【インタビュー】セクシー男優界のアベンジャーズ! 話題のヒーロードラマに出演する森林原人、しみけんに直撃
2017/5/12 17:00
その男は半径2.5メートル以内にセクシー男優がいないと変身できない――。「超戦士・マグマイザー」と呼ばれるそのヒーローは、一般男性とはケタ違いの"マグマ粒子(精力や雄度)"を持つ選ばれし男性・神雄(カミオス)=セクシー男優の力を借りて変身。日本の少子化および人類滅亡をもくろむ黒の一族と戦うのだ――。
動画配信サービス「GYAO!」なら人気ドラマやバラエティー、アニメなどの見逃し配信が無料で視聴できる! ほかにもオリジナル番組、映画、音楽、韓国ドラマなどが無料で見放題>>
本編制作のあてもないまま予告編映像が制作されるも、その奇想天外なアイデアがネットを中心に話題を集め、果ては海外にまで広がっていった「マグマイザー」。そんな異色作がまさかの連続ドラマ化を果たした。しかもスタッフには、「踊る大捜査線」や「海猿」を制作したROBOTをはじめ、超一流の精鋭たちが多数参加。本気の映像を生み出している。
主人公・烈にパワーを与える神雄(カミオス)に選ばれたのは大島丈、黒田悠斗、しみけん、田淵正浩、森林原人、吉村卓。名前は知らなくても、(男性なら)顔を見れば「ああ!」と合点してしまうこと必至の彼らは、まさに現代のセクシー男優界のアベンジャーズ。このスーパーヒーローが一堂に会するのは、本場のAVでもなかなか珍しい機会であり、まさにこのドラマで奇跡の巡り合いを果たしたといえる。そこで今回は、そんな神雄(カミオス)の中から、しみけん、森林原人というツートップに直撃。本ドラマの撮影を終えた思いを聞いた。
■トップに君臨するセクシー男優たちが集結
――本ドラマにお二人は俳優として参加したわけですが、撮影を振り返ってみていかがですか?
森林: 「セクシー男優の仕事は、1本の作品を撮り終えたら次の現場、次の仕事に向かう日雇い系なんですが、『マグマイザー』の撮影には7日間参加しました。ひとつの作品、同じメンバーでこれだけ長い期間一緒に仕事をするのは初めてのことでチームという特別な一体感が芽生え、解散するときはさみしかったです」
しみけん: 「気分的にはディズニーランドの帰り道みたいでしたね。ディズニーランドの中では、夢を見ていて楽しいんですけど、門を出ると現実に戻ってさみしい気持ちになるような。」
――これだけのトップセクシー男優さんたちが集まると壮観です。
しみけん: 「みんな忙しい人たちばかりですからね。スケジュール調整が大変だったかもしれませんが、吉村卓さんはこんな真っ昼間にお台場をパンツ一丁で歩くことができるなんて一生に一度しかない、と喜んでいましたよ」
■本業をスケジュール調整してまで臨んだ本作
――劇中にもスケジュール調整の話が出てきましたが、そこはお忙しいセクシー男優ならではのあるあるなんですね。
しみけん: 「そう。実際スタッフの方にもいろいろと無理言っちゃいました。例えば明日、自分のやりたいプレイをさせてもらえる現場の話が来ると、心がそっちに浮わつくわけですよ」
森林: 「普段のセクシー男優の撮影だったら正直に、『明日は自分のやりたいプレイができる現場があるんでとか、会いたい女優さんの現場なんで、そちらに行かせてください』とお願いするんですけど、『マグマイザー』のスタッフにそれは言えない(笑)。しみけんは言ったの?」
しみけん: 「怒られるかなと思ったんで、プレイの内容は言わなかった(笑)。どうしても外せない撮影があるんですとは言いました」
――男優さんはフリーで活躍されているそうですが、12日間拘束と聞いてどう思いました?
