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民放の全ドラマ枠の中で、いま視聴率が最も安定しているのは日本テレビ水曜よる10時枠だ。
今クールも『東京タラレバ娘』が8話までの平均で11.8%と全体で2位につけている。過去3年を振り返っても、2014~16年の12本で一桁だったのは1本だけ。平均では13%を超えている。

好調なのは視聴率だけではない。
女性の視聴者から高い支持を集めており、特に若い女性層によく見られている。20~40代の女優が主演する作品が多く、女性向けの作品をラインアップしている効果が出ていると言えよう。

サムネイル

「東京タラレバ娘」の視聴者構成


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■女性視聴者から高い支持

今クールの『東京タラレバ娘』でも、初回から女性比率が3分の2を占めた。F1(女20~34歳)もF2(女35~49歳)も25%ほどで、視聴率が高い分だけ絶対数で他のドラマを圧倒している。
例えば『カルテット』も女性の比率が高いドラマだが、F1は2割強に留まる。F1に人気の月9『突然ですが、明日結婚します』も、F1の比率は27%前後と高くなっている。ところが視聴率が低いため、絶対数は『東京タラレバ娘』の7割以下に過ぎない。

アラサーの恋愛をテーマに、コミカルな要素も加えて描いた点が成功の秘訣(ひけつ)だったようだ。
しかもこの傾向は回を追うごとに増える傾向にあり、最近ではF1とF2で5割を超えるまでになっている。

「リアルなかんじがいい」「共感できる」女24歳
「すごく自分向けのドラマでテンポも良く、心に刺さる名言もある」女22歳
「自分と重なる部分もあって考えさせられた」女24歳

特に30歳前後のF1にとっては、等身大のドラマとして受け入れられている。

「あるあるがわかりすぎて面白い。女友達たちとラインで毎週盛り上がってます」女29歳
「身につまされるような事がたくさんあった。非常に面白い題材のドラマ!」女34歳
「結婚していない人が見たら、なかなか結婚できない3人を見て、自分自身も不安になるなと思った」女33歳

物語は、恐らく残すところあと2話。
紆(う)余曲折のあった主人公・倫子(吉高由里子)は、結局かつて振った早坂(鈴木亮平)と付き合い始める雰囲気......。
香(榮倉奈々)は妊娠騒動を経て、セカンドのポジションに留まる涼(平岡祐太)との関係に決着をつけることへ......。
そして小雪(大島優子)の、不倫相手の丸井(田中圭)とズルズル続く関係は......

■アラサーの叫び......重要なセリフや名言のオンパレード

第8話には、重要なセリフがオンパレードだ。

「自分に保険をかける」
「傷つかないよう心の準備をする」
アラサーの言動は、若い頃と違って、何事にも選択肢を複数残し、慎重に振る舞う。

ところが"タラレバ"して、優柔不断に何も選び取らないと、時は容赦なく過ぎていく。
「25歳過ぎたら、あっという間に30になっていた」
「30代はその倍速で、あっという間よ」
「どうやら私たちには、時間がないらしい」

早い段階で倫子と一夜をともにした金髪のKEY(坂口健太郎)は、補助線として重要な役割を演じている。
倫子の「歳と共にだんだん簡単じゃなくなってくる。何かを辞めるのも、始めるのも......」という言葉に対して厳しく言い放つ。
「やっぱ、あんたら見ているとイライラする。一生やってろよ! タラレバ女」

結局のところ妊娠が間違いと知った涼は「できてなくて良かった~」とホッとする。
その言葉を聞いて、香は涙する。
そんな香にKEYは「振り返るな! 行け!」と激を飛ばす。
ここでも彼が、重要な補助線となっている。
......しかし、彼は補助線のままなのか。ほんとうに本線にならないまま、物語は終わるのか。

そういえば、CGキャラの「タラ」と「レバ」は、第8話では倫子ではなく、初めて香の前に現れる。
その「レバ」の声優を務めるあ~ちゃんのPerfumeが歌うドラマ主題歌『TOKYO GIRL』。

エンディングで倫子は早坂と川辺で落ち合う。そこで早坂はこういう。
「僕は誰かと恋愛するのは、しばらく良いかなあって思っていた」
でも、「僕たちのペースでゆっくりやって行きませんか?」......ようやくの告白だ。
ところが倫子は、「嫌です」と返す。そして早坂に走りより抱きつく。
ここで出て来るセリフは、ここまでのいくつもの伏線が熟成され、結晶となったような言葉だ。
しかも、ここで『TOKYO GIRL』のサビが重なる。
「踊れ Boom Boom TOKYO GIRL
色とりどりの恋
Let us be going! going! BOY
Kawaiiと駆ける未来」

視聴者の声にあったように、このドラマは若年女性にとっては名言がたくさん登場する。
特に第8話は、それらが見事にフォーカスインし、ストーリーを大きく動かし始めた。そこに主題歌も見事にリンクしたのである。

「振り返らずに進め タラレバ女!!!」
最後に出たノルマルの文字は、視聴者にとって残りの物語への期待を大きく膨らませている......。

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文責・次世代メディア研究所

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