『しくじり先生』なんでんかんでん社長、スープを薄めて"ノー店舗でフィニッシュ"と自虐

2017/3/17 20:43

反面教師バラエティー『しくじり先生 俺みたいになるな!!』。"しくじり先生"が過去のしくじった経験を授業形式で生徒たちに教える大人気番組。3月13日の3時間スペシャルでは、ラーメンブームの火付け役、株式会社なんでんかんでんフーズ川原社長が登場した。

社長は過去に有名番組「¥マネーの虎」(日本テレビ:2001~2004)に出演し、カリスマ社長としてもてはやされていた。同番組ではMC吉田栄作の決め台詞「ノーマネーでフィニッシュです」が有名となったが、現在の社長は当時大流行していたラーメン店「なんでんかんでん」をすべて閉鎖し、「ノー店舗でフィニッシュ」の状態であるという。



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提供:アフロ




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■スープを4倍に薄めていたことを初告白



『しくじり先生』では、毎回先生があまり語りたくないであろう失敗談を赤裸々に告白することで驚きと一種の楽しみを与えてくれているが、今回の社長もラーメン店としてはありえない、恥ずべき経験を語ってくれた。「なんでんかんでん」には、ピーク時1日1200人が来店していたが、準備できるラーメンのスープは300人が限界。そのため、スープを最大で4倍に薄めて対応していたというのだ。

一般的に、飲食店の再訪率は約4割。2回来た客が3回目に来る確率は約8割と言われており、売上アップにはこのリピート率をいかに高めるかがポイントとなる。その要因は立地や価格、店内の雰囲気等があるが、「なんでんかんでん」のようなラーメン店の場合はやはり"味"が最大の要素だろう。この一番大事にすべきセールスポイントをないがしろにしていたという事実には驚きを禁じえない。



実際に挙がったお客様の声も面白い。

・スープがとにかく薄い。薬味のネギにすら負けている。

・臭いはクサいのに味は薄い。

・先輩に「とにかく美味いから騙されたと思って3回行け」と言われて3回食って先輩と絶縁しました。



元々は歌手を目指して上京したという川原社長。本場博多のアクセントの強いとんこつラーメンを東京で流行させるというアイデアは優れていたが、味へのこだわりはそこまで強くなかったのかもしれない。



■多くの人が"共感"と"学び"を得られる番組構成



本番組は、しくじり先生を反面教師とした"学び"がコンセプト。そのため、随所に"共感"ポイントが施されており、3時間飽きさせない構成となっている。

筆者は一般社団法人日本味覚協会に属しているため"味"に着目したが、ほかにも頷けるポイントが多かった。

サイドビジネスの失敗については、「苦手分野に手を出すのではなく得意分野をコツコツがんばることが大事」。同じ失敗を再び行ってしまったことについては、「本当に反省していないから失敗を繰り返す」。

誰もが犯してしまいがちなミスを、実体験を交えてプレゼンしてくれているため、納得性がとても高いし、共感もしやすい。しかも楽しみながら学べるため、飽きずに教訓から学ぶことができる。



今回の番組では他に"実力は世界一なのにオリンピックだけ勝てない"マラソンの瀬古利彦氏と、"知らぬ間に指示待ち人間になって、人生見失った"歌手・女優のソニンがしくじり先生として登壇。なぜかいざという時、実力が出せない人。また「自分は指示待ち人間かな」と感じる方には絶対オススメのコーナー。

「是非見るべき」との指示を与えておきたい。



文責:一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴

著者ブログ:『味覚ステーション~世界一面白く食品・栄養・味覚を学べるサイト』



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(文/原田美紗@HEW