森林: 「正直、パイロット版がない状態で12日間と言われたら、そりゃ無理だよと言っていたでしょうね。だって『マグマイザー』の現場では気持ちいい思い出来ませんから。実際、待ち時間にムラムラし過ぎて、ここにセクシー女優さんをひとり呼べば、一本撮れるのになぁ~って妄想したりしてました」
しみけん: 「確かに。いいのが一本撮れるね」
森林: 「でもあのパイロット版を見ちゃったらね。いつもの気持ちいいに釣られてる場合じゃないぞと。すごいなと思いました。田淵さんもこういうメモリアルな金字塔的な作品に出られるチャンスはなかなかない、最初で最後かもしれない、と喜んでいましたね」
しみけん: 「僕もそう思いました。撮影現場では、ひとりひとりが本当のプロという感じがして。アクションにしても、そのひとつひとつの動きに意味があって、勉強になることがすごく多かった。なので本業以上に、真剣にやらせていただきました」
■はじめてのドラマ撮影での現場
――撮影現場でもセクシー男優のお仕事との違いは感じましたか?
森林: 「新鮮なことばかりでしたね。最終日にスタッフ、キャスト全員で記念撮影したんですが、そういうのは今までなくて。一緒の作品を作ったという感じがして良かったですね」
――AVの現場では台本は当日に渡されて、セリフはその場で覚えるということが多いそうですが、今回のドラマ撮影ではどうでしたか?
しみけん:「僕は極力、現場に台本を持ち込まないように、事前に頭に入れるようにしました」
森林: 「しみけんが初日にツイッターで、役者さんはそうしているし、僕もそうするんだとつぶやいていたのを見ました。でも僕は心配性なもんで、当日現場までねばってましたよ」
しみけん: 「僕は(河野朝哉演じる主人公)烈君にあやまりたいことがあるんです。クランクインの時に、エキストラの女の子ですごいエロい子がいて。『興奮する』なんて下ネタを言っていたら、烈君が急に男の子の顔に戻っちゃって。山で修行していて女を知らないはずの役なんで、監督から怒られていました(笑)」
■セクシー男優のパワーを注入して変身するヒーロー「マグマイザー」
――セクシー男優のパワーを注入してヒーローに変身するという設定を聞いた時はどうだったんですか?
森林: 「最初は、正直スベるんじゃないかなって。居酒屋で話しているような、そういうレベルだと思っていました(笑)。でもこれだけふざけているアイデアが、映像になるとこんなにリアルで説得力あるものになるんだと驚きましたね」
しみけん: 「とにかくアイデアに驚きましたけど、監督の頭の中にはしっかりとしたビジョンがあって、面白い。セクシー男優が世に広まる良いきっかけになればいいなと思いました。でもそこからが......。監督は同じ話ばかりずっとするんですよ。『これは絶対に面白くなる、一緒に頑張ろう』と言い続けるんです。これはいよいよイッちゃってるなと思ったんですけど、その熱意は伝わってきましたし、監督の作品は知っていたので、面白い、うれしい、ビックリ、いろんな感情がごちゃまぜになった感じでした」
――まさにリアル烈と、神雄の対峙(たいじ)という感じですね。
しみけん:「烈くんというのは、監督の具現化なのかもしれませんね」
■制作にはROBOTが参加
――制作会社には「踊る大捜査線」「海猿」などで知られるROBOTが参加しています。
森林: 「僕でも知っているROBOTさん、あそことやるんだと驚きました。打ち合わせで会社を訪問した時も、『ALWAYS三丁目の夕日』や『Love Letter』といった作品のポスターがいっぱい貼ってあるんです。だからここに『マグマイザー』も貼ってもらえるんですかと聞いたら『多分......』と口ごもっていましたけど(笑)。
■8,500本のAV作品よりも過酷な現場
――今回の撮影は寒かったのでは?
