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あの喪黒福造が帰ってきた! 藤子不二雄A原作のブラックユーモアアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』がTOKYO MX他で4月より放送開始。映像配信サービス「GYAO!」でも12日より順次配信される。注目はなんといっても新しく喪黒福造の声優を務める玄田哲章だ。

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(C)藤子スタジオ/笑ゥせぇるすまんNEW製作委員会


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第1話 「白昼夢」/「ご利用は計画的に」>>


第2話 「温泉奇行」/「マボロシガイシャ」>>


■リニューアルしても雰囲気はそのまんま

『笑ゥせぇるすまん』といえば、大平透の声のイメージが強いだろうが、2代目声優となった玄田哲章の評判は上々。不気味さは引き継ぎつつ、前作の喪黒福造より大きめのアクションに合わせて迫力のある「ドーーーーン!」を見せている。第1話の放送では、今をときめく人気声優の江口拓也と阿澄佳奈がゲストとして登場。不幸→幸福→不幸という難しい感情の起伏を見事に演じ切っている。

「私の名は喪黒福造。人呼んで"笑ゥせぇるすまん"」で始まる登場に続くオープニングは、スタイリッシュでレトロポップなアニメーションに、NakamuraEmiの楽曲「Don't」がハマっている。懐かしい雰囲気のジャズ調の曲に、「欲張りは後で懲らしめられる」「おいおい子供がお前を見てるぞ」という歌詞は、『笑ゥせぇるすまん』の世界そのもの。現代版の『笑ゥせぇるすまん』が始まったという事を明確に示してくれる。

ここまで放送された第2話までは、原作をリニューアルした話とアニメオリジナルの話、それぞれ10分程度の2本を1話として構成されている。リニューアルの方はスマホやスカイツリーなど現代的な描写がさり気なく盛り込まれ、時代背景のズレを感じさせない。逆にオリジナルは、現代ならではの設定で目新しさを感じさせるが、キャラのセリフ回しや、ファッションなどは原作の感覚を大事にしていて、雰囲気が壊れていない。このバランス感覚はすごい。

■トラウマ作品『笑ゥせぇるすまん』とは

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"笑ゥせぇるすまん"喪黒福造は、現状に不満を抱いている人間の前に現れ、無料で不思議な物品、ときには店や場所を提供する。そこで代わりに客とひとつ約束を結ぶのだが、不思議なアイテムで欲望に駆られた人間は、その約束をまず守る事ができない。そうしてラストでは、感覚を狂わされた客にもともとの不満からは遠く及ばないほどの不幸が訪れてしまう......。なんてひどい話だ。前作を見て、脳に今でも軽いトラウマが刻み込まれている大人は少なくないだろう。喪黒福造と出会ってしまったら終わり。不幸を回避する方法などないのだ。

『笑ゥせぇるすまん』は、言うなれば大人の寓(ぐう)話。欲望や弱さに支配されると人間は破滅してしまう。これを反面教師にして気を付けよう! ということ。そうなれば、教訓として受け止めることができる。

しかし......本人は悪くない、どうしようもない話も多数存在する。例えば、喪黒福造が提示する約束が後出しのパターンだ。「言い忘れてましたが~」からの「ドーーーーン!」。こうなると客は防ぎようがない。また、何も言わないパターンもある。勝手に泳がされて「ドーーーーン!」で、破滅。もう見てられない。さらに、約束を守ろうとしたのに、他人の邪魔が入り結果的に破ってしまったときも、そこを見計らって「ドーーーーン!」。喪黒が他人を操って邪魔させたのではないかと疑うほどのタイミングだったりする。教訓などなにも得られない。この感情、どこに持っていけばいいのだろう?

喪黒福造の名刺に書いている言葉「ココロのスキマ...お埋めします」。もしかしたら大人というものは、ココロのスキマなんてあって当たり前。埋めてしまおうものなら、破滅してしまうという事なのかもしれない。

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(文/沢野奈津夫@HEW

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