放送作家で音楽プロデューサーの秋元康氏が3月22日放送の「ヨルタモリ」(フジテレビ系)に出演。構成作家として関わっていたラジオ番組「タモリのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でのタモリのエピソードを明かし、「作家陣は誰もかなわなかった」とその才能を称賛した。
写真:まんたんウェブ/アフロ
「タモリのオールナイトニッポン」は、1976年から1983年まで放送されていた、タモリがパーソナリティを務めるラジオ番組。構成作家として番組初期に携わっていた秋元氏は、「この人(タモリ)は本当に変な人」と当時を思い返す。タモリは本番前に打ち合わせもしないでいろいろな話をしていて、そういったなかで突拍子もない下ネタなどを思いついていったそう。秋元氏は、「そういうのを見ていたから、仕事っていうのはあまり考えるよりも、そのとき楽しいと思うことが一番なんじゃないかなって(思った)」とタモリの自由な姿から得た考えを述べた。
「NHKのニュースを勝手に編集してつないだのを放送してたから、今考えたらすごい」と番組を振り返る秋元氏。女優の宮沢りえたち出演者は、「昨日午前2時頃、ネギが運転する軽トラックが......」「大潮が何者かに後頭部を棍棒(こんぼう)で殴られ気絶している間に、大鵬が12度目の優勝を遂げました」といった当時のネタを「あった、あった」と思い出して大笑い。
秋元氏は、「作家陣がいたんだけど、誰もかなわなかったんですよ」とタモリのセンスを絶賛。「全然面白がりもしないんですよ。本番ギリギリに(タモリが)『こうやろうか』っていうのが一番面白かった」といった言葉に、さすがのタモリも照れた様子だった。
(文/原田美紗@HEW)