しみけん: 「寒さとの戦いでしたね。ぼくは8,500本くらいのAVに出てきましたけど、もしかしたら一番過酷だったかもしれない。以前、雪山で撮影することがあったんですが、AVって動き続けているし、寒さの先に快楽があるからなんとかなるんですが、今回はそれとは違うんで、つらかったですね。帰り道、森くんの車の中で熱が出ましたから」
森林: 「僕も体調が悪くなって。カメラマンさんに一番寒かった撮影はなんですかと聞いたら、『サバイバルファミリー』という映画で一日中、水の中に入って撮影したときって言うんです。それを小日向文世さんとか、そうそうたる役者さんがやっていたと聞いて、僕たちがこんなところで音を上げちゃいけないと奮起しました。でもそんな時に黒田君が、『ま、発射がないだけいいよね』とみんなを励ましていて。こういう励まし方が一番しっくりくるなと思いましたね」
――みんなが一致団結して挑んだということですね。
森林: 「みんなの気合の入り方を見れば、テンションが高いことが分かります。黒田君は一見、ぶっきらぼうに見えるんですけど、実は一番、モチベーションが高かったと思います。吉村卓さんは(自身がプロデュースした)コーヒーを販売しているんですけど、マグマイザーをプリントした『マグマイザーコーヒー』を作ってみんなに配っていました」
――お仕事仲間からは何か言われましたか?
森林: 「うらやましがられましたね。昨日会った桜井ちんたろうさんというスキンヘッドで強面の男優さんは、大島さんのツイッターを見ながら『シーズン2はいつやるんだ? 神雄になれなかった神雄というのをやってみたらどうだ?』と続編に出る気満々で話しかけられて。僕に言われてもな......と思ったんですけど、とりあえず古屋監督には、悪役にぴったりの男がいますと伝えておきました。」
――今回のドラマはR指定ではないので、今までとは違ったユーザー層に名前が知られることになります。
森林: 「今までAVを見てこなかったスカパーのユーザーさんたちがどういう反応を示すのか楽しみですね。実は台本をもらった時点で浮かれてしまって親に報告したんですよ。今度BSスカパー!の9時台のドラマに出ると言ったら、『それなら見ても大丈夫かね』と言ってくれて。ようやくモザイクのない映像を見せられる日が来たなと思ったんです」
――神雄となったことで親孝行になったわけですね。
森林: 「でも初日の撮影はずっとパンツ一丁で、2日目はそれに増して全身ローションまみれでした。ですから、3話目くらいの服を着ているところから見てもらえないかと思っているんですけどね(笑)」
BSスカパー! オリジナル連続ドラマ「マグマイザー」 【全5話】
2017年5月10日(水)後9時10分~後9時40分(#1)※無料放送
2017年5月17日(水)後9時~後9時30分(#2)
2017年5月24日(水)後9時10分~後9時40分(#3)
2017年5月31日(水)後9時10分~後9時40分(#4)
2017年6月7日(水)後9時~後9時30分(#5)
※各話再放送あり
(取材・文・写真/壬生智裕)
(C)2017 スカパー!
<森林原人(もりばやし げんじん)>
1979年生まれ、神奈川県出身。1999年、専修大学文学部在学中にAV男優デビュー。その後も経験人数8,000人を超える。トップAV男優として絶大なる信頼を集めている。これまで2冊の著書を発表。得意技は「森のさえずり」。
座右の銘:臭いくらいがちょうどいい or 後悔せずに反省しよう
<しみけん>
1979年生まれ、千葉県出身。1998年にAV男優としてデビュー。8,500本以上のAV作品に出演するトップ男優としてAV界に欠かせない存在となる。スーパーAV男優。AVグランプリ2008年において最優秀賞を受賞。現在はAVのみならず、テレビ・映画・雑誌など幅広いフィールドでその才能を発揮し活躍中。
