【インタビュー】平埜生成&ユナク、ドラマ『バウンサー』で初共演も信頼感抜群!
2017/4/20 19:40
"夜の街の安定を守る用心棒集団"を描いた、みずたまことの人気"アウトロー"コミックを、俳優・平埜生成(きなり)&超新星・ユナクのW主演で実写化したBSスカパー!オリジナルドラマ『バウンサー』(毎週金曜21時・全10話)。第1話が放送されると、そのハードな世界観が話題になり、多くの反響を呼んだ。激しいアクションや一本筋の通った骨太なストーリーと、見どころが多い本作について平埜とユナクに話を聞いた。
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■初めての日本人役、イントネーションが心配でした(ユナク)
――W主演として参加していますが、どんな気持で作品に臨まれたのでしょうか?
平埜: 映像の仕事経験があまりない僕に主演をやらせてくださるなんて、製作サイドの方は挑戦的だなって思いました(笑)。やりたくてもなかなかできない経験なので、とてもうれしかったです。
ユナク: 一番のプレッシャーはやっぱり日本語でした。しゃべることはできますが、イントネーションにこだわって勉強をしていたわけではなかったので......。主演でセリフも多く、まさか僕が日本のドラマで日本人の役をやるなんて思ってもいなくて、とてもうれしかったです。第2弾があれば、それまで勉強して完璧にしたいです。
――獅子戸丈一郎、蜂野信也というそれぞれの役柄についてどんな印象を持っていますか?
平埜: 獅子戸は、みんなが隠している部分を全部言ってしまうような正直な人。世間の流れに乗ることをよしとしないような人。みんなが共感できるところを集めたような人間、という印象でした。
ユナク: 台本をいただいたあとに原作マンガも読んでみて、蜂野はツンデレで余計なことをしゃべらず無敵という、男なら一度はやってみたいと思えるような格好いい人間だと思いました。スタッフさんから「蜂野に似ているね」って言われたのはうれしかったです。日本語の不安より、オファーを受けないと後悔しそうと思って挑戦しました。
■毎話繰り広げられる、かなり激しいアクションシーン
――かなり激しいアクションシーンは見ごたえ十分でした。
平埜: 僕はアクションというより、けんかのシーンがほとんどで。事前の準備ができないんです、相手との呼吸があってこそというか。ボクシングはやってみたのですが、やっぱり全然違うんです。でも俳優さんによって戦いの呼吸が違うので、それを合わせるのが楽しかったです。
ユナク: 僕の役は、殴るけれど殴られないという役。ボクシングを6年間やっていたので、上半身を使う殺陣は自信があったのですが、製作サイドから「キックをしてほしい」と言われたのが大変でした。加減するとなかなかOKが出ないので、結構本当に当ててしまうことが多く、生成くんとのシーンもかなりキックが入ってしまっているんです。でも生成くんは、どんなに痛そうな時でも「大丈夫です」って言ってくれました。
■ユナクさんは気さくですてき(平埜)、生成くんは俳優としてのオーラを持っている(ユナク)
――劇中では好対照な役柄ですが、実際共演してみていかがでしたか?
平埜: 撮影前は超新星のユナクさんというアイドル的なイメージでしたが、一緒に演じていて素晴らしい俳優さんだなって思うようになりました。クールなイメージを持っていたのですが、現場でコミュニケーションも積極的にとられるし、すごく気さくですてきな方です。
ユナク: 生成くんは、真面目だし見ている人がすごく引き込まれる演技をされます。目で芝居をするんですよね。あとはすごいイケメンだとも思います。危ないアクションシーンも一切吹き替えなしでやっていて、本当にすごいなって。スタッフさんも「何年かしたらすごい俳優さんになっているだろうな」って言っていました。俳優としてのオーラもあるし、見習うところがたくさんありました。
――劇中では鰐渕剛志演じる村上淳さんとの共演シーンも印象的でした。
平埜: 演技の話というよりは役者としてのアドバイスなど、僕にとってとても重要なお話をしていただきました。
ユナク: 見た目にオーラがあって、話しかけづらい雰囲気があったのですが、村上さんの方から話しかけてくださって、よく一緒にご飯を食べさせていただきました。作品の話はもちろん、プライベートな話もたくさんして、いろいろ教えていただきました。
――バウンサーというややアンダーグラウンドな世界のお仕事にはどんな印象を?
