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テレビ朝日系ドラマ「二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ 『そして誰もいなくなった』」(以下、「そして誰もいなくなった」)が、3月25日・26日の2夜連続で放送された。同ドラマは、俳優の故・渡瀬恒彦さんが最後に出演した作品だった。

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渡瀬恒彦/Tsunehiko Watase, May 22, 2016 : 連続ドラマ「警視庁捜査一課9係」の特別講習会に参加(写真:MANTAN/アフロ)


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■視聴者から「遺作にふさわしい」の声

渡瀬さんは3月14日、多臓器不全のため72歳で亡くなった。「そして誰もいなくなった」は2夜とも冒頭で「このドラマは、渡瀬恒彦さんが出演された最後の作品です。渡瀬恒彦さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます」というテロップが流れ、26日放送エンディングでは、「このドラマは2016年12月20日から2017年2月13日に掛けて撮影されました」というテロップも流れた。

渡瀬さんが演じた磐村兵庫(いわむら・ひょうご)は、元東京地方裁判所裁判長で、どんな裁判でも公正な裁きを下すと名声をはせていたが、「7年前、担当裁判の被告人を殺した」という疑いのある人物。鬼気迫る演技に加えて、「私は末期の肺がんだ。余命いくばくもない」「ありがとう。......そして、さよなら」など現実とリンクするようなセリフが胸に迫り、ネット上で「遺作にふさわしい」と悲しみと称賛の声があがっている。

■渡瀬さんいわく「キャスト皆クセがある」

ドラマ「そして誰もいなくなった」は、"ミステリーの女王"アガサ・クリスティによる同名小説を日本で初めて映像化したもの。絶海の孤島にあるホテルに招待された10人が次々と殺されていく――。

主演に仲間由紀恵を迎え、向井理、柳葉敏郎、大地真央、國村隼、藤真利子、余貴美子、橋爪功、津川雅彦、荒川良々、沢村一樹、そして渡瀬さんたちが脇を固める。同ドラマへの出演が決定した際、渡瀬さんは「キャストの皆さんもそれぞれクセがあるというか、クサイというか......(笑)。そういう方々ばかりが集められていますので、期待しています!」とコメントしていた。

島に集まった10人は、誰もが過去に何らかの罪を犯している。殺人事件の裏にある"罪と罰"というテーマが胸に残る、重厚な1作だ。

(文/原田美紗@HEW

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