座右の銘:光輝くクズでありたい
動画配信サービス「GYAO!」なら人気ドラマやバラエティー、アニメなどの見逃し配信が無料で視聴できる! ほかにもオリジナル番組、映画、音楽、韓国ドラマなどが無料で見放題>>
トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

BSスカパー!オリジナル連続ドラマ「マグマイザー」 出演者:しみけん、森林原人
動画配信サービス「GYAO!」なら人気ドラマやバラエティー、アニメなどの見逃し配信が無料で視聴できる! ほかにもオリジナル番組、映画、音楽、韓国ドラマなどが無料で見放題>>
本編制作のあてもないまま予告編映像が制作されるも、その奇想天外なアイデアがネットを中心に話題を集め、果ては海外にまで広がっていった「マグマイザー」。そんな異色作がまさかの連続ドラマ化を果たした。しかもスタッフには、「踊る大捜査線」や「海猿」を制作したROBOTをはじめ、超一流の精鋭たちが多数参加。本気の映像を生み出している。
主人公・烈にパワーを与える神雄(カミオス)に選ばれたのは大島丈、黒田悠斗、しみけん、田淵正浩、森林原人、吉村卓。名前は知らなくても、(男性なら)顔を見れば「ああ!」と合点してしまうこと必至の彼らは、まさに現代のセクシー男優界のアベンジャーズ。このスーパーヒーローが一堂に会するのは、本場のAVでもなかなか珍しい機会であり、まさにこのドラマで奇跡の巡り合いを果たしたといえる。そこで今回は、そんな神雄(カミオス)の中から、しみけん、森林原人というツートップに直撃。本ドラマの撮影を終えた思いを聞いた。

ヒ―ローが変身するためのエネルギー源、それは男優の精力
■トップに君臨するセクシー男優たちが集結

"マグマ粒子(精力や雄度)"を持つ選ばれし男性・神雄(カミオス)=AV男優たちも一流どころ
――本ドラマにお二人は俳優として参加したわけですが、撮影を振り返ってみていかがですか?
森林: 「セクシー男優の仕事は、1本の作品を撮り終えたら次の現場、次の仕事に向かう日雇い系なんですが、『マグマイザー』の撮影には7日間参加しました。ひとつの作品、同じメンバーでこれだけ長い期間一緒に仕事をするのは初めてのことでチームという特別な一体感が芽生え、解散するときはさみしかったです」
しみけん: 「気分的にはディズニーランドの帰り道みたいでしたね。ディズニーランドの中では、夢を見ていて楽しいんですけど、門を出ると現実に戻ってさみしい気持ちになるような。」
――これだけのトップセクシー男優さんたちが集まると壮観です。
しみけん: 「みんな忙しい人たちばかりですからね。スケジュール調整が大変だったかもしれませんが、吉村卓さんはこんな真っ昼間にお台場をパンツ一丁で歩くことができるなんて一生に一度しかない、と喜んでいましたよ」
■本業をスケジュール調整してまで臨んだ本作

BSスカパー!オリジナル連続ドラマ「マグマイザー」 出演者:しみけん、森林原人
――劇中にもスケジュール調整の話が出てきましたが、そこはお忙しいセクシー男優ならではのあるあるなんですね。
しみけん: 「そう。実際スタッフの方にもいろいろと無理言っちゃいました。例えば明日、自分のやりたいプレイをさせてもらえる現場の話が来ると、心がそっちに浮わつくわけですよ」
森林: 「普段のセクシー男優の撮影だったら正直に、『明日は自分のやりたいプレイができる現場があるんでとか、会いたい女優さんの現場なんで、そちらに行かせてください』とお願いするんですけど、『マグマイザー』のスタッフにそれは言えない(笑)。しみけんは言ったの?」
しみけん: 「怒られるかなと思ったんで、プレイの内容は言わなかった(笑)。どうしても外せない撮影があるんですとは言いました」
――男優さんはフリーで活躍されているそうですが、12日間拘束と聞いてどう思いました?

