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深夜時代を経て2014年秋からゴールデンタイムに進出した『マツコの知らない世界』。今回は2年半の放送の中で最も荒れた放送となった。収録最後に、「あ~、これオンエアが8分だっ!」とマツコが叫んでしまったほどである。最大の原因は今回が5回目となる、最多出演の家電体当たりライター・藤山哲人氏。取り上げたネタは、「ケータイ充電器の世界」。
では、本題に入る前に、まずは藤山氏のプロフィールと過去4回の番組を簡単に紹介しておこう。

サムネイル

マツコ・デラックス/Matsuko-Deluxe, Oct 05, 2014 : 「マツコの知らない世界」(写真:MANTAN/アフロ )


『マツコの知らない世界』大荒れの話題回>>


■家電体当たりライター・藤山哲人氏とは

44歳になる藤山哲人氏は、10歳の頃からラジオ部品を購入するために秋葉原に通い始めた。アニメが大好きで、ガンダムを実際に制作したくて日本工学院に入学している。社会人としてはアスキーに入社し、33歳で退社。フリーとなって体当たり家電ライターになっている。

『マツコの知らない世界』に最初に出演したのは2015年1月。「加湿器の世界」で、機種によって掃除の頻度や光熱費に大きな違いがあることを紹介していた。2回目は15年6月で「扇風機の世界」。3回目は去年2月「ロボット掃除機の世界」。4回目が去年12月「電源タップの世界」。そして今回の「ケータイ充電器の世界」につながる。

キャラクターは最初の出演から際立っていた。
「加湿器の世界」でガンダムを作りたかった話になった際、マツコに「ズゴック作ってください」と言われ、「そっくりですね(笑)」と返している。思ったことをそのまま全部しゃべる質で、一人でウケてしまうタイプだ。
前回もマツコの前で生芝居を披露してしまい、「こんな茶番はなかった」と否定されていた。家電についての知見は当然奥が深いのだが、併せてコテコテのキャラクターがテレビ的と言えよう。

■マツコが知らない「大流行中のモバイルバッテリー」の世界

今回の番組では、藤山氏が自らリポーターになって、若者の町原宿・サラリーマンの町・新橋、おばあちゃんおじいちゃんの町・巣鴨を訪ね、500人にインタビューをしている。その結果、外出先で使えるケータイ充電器(モバイルバッテリー)を持ち歩いていたのは500人中282人。なんと56%もの人が所持する、大ヒット商品であることが証明された。

そんなユーザーの不満ベスト3.
 1:重い・かさばる
 2:見た目がダサい
 3:電池がすぐに無くなる

つまり自分にあっていないバッテリーを買っている人が結構いることも見えてきた。まずはケータイの利用実態にあわせて、充電容量を最適なものとし、その上でデザインなど納得できるものを買うと良いようだ。

番組ではさらに、進化した充電器も続々登場した。いわく「〇〇できる充電器 欲しいランキング」。

まず5位は「ゲームしながら冷やせる充電器」。ゲームのコントローラーのようにケータイを保持しながら、楽しめる充電器だ。さらにケータイが熱くなり過ぎないようにファンで冷やしてもくれる。もちろん遊んでいる最中にしっかり充電してくれる。
4位は「焚火(たきび)ができる充電器」。アウトドアで、お湯を沸かしたり煮炊きしながら、火力を電気に変換して充電ができる優れもの。災害時に威力を発揮すること間違いなしだ。
3位は「紛失しても教えてくれる充電器」。家の中でスマホをどこかに置き忘れても、在処がわかるよう音をだしてくれる。
2位は「スピーカーになる充電器」。高音質のスピーカーでもあり、音楽を聴きながら充電できる。
そして1位は「プロジェクターになる充電器」。写真や動画を壁や天井に映し出しながら充電できる。普段の小さい画面でなく、迫力の映像を楽しみながら充電できるのは貴重だ。

■なぜ大荒れだったのか?

さてケータイ充電器の情報はそれなりに貴重だったが、今回の番組進行は異例だった。
番組の途中でマツコが、「今日、もう辞める」「荒れすぎでしょう」と困り果てた顔になった。「もうグジャグジャ」「何で今日はこんなに荒れているのよ~」と語気を強めるシーンもあった。

そして収録最後には、「終わり?」「終わったの?」「あ~8分だ、これオンエアが!」と呆(あき)れ果ててしまった。
これに対して藤山氏が、「(今日は)一番笑った」と手応えを示しても、「そうですか? 私たち一番やばいと思っていますよ!」と、マジに絶望してみせた。

実はこの受け答えが、マツコのマツコたるゆえん。マツコの言う通り8分で済んでしまう情報を、30分の面白い番組に仕立てている。
番組の途中では、「じじい、ちゃんとやれよ!」とか、「あんたのせいよ~」と藤井氏の腕を殴ったり、「大荒れよ! 現場が~」と嘆いて見せたりしている。その度に空気が一瞬で変わり、乾いた情報の羅列ではなく、爆笑してしまうような柔らかな雰囲気にスタジオが包まれる。

かくして番組は、体感時間が8分ぐらいの30分コーナーに仕上がる。
今回はとりわけマツコの司会術をたっぷり堪能できる名作になっている。ぜひご確認あれ!

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文責・次世代メディア研究所 鈴木祐司
   

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