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GACKTが2017年第一弾シングル「罪の継承 ~ORIGINAL SIN~」を3月22日にリリースする。曲に込められた人間の本質を追求する深い思いについて大いに語り、海外移住によって起きた自身の変化についても明かしてくれた。

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GACKT、「罪の継承 ~ORIGINAL SIN~」を3月22日にリリース


「罪の継承 ~ORIGINAL SIN~」を3月22日にリリース>>


■心の闇に迫った最新曲「罪の継承 ~ORIGINAL SIN~」

「最新曲の『罪の継承 ~ORIGINAL SIN~』は、人そのものの存在を罪と捉えて、その罪が延々と繰り返されていくというテーマ。ここから先は受け取り側の自由な判断でいいんだけど、自分のトラウマや心の傷みたいなものは、人間の本質的な"罪の部分=パンドラの箱"を心の中に持っているようなものだと思う。でも、それを隠したり否定する必要もなくて。大切なのは、どうやって自分の心の中にあるパンドラの箱と向き合って生きていくか」

「アニメ『TRICKSTER-江戸川乱歩「少年探偵団」より-』のエンディング主題歌にも起用されていて、ボクが声優を担当しているキャラクターの怪人二十面相(国籍性別年齢不詳の犯罪者)が抱えているような、"人が持つ心の闇"についてもこの曲で表現している。曲を作り始めたときは、ただ自分の中から湧き出るものに従うだけで、アニメの内容を強く意識していたわけではなかった。でも結果的に、なぜ怪人二十面相が世紀の犯罪者になってしまったのか、謎を解く鍵にもなる歌に仕上がったよ」

■"狂気の美学"を叶える表現者

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GACKT、「罪の継承 ~ORIGINAL SIN~」を3月22日にリリース


「どんなテーマの音楽を作る場合でも、ボクが美しいメロディーにこだわることは絶対的に変わらない。曲作りやレコーディングをしながら、どんどん変えていって難しくなって、自分が歌うには不可能な曲になることもある(笑)。それで、さらに自分が歌えるまで続けちゃうから、いつも終わりがない。
ボクは自分が作る音楽や全ての作品、生き方にも必ず"狂気の美学"を持っているんだ。ボクはそこに付随していないものを好きにはなれない。特に音楽は目に見えるモノじゃないから、それぞれ耳で聴いて想像したものを、頭の中でイメージとして捉える。聴く人によって、狂気に満ちた音だけどなぜか美しいイメージがわく人もいる。この曲のミュージックビデオには、女の子が血だらけでほほ笑むシーンがあるから、そこでボクが言う"狂気の美学"を表現できたと思っているよ」

■ボクはボクであるために"思考"している

「ボクは表現者として、こだわりを持って生きることを大切にしている。こだわりがないヤツは、与えられるものを抵抗なく自分の中に取り入れて、外部の出来事に反応するだけで生きて、思考が伴っていない。ただ、思考することはしんどい行為でもあるから、思考しない方が楽に生きやすい。でも、ボクはたくさんの情報を自分の中に垂れ流しにしないようにしている。自分が知りたい情報は自分自身で調べて、自分が見たいものは自分から見に行く。取り入れる情報を自分で選ぶことが、ボクがボクであるゆえんだよ」

「ボクの中では、今の時代で下される善悪の判断については気にしていない。良しとされていることが50年後には悪いとされることもあるし、時代やその背景によって善悪の判断も変わっていくもの。だから、自分がやって意味があるものなのかないものなのか、好きなのか嫌いなのか? そうやって自分の中に基準を持った生き方をしている。周りが判断した善悪に合わせて物事を考えていくと窮屈だし、結局誰かに合わせた生き方しかできなくなる。だから個性的なのかどうかも結局周りが決めていることで、まったく気にしていない(笑)。社会にはルールがあるけれど、思考の中は自分の自由なもの。社会のルールに合わせている自分と、自由な思考でいる自分の間でバランスをとろうとしてもがくことも多い」

■海外移住で初めて知った、"優雅"という言葉の本当の意味

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GACKT、「罪の継承 ~ORIGINAL SIN~」を3月22日にリリース


「海外で暮らすようになってから、"優雅"という言葉の意味を初めて理解できるようになったよ。優雅でいることって実はものすごく難しくて、3時間を優雅に過ごそうとしても、みんなすぐに携帯をいじり出す。心の余裕やその時に持っているモノすべてを手放す勇気や努力も必要で。今まではただ忙しいからその時間を過ごせてないと思っていたけど、実際、海外にある今の家から見える景色を眺めて3時間を過ごそうと思ってやってみたら、すごく苦しかった(笑)。全然自分に余裕がなくてその場を楽しめてないことに気づいたよ。学生の頃は河原でボーっと過ごすこともできたけど、すっかりできなくなってしまって、現代病になっていたんだよ。学生の頃に比べたら、持っているお金の量や環境も違うし、一見今の方が優雅に見えるかもしれないけど、そうではなく、これは取り戻さないと自分がダメになるって」

「前に付き合っていた彼女を今でもすごく尊敬しているんだけど、2人でビーチに行ったとき、木陰でずっと彼女が本を読んでいる姿を見て、『なんて優雅なんだろう』って。その隣で自分も読書してみたんだけど、全く間がもたない(笑)。ボクはすぐにトレーニングしたくなったりして、動いてないとダメだった。
自分は取り入れる情報を選択してきたはずなのに、何も選択できずいろんな行動ができなくなっている自分に気づいたときは、怖さも感じた。一番格好悪いタイプだなと。今はやっと心や脳を空っぽにする時間を作れるようになって、また感じるものが変わってきている。日本に住んでいたときになかなかできなかったけど、デパートでぶらぶら歩いたりしながら自由を満喫してるよ。本来自分にとって必要な状態を作れるようになったから、今後のGACKTの作品も楽しみに待ってほしいね」

◆GACKT プロフィール
これまでにCDシングル48枚とアルバム19枚をリリース。男性ソロアーティストのシングルTOP10獲得数は 歴代1位を保持している(2017年3月現在)。語学(日、英、中、韓、仏)取得、アクション(日本刀、テコンドー、空手、アクロバットなど)を得意とし、ドライブ、スノーボード、乗馬が趣味。『人の背中を押す事』こそ自分の使命と考え、卒業式ライブ他、慈善活動にも貢献。自らを"表現者"と称し、ミュージシャンという枠にとらわれない多才ぶりを発揮する個性派アーティスト。
<座右の銘>微笑んで死ねたらそれでいい

(取材・文/岩木理恵@HEW

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