トップ男優たちが本業をスケジュール調整してまで臨んだ本作
森林: 「正直、パイロット版がない状態で12日間と言われたら、そりゃ無理だよと言っていたでしょうね。だって『マグマイザー』の現場では気持ちいい思い出来ませんから。実際、待ち時間にムラムラし過ぎて、ここにセクシー女優さんをひとり呼べば、一本撮れるのになぁ~って妄想したりしてました」
しみけん: 「確かに。いいのが一本撮れるね」
森林: 「でもあのパイロット版を見ちゃったらね。いつもの気持ちいいに釣られてる場合じゃないぞと。すごいなと思いました。田淵さんもこういうメモリアルな金字塔的な作品に出られるチャンスはなかなかない、最初で最後かもしれない、と喜んでいましたね」
しみけん: 「僕もそう思いました。撮影現場では、ひとりひとりが本当のプロという感じがして。アクションにしても、そのひとつひとつの動きに意味があって、勉強になることがすごく多かった。なので本業以上に、真剣にやらせていただきました」
■はじめてのドラマ撮影での現場
――撮影現場でもセクシー男優のお仕事との違いは感じましたか?
森林: 「新鮮なことばかりでしたね。最終日にスタッフ、キャスト全員で記念撮影したんですが、そういうのは今までなくて。一緒の作品を作ったという感じがして良かったですね」
――AVの現場では台本は当日に渡されて、セリフはその場で覚えるということが多いそうですが、今回のドラマ撮影ではどうでしたか?
しみけん:「僕は極力、現場に台本を持ち込まないように、事前に頭に入れるようにしました」
森林: 「しみけんが初日にツイッターで、役者さんはそうしているし、僕もそうするんだとつぶやいていたのを見ました。でも僕は心配性なもんで、当日現場までねばってましたよ」
しみけん: 「僕は(河野朝哉演じる主人公)烈君にあやまりたいことがあるんです。クランクインの時に、エキストラの女の子ですごいエロい子がいて。『興奮する』なんて下ネタを言っていたら、烈君が急に男の子の顔に戻っちゃって。山で修行していて女を知らないはずの役なんで、監督から怒られていました(笑)」
■セクシー男優のパワーを注入して変身するヒーロー「マグマイザー」
――セクシー男優のパワーを注入してヒーローに変身するという設定を聞いた時はどうだったんですか?

ヒ―ローが変身するためのエネルギー源、それは男優の精力
森林: 「最初は、正直スベるんじゃないかなって。居酒屋で話しているような、そういうレベルだと思っていました(笑)。でもこれだけふざけているアイデアが、映像になるとこんなにリアルで説得力あるものになるんだと驚きましたね」
しみけん: 「とにかくアイデアに驚きましたけど、監督の頭の中にはしっかりとしたビジョンがあって、面白い。セクシー男優が世に広まる良いきっかけになればいいなと思いました。でもそこからが......。監督は同じ話ばかりずっとするんですよ。『これは絶対に面白くなる、一緒に頑張ろう』と言い続けるんです。これはいよいよイッちゃってるなと思ったんですけど、その熱意は伝わってきましたし、監督の作品は知っていたので、面白い、うれしい、ビックリ、いろんな感情がごちゃまぜになった感じでした」

「踊る大捜査線」や「海猿」を制作したROBOTをはじめ、超一流の精鋭たちが多数参加
――まさにリアル烈と、神雄の対峙(たいじ)という感じですね。
しみけん:「烈くんというのは、監督の具現化なのかもしれませんね」
■制作にはROBOTが参加
――制作会社には「踊る大捜査線」「海猿」などで知られるROBOTが参加しています。
森林: 「僕でも知っているROBOTさん、あそことやるんだと驚きました。打ち合わせで会社を訪問した時も、『ALWAYS三丁目の夕日』や『Love Letter』といった作品のポスターがいっぱい貼ってあるんです。だからここに『マグマイザー』も貼ってもらえるんですかと聞いたら『多分......』と口ごもっていましたけど(笑)。
■8,500本のAV作品よりも過酷な現場
――今回の撮影は寒かったのでは?
