コロコロチキチキペッパーズ、注目度急上昇で「やっべぇぞ!」......東京進出狙って勝負/<視線の先>インタビュー
2015/7/17 11:13
ツッコミ担当・西野創人のたわいもないトークにボケ担当・ナダルがいい声で「やっべぇぞ!」と連発するスタイルの漫才で知られるコロコロチキチキペッパーズ。今年4月には「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の"パクりたい-1GP"でネタを披露して話題に。「やっべぇぞ!」のフレーズはいまやネタを飛び出し、中高生の間で流行語となっているらしい......。
大阪よしもと漫才博覧会「コロコロチキチキペッパーズ」>>
そんな要注目コンビが、8月6日・7日に東京・ルミネtheよしもとで開催される、大阪芸人が東京に集結するライブ「大阪よしもと漫才博覧会2~NEXT STARS~」(チケット発売中)の選抜42組に選ばれた。まさに「やっべぇぞ!」な大舞台。コロチキが東京進出への意気込みを明かした。
■子供が「ポッキーやっべぇぞ!」
西野「やっぱり『アメトーーク!』の反響は大きかったです。そこから『やっべぇぞ!』がマネされて拡散されていって......本当にありがたい話です。おかげでちょこちょこ仕事も増えてきたんですが、『やっべぇぞ!』がひとり歩きしてしまってる感は多少ありますね。コロコロチキチキペッパーズっていうめちゃくちゃ長いコンビ名を覚えている人はまだ少ない」
ナダル「僕、『やっべぇぞのやつだ!」って言われますからね。まだコンビニでバイトしてるんですけど、お菓子売り場にいる子供がわざとらしく『ポッキーやっべぇぞ! ポッキーやっべぇぞ!』と騒ぎだすんです(笑)」
西野「僕は『やっべぇぞじゃないほうのやつ」って言われます。『やっべぇぞ!』、始めは少し違う形だったんですよ。カラオケのバイトをしてるときに、ギャル男のお客さんがずっと『やっべぇ、やっべぇ』って言ってたのがなんか面白くて、これナダルに言わせてみようと」
ナダル「だから『やっべぇぞ!』じゃなくて、最初は『やっべぇ』だったんだよな。しかも今みたいな変な言い方じゃなくて、ちょっとカッコつける感じで『やっべぇ』って言ってた。『やっべぇ』っていう土台のフレーズは決まってたんですけど、言い方はいろいろ試したんですよ。ふたりでそればっか考えてました。『あとひと押し、なんなんだ』って。今の形に落ち着いたのは去年の12月くらい。だからつい最近なんですよ」
西野「結成半年くらいはナダルのいい声も武器にしてなかったしね。ナダルが一言もしゃべらないネタも普通にありました」
■ナダルは天然失礼キャラ
ナダル「今でこそネタにしていますけど、この声で苦労したことも多いんです。『お前それどないなっとんねん』って絡まれたり。僕、笑ったときに『きゃっきゃっきゃっきゃっ』ってなんかラッパみたいな音出すんですよ。それで高校のときサッカー部で、先輩から『そのムカつく笑い方やめろ』って怒られて。その場では『わかりました』とは言うけど、やっぱり面白いときは仕方ないじゃないですか。また『きゃっきゃっきゃっきゃっ』って笑ってしまって、そこから僕が笑ったらグラウンド全部ひとりでトンボかけるルールができました。意味わからんくて退部しましたけどね!」
西野「ナダルさん、ネタ抜きでそもそもの人間性がそれこそ『やっべぇぞ!』なんですよ。天然失礼というか......。基本プライド高いんですよね。今売れてる8.6秒バズーカーに『お前ら天狗(てんぐ)になんなよ』、『楽屋掃除しろ』とか言ってみたり」
ナダル「後輩だからそれは当然じゃないですか」
西野「でもそんな上下関係に厳しい風のこと言ってますけど、自分は先輩とご飯行ってもすぐ寝るんですよ。それでおしぼり投げられてる。あと先輩のライブをモニターで腕組みながら見て『機嫌ようやっとんな』とか言っちゃう」
ナダル「ちゃうちゃう! 目に見えて伸びてるっていう意味での『機嫌ようやっとんな』って」
西野「何様や!」
ナダル「その先輩は僕に『機嫌ようやらなあかん』って普段アドバイスくれてるから、そういう経緯があっての......。全部知ったうえで話して!」
西野「なんにせよそういう素で無礼なところも今後出していってほしいと思ってますね。『やっべぇぞ!』だけじゃなくて、ナダルの変な人間性も知られていってほしい」
