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"NIVEAブランド"2016-2017年 CMソングに、異例の無名新人が大抜擢されたと話題になったシンガー・ソングライター村上佳佑が、6月14日にデビュー・ミニアルバム『まもりたい』をもってメジャーデビューする。

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村上佳佑が、6月14日にデビュー・ミニアルバム『まもりたい』をリリース


本作には、くだんのCMソング「まもりたい」はもちろん、マルーン5「Sunday Morning」や一青窈「ハナミズキ」のカヴァー、さらには村上本人による書き下ろしオリジナル曲などさまざまなタイプの楽曲が収録されており、まるで洗いざらしのTシャツのように爽やかな彼の歌声を、存分に堪能できる仕上がりとなっている。

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大学時代にはアカペラグループ「A-Z(アズ)」を結成し、人気テレビ番組『ハモネプリーグ』で番組史上最高の99点で優勝した経験を持つ村上。その後ソロに転向したが、デビューするまでの数年間は辛い下積み時代も経験したという。それをどのように乗り越え、デビューのチャンスを勝ち取ってきたのだろうか。
事務所の先輩クリス・ハートとの出会いや、彼から学んだことなど真摯(しんし)に語ってくれた。

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■「アマチュアの最高域」「ファルセットの魔術師」などの称賛を得た、村上佳佑のルーツ

――小さい頃から歌うことは好きだったんですか?

村上: そうですね。僕は小学一年生からの5年間、父の仕事の都合でアメリカのジョージア州アトランタに住んでいたんですが、学校への行き帰りの車の中で、いつも母が音楽をかけていました。カーペンターズなど、主に母の好きな音楽ですが、車の中で歌を覚えることが、毎日の楽しみになっていったんです。小二の時に劇で主役を演じて歌を歌ったら、すごく褒めてもらったのも歌が好きになった大きなきっかけの一つです。

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村上佳佑が、6月14日にデビュー・ミニアルバム『まもりたい』をリリース


――アメリカでの生活が、今の音楽活動に何か影響を与えるなどしていますか?

村上: あると思います。音楽の授業にしても、ルーツミュージックを当然深く取り扱っていて。例えばカントリー&ウェスタンやブルース、フォーク......。日本だと、自分たちのルーツミュージックというのを音楽の授業ではあまり扱わないですよね。そこはすごく不思議だなと思いました。

――立命館大学で、アカペラグループ「A-Z(アズ)」を結成した経緯は?

村上: 最初は「バンドを組みたい」と思って、軽音楽部に入ったんです。でも、肌が合わなくてあまり行かなくなってしまったんです。それで、一人で学校イベントなどに出演していたら、同じクラスの女の子で、一緒に軽音楽部に入った女の子がそれを聴いてくれて。「『ハモネプ』っていう番組に出たくてボーカルを探しているんだけど、一緒にやらない?」って声をかけてくれたんです。あまり深く考えずに「やるやる!」ってノリで返事したのが、そもそものキッカケでした(笑)。

――その頃、村上さん自身はどんな音楽が好きだったんですか?

村上: 当時はコブクロさんが大好きでしたね。二人とも関西出身ですが、僕が立命館大学に進学したのも、「関西に行って音楽活動をしたい!」っていう漠然な理由だったんです(笑)。他には秦 基博さんや、山崎まさよしさん。大学卒業後は洋楽に傾倒していって、スティーリー・ダンやジョン・メイヤー、エド・シーラン。いわゆるAORがすごく好きで、白人が奏でるブラックミュージックのサウンドにはメチャメチャ影響を受けていますし、いまだにそれが自分の根っこにあると思いますね。

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村上佳佑が、6月14日にデビュー・ミニアルバム『まもりたい』をリリース


――A-Zは瞬く間に話題となり、目標だった『ハモネプ』に出演したばかりか、「青春アカペラ甲子園 全国ハモネプリーグ2009夏」で、史上最高得点「99点」を出して優勝しました。A-Zの活動で学んだことは?

村上: 「仲間を大切にする」ということですね。音楽に限らず、何か一緒にやる仲間をとにかく信頼すること。学生の頃って、まだまだ大人になりきれてないところがあるじゃないですか。そうするとお互いのミスが許せなかったり、グループ全体の失敗を人のせいにしてしまったりして。そういう衝突がA-Z時代でもあって、その時に「仲間ってなんだろう?」ということを考えたし学びました。自分自身も、そこで寛容になりましたね(笑)。

――そのA-Zを大学卒業と同時に解散し、村上さんはソロでの活動を開始します。その経緯は?

村上: そもそもグループ内でも、プロを目指すことに対して温度差がバラバラだったんです。僕自身はもう中高生くらいの時から「音楽で食べていきたい」と本気で思っていたし、大学に入った理由も「大阪で音楽をやりたい」だった。それで、必然的に一人でやることになってしまったんです。なので、A-Zのメンバーとは仲たがいなどがあったわけでは全然なくて。実際、今でも仲良いです。ソロになるときも、根拠のない自信の方が優っていたというか......(笑)。「何とかなるだろう」って思ってましたね。

――実際の活動は順調でした?

