている造形美に近いか)+(好みかどうか)×(美人と認める人数)」

なのではないかと思う。つまり、単なる見た目の印象値があるところに、さらに多くの人が評価すればするほど、その美人の価値は高まるのではないだろうか。

筆者の学生時代、クラス内で目立たない地味な超美人よりも、イケてるグループに所属してるそこそこ美人な人の方が、周囲の評価が高かったように感じる。「友人の評価はイマイチでもShe so cute」なんて歌もあるが、これはうそだと常々思う。やはり友人にも「She so cute」と思ってもらったほうがどう考えても「She」の市場価値は上がる。そればかりか、友人の評価がイマイチだったせいで、「She」に対する「so cute」な気持ちがやや低下するのではないか、くらいに思う。(※同曲が顔の話のみについて歌っていたかどうかは知らないが)

つまり、「BAR 信」に入って、もし「ブス認定」をされたら、「あいつはブス」としてみんなに知られ、筆者の市場価値は下がるわけだ。タダ飯か、市場価値か。実に悩ましい。

さて、意を決してBARを訪れる。

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2階の廊下の突き当たりにひっそりと存在するお店だ。

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いざ。

朝井(=筆者)「あのー......、ブスなら無料、なんですよね?」

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マスターの信さん

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マスター・信さん(以下、マスター)「いやいや、あなたは美人だから半額!」

なんと、美人判定をしてもらえた! これはうれしい。多少のお金を支払うことになるが、この際いいやという気もしてきた。しかし、マスターからは次のような言葉が。

マスター「そもそも、女性はみんな美人だから半額なんだよ」

どういうことだろうか。女性の中にも美人じゃない人はいるのではないだろうか。

マスター「『私、ブスです』と言って来る人、結構いるんだけど、私からすると女性はみんな美人です。もともとは、女性のお客さんにたくさん来てほしくてこの看板を作ったんです。『美人半額』だけじゃつまらないから『ブス無料』も書いた。だけど、美人しか来ないから無料にはできないね~」

朝井「なるほど。マスターの目には、女性は誰でも美人に見えるんですね」

マスター「ははは(笑)」

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確かに、「私の辞書に、ブスはないのです!」との記載を発見。

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値段設定はかなり安い。「美人認定」されると、ここからさらに半額になる。

朝井「ということは、今まで無料にした人はいないのでしょうか?」

マスター「いないね」

あれだけ美人認定かブス認定かに思いを巡らせて来たのも拍子抜け、このバーのマスターは、女性はすべて美人に見えてしまう人だった。

......のだが。

帰り際に、「本当に誰でも美人認定するんですか? 心の中では実はブスだと思うこともあるんじゃないですか? 正直なところどうなんですか?」としつこく詰め寄ってみたところ、根負けしたマスターは「あるよそりゃあ! そりゃあるよ! でもブス無料にしてちゃいろいろな意味で商売にならないじゃない(笑)」と本音を言う瞬間があったのは、ここだけの話だ。

朝井麻由美+プレスラボ)



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