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『あなたのことはそれほど』(TBS系:火曜夜10時~)の好調が止まらない。5月30日放送の第7話では視聴率12.4%を記録し、第6話でマークした自己最高をさらに更新した。

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上位ドラマ視聴率の推移


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本作は、波瑠演じる"2番目に好きな人"と結婚した主人公・渡辺美都が、ずっと思い続けていた中学時代の同級生・有島光軌(鈴木伸之)と偶然再会し、不倫関係に陥っていく物語。2組の夫婦のうち"不倫される側"の怪演が評判で、これまでは特に渡辺涼太役・東出昌大の演技が注目を浴びていたが、第7話では仲里依紗(有島麗華 役)の"静かな反撃"が怖すぎると話題を呼んでいる。

■最新話の視聴率は今クール第2位まで浮上!

今クールのドラマをみると、視聴率の第1位は『緊急取調室』(テレビ朝日)。平均14.2%(第6話まで)で、最新話でも14.3%と好調を維持している。平均視聴率で見ると第2位は13.1%の『小さな巨人』(TBS:第7話まで)、第3位は10.8%の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ:第8話まで)。『あなそれ』は平均10.5%(第7話まで)と第4位に甘んじている。しかし最近の勢いでは同作が一番で、第2話では9.0%まで落ち込んだ視聴率を第6話で11.5%と2桁に乗せると、第7話では12.4%を記録。最新話の視聴率だけをみれば『小さな巨人』を抜き第2位まで浮上。第1位の座をも狙えるポジションまでつけている。

■あの話題作を超える!? 視聴率の伸び率は『逃げ恥』よりも上!

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『逃げ恥』と『あなそれ』視聴率の比較(第7話まで)


昨年10月クールに大きな話題を呼んだ『逃げるは恥だが役に立つ』だが、実は『あなそれ』との共通点が多い。
まずTBS系火曜22時という放送枠が同じ。またテーマも"いびつな夫婦の形"を描いているという意味では同趣と言えるだろう。さらにこの両作は第7話までの視聴率の傾向が非常に似ており、ここまでの増加ポイント(最低視聴率と最高視聴率の差)は、くしくもまったく同一(3.4ポイント増)となっている。伸び率で言えば『逃げ恥』133%、『あなそれ』138%と、後者に軍配が上がっている状況だ。

『逃げ恥』では第8話に視聴率が16.1%と一気に2.5%もジャンプアップし、勢いそのままに最終話では20%の大台を突破した。ここまで同様の道筋をたどる『あなそれ』だが『逃げ恥』レベルの名作になれるかどうかは次回が大きなターニングポイントとなろう。もしも同じく2.5%ほど増加させ、15%近くの視聴率に到達することができれば"ポスト逃げ恥"の座を射止めたも同然と言える。東出昌大、仲里依紗の"怪演"の話題はSNSなどで徐々に大きくなってきているので、その可能性も大いにありえるのではないだろうか。

ただ、この類似の両作にも異なる点がある。『逃げ恥』は第1話から一貫して視聴率を増加させ続けたのに対し、『あなそれ』は第1話から第2話にかけて視聴率を落としている点だ。

これには主役・波瑠の"クズ"すぎる妻役の好演が影響している可能性がある。データニュース社「テレビウォッチャー」調査に寄せられた感想では、

「主人公などの気持ちが理解できずに、見ていて嫌な気持ちになった」
「波瑠が嫌いになりそう」
「評判良さそうだったので見たが、主人公が思っていた以上にアホすぎて、見てられない」

との声が挙げられている。『逃げ恥』のヒロイン・新垣結衣と比べると、明らかに主役の印象が悪いのだ。これは言い換えれば"共感されない役"を見事に好演していると言えるのだが、それゆえに役を超え本人にまでマイナスの感情が働いてしまっている部分も見て取れる。波瑠にとっては、主演なのに"損な役回り"を引き受けてしまった形だ。

"不倫する側"の主役に共感はできないが、"不倫される側"の"怪演"は非常に楽しめるこのドラマ。一度脱落した視聴者を取り戻すことができれば、『逃げ恥』超えも見えてくる。

文責:一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴
著者ブログ:『味覚ステーション~世界一面白く食品・栄養・味覚を学べるサイト

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