村上: いえ、A-Zを解散してからの数年間は、ほとんど表に出ずに水面下の活動だけでした。「音楽の勉強をして、曲を作って」という、本当に下積みの日々で、常に葛藤していましたね。定期的にライヴをやってもお客さんは増えず、「もう、やめようかな」と思ったことも何度もありましたし、2015年にクリス・ハートと会うまでは、気持ち的には落ちるところまで落ちていました(笑)。
"鳴かず飛ばず"が続く中、それでも音楽をやめずに来られたのも、やはり母親のおかげなんです。音楽活動に関しては一切反対などせず、常にそっと背中を押してくれる存在だった。

■運命的なクリス・ハートとの出会い

――2016年4月に開催された、「クリス・ハート日本武道館LIVE」のオープニングアクトに大抜擢(ばってき)されていますが、この経緯は?

村上: クリスや彼のスタッフがコーラスを探していた時に、たまたま僕の映像を動画サイトで見つけてくれて。すごく気に入ってくれ、連絡をくださったのがきっかけです。本当にすごい経験をさせていただきました。ブレスの取り方一つ取っても、盗みたいところがたくさんあって(笑)。
当時、ボイトレの先生がクリスと同じだったんですが、先生から教わったことを、クリスが目の前で実践していくのを見て、「そうか、先生が言ってたのはこういうことか!」と理解できるようになったこともたくさんありました。最高のお手本が目の前で常に歌ってくれるという、ぜいたくな日々をいただきましたね(笑)。

――クリス本人から直接アドバイスをもらったことは?

村上: たくさんあります。「村上くんは、こういう勉強をするといい」とか。それから一番大きかったのは、「お客さんに何を伝えたいのか、自分の中で明確にしないと、届かない音楽になってしまう」という言葉でした。聴いててくれるお客さんのことを一番に考えながら曲を書き、歌わないと伝わらないということを教えてもらったのは、今でも心に残っています。

■デビュー前としては異例のCMソングに大抜擢

――"NIVEAブランド"の2016-2017年CMソング「まもりたい~この両手の中~」を歌うことになったのは、デビュー前としては異例の大抜擢(ばってき)でした。

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村上佳佑が、6月14日にデビュー・ミニアルバム『まもりたい』をリリース


村上:曲そのものが持っているパワーは、聴いた瞬間に感じました。すごくキャッチーで爽やかで。抜けるような青空そのものっていう感じですよね。ものすごくいい曲だっただけに、「これを歌いこなせるのだろうか」というプレッシャーも少なからずありました。そこはもう、全力で歌うしかなかったんですけど(笑)。

■シンガー・ソングライターとしての村上佳佑

――歌詞を書く時にこだわっていること、大切にしていることは?

村上: 最近気づいたのですが、ある種「自己犠牲」みたいなものを、僕は美しいと感じるんです。自分を犠牲にしてまで誰かに愛を注ぐなんて、究極の形ではないかと。今作に収録されているオリジナル曲「泣いてもいいよ」は、"どんな君でも僕はいいよ"とか"どんな君でも僕は受け止めるから"という歌詞を書いたのですが、誰かに向ける「底なしの愛」みたいなものが、とにかく好きなんです。僕自身がそうされたいのかもしれないけど(笑)。そこは、オリジナルを書く上で大事な要素ですね。

――相手に見返りを求めず、いいところも悪いところも全て受け止める......。「自己犠牲」というより、「無償の愛」ですかね?

村上: そうですね。それがわかりやすい形で歌詞に表れていなくても、「これって愛だな」と感じる歌詞が好きなんです。例えばエド・シーランの歌詞は、そういうテーマが多いように思います。「Thinking Out Loud」も直訳すると、"どんなに歳を重ねても君のことをずっと愛するよ"みたいな。そういう純粋な愛の歌を聴くと、「うわー、しみる!」って思うんですよね(笑)。

――では最後に、今後の目標をお聞かせください。

村上: 「日本でプロのシンガー・ソングライターとして活躍したい」というのは子供の頃からの夢だったので、まずは多くの人に知ってもらい、事務所の先輩であるMay J. さんやクリス・ハートさんの背中を追いかけ、まず追いつけるように頑張りたいです。そこは最初の大きな目標ですね。

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村上佳佑が、6月14日にデビュー・ミニアルバム『まもりたい』をリリース


◆ 村上佳佑(むらかみけいすけ)
1989 年、静岡県生まれ小学1年生から幼少期の5年間をアメリカ・ジョージア州アトランタにて過ごす。帰国後は、静岡県富士市で高校生活を送ったのち、京都府の立命館大学に入学。その頃出会ったメンバーで伝説のアカペラグループ「A-Z(アズ)」を結成。2009年フジテレビの「ハモネプリーグ」でハモネプ史上最高の99点で優勝。2011年まで同グループで活動するも大学卒業を機に解散。その後ソロに転じ、本格的に作曲を始める。2016年4月クリス・ハート日本武道館LIVEのオープニングアクトに抜擢(ばってき)され、10月からは47都道府県ツアーにコーラスとして参加。そして、"NIVEAブランド"2016-2017年 CMソング「まもりたい~この両手の中~」にデビュー前としては異例の大抜擢(ばってき)となった。R&Bやブルースをルーツに、繊細でシルキーな歌声で表現される<うた>は、聴く人全ての魂を揺さぶり、心の奥底にまで響く力を持っている。
座右の銘は「自分に厳しく人に優しく」

(取材・文・写真/黒田隆憲)

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