しみけん: 「寒さとの戦いでしたね。ぼくは8,500本くらいのAVに出てきましたけど、もしかしたら一番過酷だったかもしれない。以前、雪山で撮影することがあったんですが、AVって動き続けているし、寒さの先に快楽があるからなんとかなるんですが、今回はそれとは違うんで、つらかったですね。帰り道、森くんの車の中で熱が出ましたから」
森林: 「僕も体調が悪くなって。カメラマンさんに一番寒かった撮影はなんですかと聞いたら、『サバイバルファミリー』という映画で一日中、水の中に入って撮影したときって言うんです。それを小日向文世さんとか、そうそうたる役者さんがやっていたと聞いて、僕たちがこんなところで音を上げちゃいけないと奮起しました。でもそんな時に黒田君が、『ま、発射がないだけいいよね』とみんなを励ましていて。こういう励まし方が一番しっくりくるなと思いましたね」

BSスカパー!オリジナル連続ドラマ「マグマイザー」 出演者:しみけん、森林原人
――みんなが一致団結して挑んだということですね。
森林: 「みんなの気合の入り方を見れば、テンションが高いことが分かります。黒田君は一見、ぶっきらぼうに見えるんですけど、実は一番、モチベーションが高かったと思います。吉村卓さんは(自身がプロデュースした)コーヒーを販売しているんですけど、マグマイザーをプリントした『マグマイザーコーヒー』を作ってみんなに配っていました」
――お仕事仲間からは何か言われましたか?
森林: 「うらやましがられましたね。昨日会った桜井ちんたろうさんというスキンヘッドで強面の男優さんは、大島さんのツイッターを見ながら『シーズン2はいつやるんだ? 神雄になれなかった神雄というのをやってみたらどうだ?』と続編に出る気満々で話しかけられて。僕に言われてもな......と思ったんですけど、とりあえず古屋監督には、悪役にぴったりの男がいますと伝えておきました。」
――今回のドラマはR指定ではないので、今までとは違ったユーザー層に名前が知られることになります。
森林: 「今までAVを見てこなかったスカパーのユーザーさんたちがどういう反応を示すのか楽しみですね。実は台本をもらった時点で浮かれてしまって親に報告したんですよ。今度BSスカパー!の9時台のドラマに出ると言ったら、『それなら見ても大丈夫かね』と言ってくれて。ようやくモザイクのない映像を見せられる日が来たなと思ったんです」
――神雄となったことで親孝行になったわけですね。
森林: 「でも初日の撮影はずっとパンツ一丁で、2日目はそれに増して全身ローションまみれでした。ですから、3話目くらいの服を着ているところから見てもらえないかと思っているんですけどね(笑)」

BSスカパー! オリジナル連続ドラマ「マグマイザー」 【全5話】
BSスカパー! オリジナル連続ドラマ「マグマイザー」 【全5話】
2017年5月10日(水)後9時10分~後9時40分(#1)※無料放送
2017年5月17日(水)後9時~後9時30分(#2)
2017年5月24日(水)後9時10分~後9時40分(#3)
2017年5月31日(水)後9時10分~後9時40分(#4)
2017年6月7日(水)後9時~後9時30分(#5)
※各話再放送あり
(取材・文・写真/壬生智裕)
(C)2017 スカパー!
<森林原人(もりばやし げんじん)>
1979年生まれ、神奈川県出身。1999年、専修大学文学部在学中にAV男優デビュー。その後も経験人数8,000人を超える。トップAV男優として絶大なる信頼を集めている。これまで2冊の著書を発表。得意技は「森のさえずり」。
座右の銘:臭いくらいがちょうどいい or 後悔せずに反省しよう
<しみけん>
1979年生まれ、千葉県出身。1998年にAV男優としてデビュー。8,500本以上のAV作品に出演するトップ男優としてAV界に欠かせない存在となる。スーパーAV男優。AVグランプリ2008年において最優秀賞を受賞。現在はAVのみならず、テレビ・映画・雑誌など幅広いフィールドでその才能を発揮し活躍中。
座右の銘:光輝くクズでありたい
動画配信サービス「GYAO!」なら人気ドラマやバラエティー、アニメなどの見逃し配信が無料で視聴できる! ほかにもオリジナル番組、映画、音楽、韓国ドラマなどが無料で見放題>>
トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。