ここから本文です

今クールの「月9」といえば、フジテレビの『突然ですが、明日結婚します』。
初主演を務めるモデルの西内まりやと、役者デビューのflumpoolボーカル山村隆太が話題を呼んだ"王道の恋愛ドラマ"だ。視聴率は期間平均で6.7%と月9ワースト記録更新となったが、10代後半~20代前半の恋を夢見る若い女性からは高い人気を博した結果となった。

サムネイル

中州の屋台(ペイレスイメージズ/アフロ)


【BS-TBS】吉田類の酒場放浪記 #771 東村山「大ちゃん」 2017年3月20日放送分>>


吉田類の酒場放浪記【TBSオンデマンド】最新話を無料配信中>>

「おんな酒場放浪記」【TBSオンデマンド】最新話を無料配信中>>

対して "おじさんの月9"というべき、こちらも高い評価を得ている番組がある。BS-TBSの『吉田類の酒場放浪記』だ。イラストレーター・俳人であり、酒に造詣の深い吉田類が、東京近郊を中心に日本各地の酒場を紹介する旅・バラエティ番組である。
番組は1本15分の4本立て。2本目~4本目は再放送という構成だが、2003年から約15年続く長寿番組で、今では "俺たちの月9"と呼ばれるほどの人気を誇っている。

『酒場放浪記』は視聴率を公開していないため、Twitterを通じて両者を比較してみたい。


■ツイート数はほぼ互角!

Twitterによる反響を調べるため、Yahoo!リアルタイム検索にて『あすこん』、『酒場放浪記』それぞれのワードについて調査をしてみた。
すると、『あすこん』のワードでヒットしたのが1,585件だったのに対し、『酒場放浪記』は1,455件。ほぼ互角の結果となった。(測定期間は番組の放送前後1時間を含め3月20日の20時~23時)

公表されている『あすこん』の20日視聴率が6.0%なので、ツイート数の比率から単純計算すると『酒場放浪記』の"推定視聴率"は(あくまでも計算の上では)5.5%相当となる。もちろんこれは一部の数値からの強引な推計であり正確な数字ではないが、BSにもかかわらず高い注目を浴びているのは間違いない。

実際のツイートにも、評価の高さが伺える。

・月曜日は吉田類の酒場放浪記を楽しみに生きてる
・よ(っぱら)い大人の指南番組、酒場放浪記の時間だ
・くそーこれ美味そうや、ええなあ吉田 #酒場放浪記
・ゆばナゲット、妻が「どうやって作るの!?」と絶叫(;^_^A #酒場放浪記

■「常連」傾向が強い中年男性の"バーチャル体験"

「飲食店の経営取り組みと消費者意識調査」(2011:日本政策金融公庫/国民生活事業本部/生活衛生融資部)によると、中年男性は常連傾向が強いようだ。夕食に関する外食先の情報源に関する調査(複数回答可)では、「よく利用している店から選ぶ」男性の割合が、50代は63.7%、60代は62.7%と、20代の52.3%に対し10ポイント以上も高い。

『酒場放浪記』20日の放送では、まさに常連客が集いそうな赤ちょうちんの酒場「大ちゃん」(東村山)を取り上げていた。はっきり言って、若者が1人で暖簾(のれん)をくぐるには敷居が高いお店だ。
筆者は20代の頃、このような赤ちょうちんのお店に間違って入ってしまい、常連客が生み出す"アウェイ感"からそそくさと店を出た経験があるが、これには年齢は関係ないのかもしれない。行ってみたいお店があるけどなかなか一歩目が踏み出せない、という方は年代にかかわらず多いだろう。この番組は、そんな方への"バーチャル体験"としての役割も果たしている。

20日の放送で向かった先は、おかみが28歳のときに開店し、47年もの間営んでいる歴史ある酒場。地酒の「東村山」と、おかみの作る昔ながらの「モツ煮込み」、「ゆばナゲット」、「納豆茶漬け」はとても美味しそうだ。吉田類の常連客との絡みや、特に凝った食レポをする訳でもなくゆったりと食べる様子もとても心地よい。

このような"赤ちょうちんのお店"が家の近くにあるという方は多いのではないだろうか。「いつも気になってた"あのお店"に入ってみたい」という秘めた願望をお持ちの方は、明日暖簾(のれん)をくぐる前に、一度『酒場放浪記』を見て気持ちを高めておくとよいだろう。


文責:一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴
著者ブログ:『味覚ステーション~世界一面白く食品・栄養・味覚を学べるサイト』

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