ここから本文です

京大卒の女流雀士(じゃんし)・松嶋桃は、いつか『麻雀式京大合格法』なんて書籍を出版することをひそかにもくろんでいる。高学歴雀士が考える、麻雀によって得られる"考える力"とは......?

サムネイル

(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 京大卒の女流雀士・松嶋桃)


D判定から1年で京大に合格した勉強法とは>>


■数学力×論理的思考能力×コミュニケーション能力......

京大卒インテリ美女がプロ雀士になった訳>>


「麻雀はすごく頭を使うゲーム。麻雀牌(ぱい)を組み合わせて、点を獲得していって、最後に一番点棒を持っていた人が勝ちと、ルール自体はとてもシンプルです。でも、麻雀牌は1種類につき4枚ということを踏まえて、その場その場で『こうした方が勝ちやすい』という複雑な確率の計算をしていかなければなりません。麻雀によって、数学的な思考能力はとても身に付きますよ。私は小さな頃から算数が得意なんですが、それは麻雀の中で、繰り上がりの計算なんかを自然とやっていたからだと思います。子供って遊びに向かうエネルギーがすごいから、3ケタ、4ケタの暗算もまったく苦じゃありませんでした。

あと論理的思考能力も学べます。たとえばプロテストのときは、『この牌を切る』だけじゃなくて、『なぜこの牌を切るのか』まできちんと説明しないといけないんです。今私の手牌(はい)がこうで、あの人がこういう捨て牌をして、この人はあの牌を持っていないから、私はこう切ろう、のように何段階も頭で考えなきゃいけない。プロが1局に考える情報量は鬼のように多くて、とてもじゃないけど麻雀をただのギャンブルと呼ぶのは失礼なことだと思っています。

麻雀で身に付くのは、考える力だけじゃありません。4人で行うテーブルゲームということで、コミュニケーション能力も自然と付いていきます。ビジネスの場では接待麻雀が行われたりもしますし、やっぱり一緒に卓を囲むことで生まれるものがあるんでしょうね。それと、麻雀によって人間観察もうまくなります。『この人、今表情が変わった。違うしぐさをした』なんて、すぐ気づいちゃいますよ。

麻雀は将棋や囲碁と比べて運の要素が強いから、単純に"頭がよくなる"という意味ではそちらに負けるでしょう。ですが、コミュニケーション能力や人間観察の力など、幅広くいろいろな力を身に付けることができますよ! ......あ、あと"人生は甘くない"ということも学べるかな(笑)。ものすごく頑張って考えても、運が足りなくて負けちゃうことだって普通にあるんです。そういうとき、『まぁ人生ってこんなもんだよな』と。現実と夢の折り合いの付け方がうまくなる気がします(笑)」

■麻雀界に到来した"チャンスの時"

「麻雀のイメージを変えていかないといけないというのは、業界全体が抱えている問題意識です。女性や子供も楽しめるゲームというのをアピールして、ダークなイメージを払拭(ふっしょく)し、麻雀人口を増やさないといけない。でも今、チャンスの時が来ているんです。麻雀に対して、明るくクリーンなイメージを持ってくれる人が増えてきました。

イメージ変化の理由として、女流プロが増えたこと、スマホアプリで麻雀に触れる人が増えたことがあります。あとは麻雀番組が増えたことも大きいんじゃないでしょうか。それによって、『麻雀って意外と怖い雰囲気じゃないんだ』と知る機会が増えたんだと思います。実際『番組を見てみたら楽しそうで、麻雀好きになりました』っていう声も聞いています。本当にありがたい話です。

どうしても将棋などに比べて運の要素が強いから難しい部分もあると思いますが、高校に麻雀部ができて麻雀甲子園が設立されたり、オリンピック競技に麻雀が入るくらい、麻雀がメジャーなゲームになったらうれしいです。あとは麻雀プロが、対局でギャラがもらえるようになってほしい! 実は私たち、雀荘でゲストとして打つ場合はともかく、公式対局では逆にエントリー費を払う立場なんです。だからプロが対局料で食べていけるようになるといいですよね。

もし麻雀に興味が出た方は、まずは初心者向けの本を1冊買ってみて、スマホゲームで練習するのがいいと思います。初心者向けの教室も多くの雀荘で開催されていますし、女流プロが何も知らない人にイチから教える講座なんていうのもあるので、趣味を広げる気持ちで気軽に飛び込んでもらえたら!」

■麻雀をエンターテインメントとして見せるために

「さっきも言った通り、麻雀のイメージ向上というのは業界全体の課題なんです。だから私がタレント的な活動をすることについても、たくさんの先輩たちが応援してくれています。『チャンスだから、行けるやつは行って広めてこい!』みたいな。雀士として強さを追求していくべきなのか、メディアの仕事にもっと力を注いでいくべきなのか。悩んでいる部分ではあるんですが、私が麻雀界のためにできることっていうのが何かあるんじゃないかと考えています。

麻雀以外で好きなことですか? 主に劇団四季なんですけど、ミュージカルが大好きです。中学生から見ていて、最近も観劇続き(笑)。あとは音楽とか、麻雀以外だとエンターテインメントは広く好きですね。......実は、麻雀をエンターテインメントとして見せるのもありだなって考えているんです。メディアで人気が出るためには、麻雀番組っていっても、ただ人が集まって打つだけじゃなくて、見ている人が面白がってくれる見せ方をしなきゃいけない。そういうふうに考えるのは、私がエンターテインメントも大好きだからだと思うんです。

だからルールを知らない人が麻雀番組を見ても楽しめるように、実況の勉強を続けています。なるべく初心者の方にも届く言葉で話せるように、解説者の方の話をうまく引き出せるように。試行錯誤が続いていますが、自分がガチガチの競技プロっていう立ち位置じゃないぶん、麻雀をあまり知らない人との懸け橋として業界に貢献していきたいなと。

今、麻雀に対する世間のイメージは変わってきています。このチャンスの中で私ができることをきちんとやって、それで麻雀がどんどんメジャー化していけば。麻雀が大人気になった世界で、一生楽しく麻雀していけたらいいなっていうのが夢です!(笑)」

インテリ美女の肉食過ぎるプライベート>>


その他の出演番組>>

・インテリ美女雀士がアタック25で......
・麻雀界の「料理の鉄人」の残念手料理

◆松嶋桃(まつしま・もも)
1984年9月16日生まれ、愛知県出身。日本プロ麻雀協会第9期プロテストをトップの成績で合格。京都大学法学部卒業の高学歴雀士として知られ、攻撃的なスタイルから"京大式小型肉食獣"の異名を持つ。タレント活動もおこなっており、昨年10月16日放送のテレビ朝日系「パネルクイズ アタック25」で優勝を果たした。
座右の銘は、相田みつをの言葉である「しあわせはいつも自分のこころがきめる」

(文/原田美紗@HEW

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