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このところ、大人の恋愛ドラマが面白い。
去年では、大野智主演『世界一難しい恋』、中谷美紀主演『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』、新垣結衣・星野源の『逃げるは恥だが役に立つ』、今年1月クールには吉高由里子・榮倉奈々・大島優子の『東京タラレバ娘』があった。特に『逃げ恥』は、最終回の視聴率が20%を超え、総合視聴率も30%超と、"逃げ恥"現象と言っても過言でないほどの話題となった。

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高梨臨, Feb 19, 2017 : ドラマ「恋がヘタでも生きてます」主演(写真:MANTAN/アフロ)


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そして今クールも、読売テレビ制作の『恋がヘタでも生きてます』が気になる。
読売テレビといえば、去年10月クールの『黒い十人の女』での、一人の男を巡る10人の女たちの駆け引きやバトルが話題になった。特に不倫オンナ同士が、飲み物を怒りに任せてライバル女にぶっかけるシーンの連発は圧巻だった。
今回の『恋がヘタでも生きてます』は、一見オクテの女がなかなか一歩前に踏み出せないジレンマを前面に描いている。ところが実際は、「私、セックスが下手なの!」「私、マグロなんだって!」「理佳子ちゃんに、チンコとられちゃう!」など、かなり際どい下ネタがポンポン飛び出し、テンションが一挙に上がるシーンが見ものだ。

■スリリングな設定

第1話では、主人公茅ヶ崎美沙(高梨臨)が朝のジョギング中に、犬の散歩で公園に来ていた雄島佳介(田中圭)に出会い、サラっと、でも強引にアプローチされ、突然のキス!
突然、公園での出会いに動揺する美沙。仕事は順調に昇進の道を登っていると思っていたが、思い描いていた社長の座は、公園で出会った佳介のものだった。
『タラレバ』では妻子持ちの不倫男を演じ、人気急上昇の田中圭だが『恋ヘタ』ではNY帰りの経営のプロとして美沙の会社の社長というスタイリッシュで優しさも備えている "イイ男"を演じている。
初回からキスシーン、ドアップで田中圭のキスが迫ってくるカメラワークにニヤッとしてしまった女子は少なくないだろう。
そして、美沙の学生時代からの親友でルームメイトの榎田千尋(土村芳)は、会社の受付嬢をしている。同じ会社の時籐仁(ときとうじん)(長田成哉)と婚約しているが、仁は、同じ受付嬢の千尋の後輩、桜井理佳子(内田理央)と浮気しているのだった。その現場をなんと千尋が目撃。ショックを受けた千尋は婚約指輪を池に投げてしまう。

第2話では、佳介の猛烈アタックに動揺する美沙。浮気者の仁と仲直りした千尋だが、池に投げてしまった指輪を探しているうちに池で溺れてしまう。
偶然通りかかった橋本司(淵上泰史)が千尋を助け、千尋がお礼をしたいと、新たな出会いでストーリーが展開していく。

■女子を安心させるドラマ音楽

ドラマの音楽は、90年代後半から数々のドラマ・映画・CM音楽を生み出してきた吉俣良(よしまたりょう)氏が手掛ける。なるほど、ベテランの為せる技が劇中のあらゆる場面で聞くことができる。

50分程のドラマの中に23~27曲の音楽が流れ、けっこう盛りだくさんだ。それでもシーンと音楽がマッチしていて効果音やゲーム系の音楽も導入し、マンガ原作ならではの "今っぽさ"を醸し出し、違和感なくちょうどいい。音楽は、アコーディオンのタンゴジャズからブルース、マリンバのワルツからシンセオーケストラまでをシャッフルし視聴者を飽きさせない。特徴的な個性というよりは、バランスの良さとなじみのある"フツウ感"が心地よい。
エンディングは、8ビートに乗せたハスキーボイスで秦基博が歌う。軽くて、せつなくて、グルーブ感があって、素直に「お! いいな」と心が軽くなる。特に大人の恋愛に関心のある若年女子にとってベースに安心感があるので、スリリングな設定や"胸キュン"シーンが手頃な刺激に見える。

■木曜深夜の手頃感

雑誌に例えると、このドラマは『an an』のようだ。
気ままな週末にネイルの手入れをしながら雑誌を開くと、イイ男特集で、優しい正統派の田中圭か? セクシー系の淵上泰史? どっちがいいか悩んでいる自分を楽しむ。千尋(土村芳)がセックスについて悩むところで、もしかして私も!? とネイルの色を変えてみたりする。

美沙(高梨臨)のファッションも、明日のコーディネートのプラスにしてみようとクローゼットを開く。
しかも金曜は予定が入り易いから、木曜の深夜23:59スタートという編成も女子にピッタリだ。
恋愛。仕事。結婚。アラサー&アラフォーの3大テーマを中心に、ストーリー展開も早く、見るたびに次回が楽しみになるドラマだ。

心にぐっさり刺さる深いドラマも良いが、チェイサー的存在のようなラブコメディは心地よく、今後の展開によっては、シャンパンになり得るストーリーに期待したい。

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文責・パリ帰りのピアニスト はたじゅんこ
   次世代メディア研究所

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