■「『大阪よしもと漫才博覧会2』にかけている」
西野「東京はめっちゃ意識してます。やっぱりメディアが集中しているので盛り上がってますし、もちろん全部の仕事に気合入れてやってますけど、東京での仕事はとくに気合が入りますよ。東京で単独ライブをしたこともないし。東京進出したいです」
ナダル「だから今回の『大阪よしもと漫才博覧会2』にかけています(いい声で)」
西野「ほんまに思ってんのかいってトーンで言うよな......。でもめちゃくちゃアピールできる場なんで、自分たちの一番見てほしいところというか、自分たちの色を最大限に見せたいと思います」
ナダル「それと大阪芸人てこんなに面白いんだぞっていうことを伝えられれば」
西野「前回、3月の大阪博覧会は、僕たちのネタを見てポカンとしてるお客さんもいました。僕らのネタ、両極端なんですよ。ハマる人はハマるけど、ハマらない人はまったくハマらない。『なにがおもろいん?』みたいな感じで」
ナダル「僕のことも、めっちゃ好きって人と生理的にマジ無理って人とでスパッと分かれるんですよ。『この日見に来てください』ってチケット手売りしてても、『私ナダルさんの声本当に無理なんですよ』って言われちゃったり」
西野「でも広くウケる方向を狙うんじゃなくて、この極端な感じを続けていきたいです。まず僕たちが好きなことやって、それにハマってくれる人がいたらありがたいという気持ちですね」
ナダル「まぁあんまり引かれると悲しいけどね!」
東京進出を狙うコロチキは、この上り調子の勢いで「大阪よしもと漫才博覧会2」でも爪あとを残すことができるのか。勝負の日が迫っている。
◆コロコロチキチキペッパーズ
西野創人(写真右)とナダル(写真左)からなるお笑いコンビ。西野は1991年9月21日生まれ、大阪府出身。ナダルは1984年12月23日生まれ、京都府出身。2012年結成。
8月6日・7日に東京・ルミネtheよしもとで開催される、大阪芸人が東京に集結するライブ「大阪よしもと漫才博覧会2~NEXT STARS~」(チケット発売中)の選抜42組に選ばれ、出演予定。
座右の銘は、西野が「完全燃焼」、ナダルが「一生懸命」。
(取材・文/大木信景@HEW)
トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

8月6日・7日「大阪よしもと漫才博覧会2~NEXT STARS~」に出演
大阪よしもと漫才博覧会「コロコロチキチキペッパーズ」>>
そんな要注目コンビが、8月6日・7日に東京・ルミネtheよしもとで開催される、大阪芸人が東京に集結するライブ「大阪よしもと漫才博覧会2~NEXT STARS~」(チケット発売中)の選抜42組に選ばれた。まさに「やっべぇぞ!」な大舞台。コロチキが東京進出への意気込みを明かした。
■子供が「ポッキーやっべぇぞ!」
西野「やっぱり『アメトーーク!』の反響は大きかったです。そこから『やっべぇぞ!』がマネされて拡散されていって......本当にありがたい話です。おかげでちょこちょこ仕事も増えてきたんですが、『やっべぇぞ!』がひとり歩きしてしまってる感は多少ありますね。コロコロチキチキペッパーズっていうめちゃくちゃ長いコンビ名を覚えている人はまだ少ない」
ナダル「僕、『やっべぇぞのやつだ!」って言われますからね。まだコンビニでバイトしてるんですけど、お菓子売り場にいる子供がわざとらしく『ポッキーやっべぇぞ! ポッキーやっべぇぞ!』と騒ぎだすんです(笑)」
西野「僕は『やっべぇぞじゃないほうのやつ」って言われます。『やっべぇぞ!』、始めは少し違う形だったんですよ。カラオケのバイトをしてるときに、ギャル男のお客さんがずっと『やっべぇ、やっべぇ』って言ってたのがなんか面白くて、これナダルに言わせてみようと」
ナダル「だから『やっべぇぞ!』じゃなくて、最初は『やっべぇ』だったんだよな。しかも今みたいな変な言い方じゃなくて、ちょっとカッコつける感じで『やっべぇ』って言ってた。『やっべぇ』っていう土台のフレーズは決まってたんですけど、言い方はいろいろ試したんですよ。ふたりでそればっか考えてました。『あとひと押し、なんなんだ』って。今の形に落ち着いたのは去年の12月くらい。だからつい最近なんですよ」