平埜: ザ・不良といったアンダーグランドさではなく、相当な正義感が必要な世界だなと。本当に人間として大きな器を持った人たちがやる仕事だろうなって印象を持ちました。
ユナク: 厳しい世界ですが、義理人情的な男の世界には憧れみたいなものはありますね。
■家族や友達は絶対守りたい!(平埜&ユナク)
――バウンサーは、命をかけて人を守る仕事ですが、お二人にとって命をかけても守りたいものってありますか?
平埜: 真面目な話だと、やっぱり家族だったり、自分が信用している先輩などですかね。そこに文句を言ってくるような人とは戦いたい。ユナクさんの悪口言う人は絶対許しません! 真面目じゃない話だと、マンガですかね。僕はマンガに対する潔癖がすごいので、人に貸したりして汚されたりするのが嫌なんです。そのせいでポテトチップスとか箸で食べるようになりましたから(笑)。
ユナク: 僕も家族や超新星のスタッフさん、仲間など"人"を大切に守りたいですね。
――2話目以降の見どころを教えてください。
ユナク: 蜂野はツンデレでプライドが高くあまりしゃべらないのですが、獅子戸に会ったことで、だんだん心を開いていくんです。その変化の過程を見てほしいですし、あとは蜂野のバックボーンも徐々に描かれていくので、そういった部分も楽しみにしてほしいです。
平埜: やっぱり蜂野さんを見てほしいですね。獅子戸も最初は蜂野さんのことが嫌いだったのですが、彼の過去を知ることによって、惹(ひ)かれていくんです。獅子戸も蜂野によって変化していく部分を見てほしいですね。
――座右の銘や大切にしていることを教えてください。
ユナク: 座右の銘というより、いま一番大切にしていることはイントネーションかな。日本の方としゃべっても外国人だと思われないぐらい、しっかり極めたいです。
平埜: 「天国はいい場所」ですかね。小学生ぐらいから思っていたのですが、いい場所じゃなかったら、死んだ人は戻ってくると思うんです。でも帰ってこないのは、天国はいい場所なんだと思います。
(取材・文・撮影:磯部正和)
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平埜生成(ひらの・きなり)
1993年2月17日生まれ、東京都出身。『ロミオ&ジュリエット』、『オーファンズ』、『私はだれでしょう』など舞台を中心に活躍。本年は『亜人』など幾つか映画出演作品を控える。本作でテレビドラマ初主演を果たす。
ユナク(ゆなく)
12月2日生まれ、韓国ソウル出身。男性ダンスヴォーカルグループ超新星のリーダーとして、歌手活動をする一方で、テレビドラマ、映画、舞台に出演し俳優活動も続ける。本作で初の日本人役に挑戦し話題になった。
トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『バウンサー』(毎週金曜21時・全10話)
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■初めての日本人役、イントネーションが心配でした(ユナク)
――W主演として参加していますが、どんな気持で作品に臨まれたのでしょうか?
平埜: 映像の仕事経験があまりない僕に主演をやらせてくださるなんて、製作サイドの方は挑戦的だなって思いました(笑)。やりたくてもなかなかできない経験なので、とてもうれしかったです。
ユナク: 一番のプレッシャーはやっぱり日本語でした。しゃべることはできますが、イントネーションにこだわって勉強をしていたわけではなかったので......。主演でセリフも多く、まさか僕が日本のドラマで日本人の役をやるなんて思ってもいなくて、とてもうれしかったです。第2弾があれば、それまで勉強して完璧にしたいです。
――獅子戸丈一郎、蜂野信也というそれぞれの役柄についてどんな印象を持っていますか?

BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『バウンサー』(毎週金曜21時・全10話)
平埜: 獅子戸は、みんなが隠している部分を全部言ってしまうような正直な人。世間の流れに乗ることをよしとしないような人。みんなが共感できるところを集めたような人間、という印象でした。
ユナク: 台本をいただいたあとに原作マンガも読んでみて、蜂野はツンデレで余計なことをしゃべらず無敵という、男なら一度はやってみたいと思えるような格好いい人間だと思いました。スタッフさんから「蜂野に似ているね」って言われたのはうれしかったです。日本語の不安より、オファーを受けないと後悔しそうと思って挑戦しました。
■毎話繰り広げられる、かなり激しいアクションシーン
――かなり激しいアクションシーンは見ごたえ十分でした。
平埜: 僕はアクションというより、けんかのシーンがほとんどで。事前の準備ができないんです、相手との呼吸があってこそというか。ボクシングはやってみたのですが、やっぱり全然違うんです。でも俳優さんによって戦いの呼吸が違うので、それを合わせるのが楽しかったです。

BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『バウンサー』(毎週金曜21時・全10話)
ユナク: 僕の役は、殴るけれど殴られないという役。ボクシングを6年間やっていたので、上半身を使う殺陣は自信があったのですが、製作サイドから「キックをしてほしい」と言われたのが大変でした。加減するとなかなかOKが出ないので、結構本当に当ててしまうことが多く、生成くんとのシーンもかなりキックが入ってしまっているんです。でも生成くんは、どんなに痛そうな時でも「大丈夫です」って言ってくれました。
■ユナクさんは気さくですてき(平埜)、生成くんは俳優としてのオーラを持っている(ユナク)
――劇中では好対照な役柄ですが、実際共演してみていかがでしたか?
