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新ドラマ「小さな巨人」が、4月16日よりスタートした。香坂真一郎役の長谷川博己が主演を務め、香川照之がラスボスと言える存在の小野田義信役を演じる。TBS系日曜21時の"日曜劇場"枠で香川照之、しかもボスキャラとしての出演となると、大ヒットドラマ「半沢直樹」が思い浮かぶ。

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香川照之/Teruyuki Kagawa, Oct 27, 2015 : 映画「劇場版 MOZU」ワールドプレミア(写真:MANTAN/アフロ)


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■「半沢直樹」スタッフも多数

同番組で描かれるのは、警察内部での駆け引きや出世争い。警視庁捜査一課強行班1係長の主人公・香坂真一郎は、ノンキャリア組では最年少で警部に昇進し、数々の事件を解決していた。しかし、取り調べ中にひとつのミスを犯してしまい、さらには信用していた上司に裏切られ、所轄へと左遷させられてしまう――。

「半沢直樹」との共通点は、枠と香川照之だけではない。「半沢直樹」でインパクトを与えた駿河太郎と手塚とおるも、それぞれ藤倉良一と柳沢肇役で出演する。「半沢直樹」と共通のスタッフもかなり多い。脚本協力には、「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」の池井戸ドラマ3部作を手がけた八津弘幸。プロデューサーの伊與田英徳と飯田和孝、「半沢直樹」では演出を担当していた監修・福澤克雄など、「半沢直樹」スタッフが再集結している。

■圧巻の顔芸! 顔だけで語れる役者は香川照之だけではない

「香川照之」×「『半沢直樹』演出」で期待してしまうのが、やはり顔芸だ。顔芸と言うと、少し軽いイメージになってしまうが、今作でも間を十分に取った重厚な演技をたっぷりと見ることができる。何でもないセリフが、いや、何でもないセリフだからこそ、眉の動かし方、頬や口周りの表情筋の微妙な加減で、視聴者をイライラさせてくれる。

顔芸を披露しているのは香川照之だけではない。主役の長谷川博己や、たたき上げの刑事である渡部久志役の安田顕も、顔だけで語れる役者だ。アップでのシーンも多く、その存在感を存分に発揮している。他にも、顔だけで人をイラつかせる力なら香川照之にも負けない手塚とおるが、全国の視聴者のストレス値を底上げしている。

■主人公とラスボスは"武器が逆"

もちろん「半沢直樹」要素ばかりではない。このドラマにはいくつかキーワードとなる対立関係がある。明確に提示されているのが、"所轄VS警視庁"と"勘VS理論"だ。どちらも前者からは叩(たた)き上げの雑草魂が感じられ、後者からはエリートのプライドが感じられる。しかし、主役の香坂は警視庁から左遷されて所轄に飛ばされた理論派。ラスボスと見られる小野田は叩き上げ、現場の勘を頼りに警視庁捜査一課長になった。つまり、武器が逆なのだ。

ストーリーとしては"善VS悪"という単純な対立だが、この逆のキーワードが物語に味付けをしている。香坂はこれから所轄で現場の勘を身につけ、理論と勘の両方を身につけた優秀な刑事になっていくのではないだろうか。小野田に立ち向かいながら、香坂が所轄で成長を遂げていく姿も大きな見どころのひとつになるはず。

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(文/沢野奈津夫@HEW

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