西野「結成半年くらいはナダルのいい声も武器にしてなかったしね。ナダルが一言もしゃべらないネタも普通にありました」
■ナダルは天然失礼キャラ
ナダル「今でこそネタにしていますけど、この声で苦労したことも多いんです。『お前それどないなっとんねん』って絡まれたり。僕、笑ったときに『きゃっきゃっきゃっきゃっ』ってなんかラッパみたいな音出すんですよ。それで高校のときサッカー部で、先輩から『そのムカつく笑い方やめろ』って怒られて。その場では『わかりました』とは言うけど、やっぱり面白いときは仕方ないじゃないですか。また『きゃっきゃっきゃっきゃっ』って笑ってしまって、そこから僕が笑ったらグラウンド全部ひとりでトンボかけるルールができました。意味わからんくて退部しましたけどね!」
西野「ナダルさん、ネタ抜きでそもそもの人間性がそれこそ『やっべぇぞ!』なんですよ。天然失礼というか......。基本プライド高いんですよね。今売れてる8.6秒バズーカーに『お前ら天狗(てんぐ)になんなよ』、『楽屋掃除しろ』とか言ってみたり」
ナダル「後輩だからそれは当然じゃないですか」
西野「でもそんな上下関係に厳しい風のこと言ってますけど、自分は先輩とご飯行ってもすぐ寝るんですよ。それでおしぼり投げられてる。あと先輩のライブをモニターで腕組みながら見て『機嫌ようやっとんな』とか言っちゃう」
ナダル「ちゃうちゃう! 目に見えて伸びてるっていう意味での『機嫌ようやっとんな』って」
西野「何様や!」
ナダル「その先輩は僕に『機嫌ようやらなあかん』って普段アドバイスくれてるから、そういう経緯があっての......。全部知ったうえで話して!」
西野「なんにせよそういう素で無礼なところも今後出していってほしいと思ってますね。『やっべぇぞ!』だけじゃなくて、ナダルの変な人間性も知られていってほしい」
■「『大阪よしもと漫才博覧会2』にかけている」
西野「東京はめっちゃ意識してます。やっぱりメディアが集中しているので盛り上がってますし、もちろん全部の仕事に気合入れてやってますけど、東京での仕事はとくに気合が入りますよ。東京で単独ライブをしたこともないし。東京進出したいです」
ナダル「だから今回の『大阪よしもと漫才博覧会2』にかけています(いい声で)」
西野「ほんまに思ってんのかいってトーンで言うよな......。でもめちゃくちゃアピールできる場なんで、自分たちの一番見てほしいところというか、自分たちの色を最大限に見せたいと思います」
ナダル「それと大阪芸人てこんなに面白いんだぞっていうことを伝えられれば」
西野「前回、3月の大阪博覧会は、僕たちのネタを見てポカンとしてるお客さんもいました。僕らのネタ、両極端なんですよ。ハマる人はハマるけど、ハマらない人はまったくハマらない。『なにがおもろいん?』みたいな感じで」
ナダル「僕のことも、めっちゃ好きって人と生理的にマジ無理って人とでスパッと分かれるんですよ。『この日見に来てください』ってチケット手売りしてても、『私ナダルさんの声本当に無理なんですよ』って言われちゃったり」
西野「でも広くウケる方向を狙うんじゃなくて、この極端な感じを続けていきたいです。まず僕たちが好きなことやって、それにハマってくれる人がいたらありがたいという気持ちですね」
ナダル「まぁあんまり引かれると悲しいけどね!」
東京進出を狙うコロチキは、この上り調子の勢いで「大阪よしもと漫才博覧会2」でも爪あとを残すことができるのか。勝負の日が迫っている。
◆コロコロチキチキペッパーズ
西野創人(写真右)とナダル(写真左)からなるお笑いコンビ。西野は1991年9月21日生まれ、大阪府出身。ナダルは1984年12月23日生まれ、京都府出身。2012年結成。
8月6日・7日に東京・ルミネtheよしもとで開催される、大阪芸人が東京に集結するライブ「大阪よしもと漫才博覧会2~NEXT STARS~」(チケット発売中)の選抜42組に選ばれ、出演予定。
座右の銘は、西野が「完全燃焼」、ナダルが「一生懸命」。
(取材・文/大木信景@HEW)
トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。