平埜: 撮影前は超新星のユナクさんというアイドル的なイメージでしたが、一緒に演じていて素晴らしい俳優さんだなって思うようになりました。クールなイメージを持っていたのですが、現場でコミュニケーションも積極的にとられるし、すごく気さくですてきな方です。
ユナク: 生成くんは、真面目だし見ている人がすごく引き込まれる演技をされます。目で芝居をするんですよね。あとはすごいイケメンだとも思います。危ないアクションシーンも一切吹き替えなしでやっていて、本当にすごいなって。スタッフさんも「何年かしたらすごい俳優さんになっているだろうな」って言っていました。俳優としてのオーラもあるし、見習うところがたくさんありました。
――劇中では鰐渕剛志演じる村上淳さんとの共演シーンも印象的でした。
平埜: 演技の話というよりは役者としてのアドバイスなど、僕にとってとても重要なお話をしていただきました。
ユナク: 見た目にオーラがあって、話しかけづらい雰囲気があったのですが、村上さんの方から話しかけてくださって、よく一緒にご飯を食べさせていただきました。作品の話はもちろん、プライベートな話もたくさんして、いろいろ教えていただきました。
――バウンサーというややアンダーグラウンドな世界のお仕事にはどんな印象を?
平埜: ザ・不良といったアンダーグランドさではなく、相当な正義感が必要な世界だなと。本当に人間として大きな器を持った人たちがやる仕事だろうなって印象を持ちました。
ユナク: 厳しい世界ですが、義理人情的な男の世界には憧れみたいなものはありますね。
■家族や友達は絶対守りたい!(平埜&ユナク)

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――バウンサーは、命をかけて人を守る仕事ですが、お二人にとって命をかけても守りたいものってありますか?
平埜: 真面目な話だと、やっぱり家族だったり、自分が信用している先輩などですかね。そこに文句を言ってくるような人とは戦いたい。ユナクさんの悪口言う人は絶対許しません! 真面目じゃない話だと、マンガですかね。僕はマンガに対する潔癖がすごいので、人に貸したりして汚されたりするのが嫌なんです。そのせいでポテトチップスとか箸で食べるようになりましたから(笑)。
ユナク: 僕も家族や超新星のスタッフさん、仲間など"人"を大切に守りたいですね。
――2話目以降の見どころを教えてください。
ユナク: 蜂野はツンデレでプライドが高くあまりしゃべらないのですが、獅子戸に会ったことで、だんだん心を開いていくんです。その変化の過程を見てほしいですし、あとは蜂野のバックボーンも徐々に描かれていくので、そういった部分も楽しみにしてほしいです。
平埜: やっぱり蜂野さんを見てほしいですね。獅子戸も最初は蜂野さんのことが嫌いだったのですが、彼の過去を知ることによって、惹(ひ)かれていくんです。獅子戸も蜂野によって変化していく部分を見てほしいですね。
――座右の銘や大切にしていることを教えてください。
ユナク: 座右の銘というより、いま一番大切にしていることはイントネーションかな。日本の方としゃべっても外国人だと思われないぐらい、しっかり極めたいです。
平埜: 「天国はいい場所」ですかね。小学生ぐらいから思っていたのですが、いい場所じゃなかったら、死んだ人は戻ってくると思うんです。でも帰ってこないのは、天国はいい場所なんだと思います。
(取材・文・撮影:磯部正和)

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平埜生成(ひらの・きなり)
1993年2月17日生まれ、東京都出身。『ロミオ&ジュリエット』、『オーファンズ』、『私はだれでしょう』など舞台を中心に活躍。本年は『亜人』など幾つか映画出演作品を控える。本作でテレビドラマ初主演を果たす。
ユナク(ゆなく)
12月2日生まれ、韓国ソウル出身。男性ダンスヴォーカルグループ超新星のリーダーとして、歌手活動をする一方で、テレビドラマ、映画、舞台に出演し俳優活動も続ける。本作で初の日本人役に挑戦し話題になった。
トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。