ここから本文です

自主レーベルながら昨年はドラマ「ゆとりですがなにか」の主題歌に抜擢された、4人組ロックバンド感覚ピエロ。同曲で「あんたの正義は一体なんだ?」と突きつけた彼らが、今度は映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』主題歌「疑問疑答」で「あなたの世界は、何色か?」と問いかけている。

サムネイル

感覚ピエロ、映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』主題歌「疑問疑答」


【劇場予告編】『22年目の告白―私が殺人犯です―』>>


■監督から「もっとロックに」と言われ......

【特別映像】「はじめまして、私が殺人犯です」と語る、衝撃の記者会見 映像>>


藤原竜也と伊藤英明が初共演を果たした映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』が6月10日に公開となる。主題歌「疑問疑答」を手がけるのは、昨年放送の日本テレビ系ドラマ「ゆとりですがなにか」の主題歌「拝啓、いつかの君へ」で多くの人に衝撃を与えた感覚ピエロ。今回は書き下ろしということで、絶賛された「拝啓、いつかの君へ」以上に作品の世界観と一体となった楽曲となっている。

同曲を作曲した横山直弘(ボーカル/ギター)と作詞の秋月琢登(ギター)が、「疑問疑答」制作秘話やインディーズへのこだわりを語ってくれた。

【特別映像】主題歌 感覚ピエロ「疑問疑答」>>


――「自問自答」ならぬ「疑問疑答」というタイトルがまず印象的です。自問自答よりさらに深く、さらに苦しく、「問いと答え自体も疑え」というメッセージを感じました。

秋月: まさにですね。今作は脚本、映画ともに拝見させていただいてから制作に移ったのですが、登場人物全員がどこか「答え」を求めていると感じました。ただその答えも自問自答して簡単に出るものではなく、一度出た答えすら疑ってしまう。そんな混沌とする心境も含め「疑問疑答」でしょうか。

横山: 僕は今回作詞ではないので、歌う身として思うことになりますが、まさしくその解釈の通りだなと。だけれどこれは「あとは自分で考えろよ」と投げっぱなしにはならずに、「あなたの世界は、あなた色」で締めている。物事の多様性を認めるからこそ、自分の問いや答えも疑えよ、という気持ちで歌っています。

――入江悠監督から「映画を見た人が最後まで油断できないようなロックな曲にしたい」という依頼を受けたそうですが、難しいオーダーでしたか? それともスムーズに完成しましたか?

横山: 実は当初は全く異なる曲のプロットを用意していたのですが、入江監督から「もっとロックに」という指令が入りまして(笑)。だけれど入江監督はとっても自由に僕らバンド側の制作スタイルを認めて下さっていたので、大変やりがいのある制作になりましたね。
とにかく制作の最終段階まで「攻撃的」をキーワードに作曲しました。当初はサビメロも綺麗に歌い上げるものを用意していたんですが、「攻撃的」と考えたときに結果として今あるような形におさまりました。噛みつくような、吠えるような、叫ぶような、吐き出すような。そんな表現を盛り込めたらと。

秋月: もちろん簡単ではありませんでしたが、最低限のオーダーをいただきつつ入江監督から「あくまでも感覚ピエロらしく自由に」とおっしゃっていただいたので本当に僕らの出したい音楽の一つになったと思っています。反面すごいプレッシャーもありましたが......(笑)。

■MVでは「あなたの世界は、あなた色」というテーマとIVANがハマった

――モデルのIVANが主演するMVも刺激的で見応え十分です。キャスティングもご自身たちで決められたのでしょうか?

秋月: IVANとは、以前別の現場で一緒になることがありまして、その時にすごく仲良くさせていただきまして(笑)。で、僕が「疑問疑答のMVに出てやー」と本人に話したら即答で快諾してくれたんです。

横山: その現場でIVANに初めて会ったとき、その日は皆シャンパンを飲み過ぎてグロッキーだったんですけど(笑)、とっても真っ直ぐな人だな、と話していて一気に好きになりました。めっちゃフランクだし。元々IVANは華があって画になることは分かっていたので、今回IVANの出演が決まったときは素直に嬉しかったですね。

――MVの中でIVANは「3つの顔」を演じ分けています。圧倒的な演技だと思いますがご覧になっていかがでしたか?

横山: 見方によっては、IVAN自身が歩んできた人生と重ねられる部分もある気がしていて。そのIVANの人生観が、今回の「疑問疑答」を演出するにあたってハマっていました。MVは「あなたの世界は、あなた色」というラストの一文に向かって演出がなされていきます。そのゴールは【多様性を受け入れて認めること】というテーマにあると僕は思っている。だからIVAN自身が経てきた人生とそれを取り巻いてきた思いとを考えると、「どんな問いも答えも自明ではなくそれ自体をしっかり疑わなければいけない。ただ、そこから生まれてくるものは紛れもなくどれも正真正銘に君自身だから」というこの曲のテーマにピッタリな役柄だったと思いますね。

秋月: IVANには、女性、男性、そしてその狭間に立つ(自身を疑問視しているような)もう一人の自分という3面性を演じていただきました。何かにもがき苦しみ、それでも答えを探し出そうとする。そして最後に「あなたの世界は、あなた色」と、自分は自分なんだ、あなたはあなたなんだと。そんな訴えかけをIVAN一人ですべて演じてくれたように思います。

■いい音楽だけではなく、いい音楽活動を創っていきたい

――話題作の主題歌に起用されるなど、活躍の場が広がっています。自主プロデュースというスタイルをとっているため、大手レーベルに所属するより自分でやらなくてはいけないことは多いですよね。それでも自主レーベル、自主マネージメントにこだわる理由とはなんでしょうか?

横山: 良いときも悪いときもそれは全部バンド自体の責任。この当たり前でシンプルな事が出来る環境が大きいです。

こんな時代ですから、何か気になることがあればスマホでサクッと検索できますし、昔よりも自分の内側に向かう時間って少なくなったと思います。それはともすれば、自分にまつわる不都合を外的要因のせいにしがちになることにもつながる。そんな時代の中にあって、この4人が自分自身を頑なに信じて、何か悪いことがあっても責任を周りではなく自分自身に求めて先へ突き進んでいく。バンドというロールプレイングの意味で、このスタイルは逆にバンドという共同体があるべき姿を素直に体現していると思います。とてもやりがいを感じていますね。

秋月: 誰かがやらないと変わらない気がするんです。いい音楽を創ることはもちろんのこと、いい音楽活動を自分たちで創って行きたいなと。

【特別映像】衝撃の告白! 自称・殺人犯 記者会見ダイジェスト映像>>


【特別映像】絶対に裁けない、時効を迎えた連続殺人犯の奇行>>


・・・・・・・・

サムネイル
感覚ピエロ、映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』主題歌「疑問疑答」


感覚ピエロ
2013年、横山直弘(ボーカル/ギター)、秋月琢登(ギター)、滝口大樹(ベース)、西尾健太(ドラム)の4人で大阪にて結成。直後、自主レーベル「JIJI RECORDS」設立。色気のある声、キレのある演奏、型破りで印象的な言葉選びなど多面性を持つロックバンド。これまでどこにも所属せずにバンド自身の自己プロデュースで活動しながら、昨年には宮藤官九郎脚本のドラマ「ゆとりですがなにか」の主題歌に抜擢されている。

座右の銘:横山「愛する人1人幸せに出来なくて何がロックだよ」、秋月「『無茶』と書いて『チャンス』と読め」

(文/大木信景@HEW
Copyright 2013 感覚ピエロ. All Rights Reserved.

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