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衝撃的なタイトルが話題になった住野よるのベストセラー小説を、『君と100回目の恋』の月川 翔監督が実写映画化した『君の膵臓をたべたい』(7月28日公開)。膵臓の病を抱え余命を宣告された高校生の桜良が、ひょんなことから自分の病気のことを知られてしまった【僕】とともに、残された時間を過ごす姿を描いた青春ストーリーだ。そんな本作で、桜良役を務めた浜辺美波と【僕】役の北村匠海が撮影を振り返った。

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左から、北村匠海&浜辺美波『君の膵臓をたべたい』(7月28日公開)


【劇場予告編】主題歌はMr.Childrenの新曲「himawari」>>


■衝撃的なタイトルと作品のギャップに注目!

【劇場予告編】『君の膵臓をたべたい』>>


――衝撃的なタイトルで話題になった小説ですが、ご自身が出演することになったとき、どんな印象を持ちましたか?

浜辺: インパクトのあるタイトルに、とても興味が沸きました。小説の背景の絵とタイトルのアンバランスさも魅力的に感じました。

北村: 最初はやっぱり衝撃的な内容のイメージでしたが、原作や脚本を読んでみて、このタイトルの持つ美しさや、はかなさを徐々に感じるようになりました。いい意味で、このタイトルによって第一印象がショッキングであって欲しいと思えるんです。それで映画を観て、その第一印象が美しく解消されてくれればいいなって思います。

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7月28日(金)に全国公開される映画『君の膵臓をたべたい』


――お二人が演じた桜良と【僕】という役柄についてはどう感じていますか?

浜辺: 桜良ちゃんは、男子にも女子にも好かれる、私が今まで見たことがない女の子。すごくまぶしかったし憧れました。私自身はとても内向的で桜良ちゃんとは真逆で暗いので(笑)、理想的な女の子でした。共通点は少なかったのですが、唯一一緒だと思ったのは、桜良ちゃんは、つらいときこそ笑顔でいようという子。私も「つらいときには口角を上げると幸せになれる」という考えが好きなので、その部分は共感できました。

北村: 自分も中学生時代、人と壁を作っている部分があって。その距離感が【僕】という役と似ていて、とても共感できたんです。月川監督との【僕】に対するイメージも一致していて、芝居で試す癖や声のトーンも生かされていきました。役者として、とてもやりがいがある、楽しい現場でした。

■楽しかった月川監督の現場

――本作はとてもすてきな映像と間が魅力的な作品でしたが、月川監督の現場はいかがでしたか?

北村: 僕は中学1年生のとき、RADWIMPSのプロモーションビデオの撮影で月川監督とご一緒しています。この作品の撮影中も、監督が「あうんの呼吸だね」って言ってくれていて、僕が試そうする芝居も、しっかり受け止めていただけました。キャストに寄り添って役者目線で話をしてくださる監督です。

浜辺: 初日の撮影のあと、月川監督と私で本読みをさせていただいたのですが、月川監督が桜良ちゃんを演じ、私が【僕】をやったのですが、桜良の会話のタイミングなどを丁寧に指導していただきました。比喩表現ではなく、しっかり教えていただけるので、とてもやりやすかったですし、現場でお芝居をするのが楽しかったです。

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桜良役を務めた浜辺美波


――【僕】と桜良、それぞれ相手役の良いところはどんな部分だと思って演じましたか?

浜辺: 最初に話しかけたのは桜良ちゃん。もともと【僕】に対して興味があり、魅力を感じている部分もあったんです。そしてたくさん話をするようになって"僕"の感じ方や、人とのつながりに魅力を感じるようになりました。

北村: 桜良という人間は、周囲を照らす人間。同性からも異性からも愛されるキャラクター。"僕"は自分の世界を大切に守っている人物でしたが、桜良と出会って、扉を開くきっかけを作ってもらったんです。それでいて病気を持っているはかなさもある。芝居をしていて、たまに見せる桜良の弱さに心が痛くなりました。

■作品をとおして成長を実感、大きな意味のある作品になった

――お二人とも10代で、こうした大きな作品で主演を果たしました。ご自身にとってどんな作品になりましたか?

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【僕】役の北村匠海


北村: この映画の主演だからこそ、の達成感がありました。主演をやり遂げるってこういうことなのかなって感じましたし、初号の試写を見たとき、改めて達成感が沸いてきて、役者を続けていくなかで、自分にとって大きな意味のある作品になりました。

浜辺: これまで感じたことがないような難しい役をやらせていただき、1~2カ月向き合ったことで得られたものは多かったです。毎日毎日大変で「大丈夫なのかな?」って思うことが多かったのですが、だからこそ成長を実感できました。

――北村さんは、本作の以前も小栗さんの若いころを演じましたね。

北村: 『TAJOMARU』(2009)という映画で小栗さんの若いころを演じた経験があり、小栗さんからも「縁があるな」と言っていただいて......。小栗さんは、僕にとって小さいころから自然と追いかけている存在なんです。とても尊敬していますし、そんな方が、僕の初主演作で、12年後の僕を演じていただけたというのは、すごくうれしくもあり、役者を続けてきた甲斐(かい)がありました。小栗さんがどう【僕】を演じられるのかとても興味があったのですが、作品を観て改めて尊敬しました。

■自分がいなくなっても大切な人の時間は続く(浜辺)

――限りある命を大切にするというメッセージが込められた作品ですが、もし、ご自身が桜良のように余命いくばくかという状況になったら、どうしますか?

浜辺: 私も桜良ちゃんと一緒で、自分になにがあっても、残された大切な人の時間はその先も続いていくので、お父さんやお母さんには仕事を辞めないで欲しいです。実家に帰ってお父さんとお母さんが仕事に行くのを「いってらっしゃい」と見送って、帰ってきたら「お帰り」という生活を続けていきたいです。

北村: 僕は一人で抱えられないと思うので、同情してほしいですね。でも日記や残るものって大切なんだなって「共病文庫(=闘病日記)」を読むシーンで感じました。なにかを残したいですね。

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7月28日(金)に全国公開される映画『君の膵臓をたべたい』


――とてもすてきなシーンが多い作品ですが、特に注目してほしい場面はありますか?

浜辺: 私は図書館のシーンです。桜良ちゃんが窓から見える桜を見ているシーンがとてもきれいで、演じていても涙が出るぐらい美しかったんです。現場でも光がすごくきれいで、忘れられないです。

北村: ガム君役(【僕】のクラスメイト)の矢本悠馬くんは、3作品連続で共演していて、気心が知れた仲なんです。ガム君とのシーンは、これまで一緒にやってきた二人ならではの空気感が出ていて、とても自然で好きです。ぜひ観てほしいです。

――座右の銘をお聞かせください。

浜辺: 私は「念のため」が好きです。何事も準備しておいて損はないと思っています(笑)。

北村: 「仰げば尊し」というドラマで寺尾聰さんが「キャリアは関係ない。おまえらと俺のスタートは一緒だから」っておっしゃったんです。その言葉は響きました。寺尾さんとお芝居ができたことはとても大きかったです。

(取材・文・撮影:磯部正和)
(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

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浜辺美波(はまべみなみ)
2000年8月29日生まれ、石川県出身。2011年第7回「東宝シンデレラ」オーディション、ニュージェネレーション賞を受賞し、同年『浜辺美波~アリと恋文~』で主演を務めスクリーンデビュー。その後も、人気アニメの実写ドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や、連続テレビ小説「まれ」への出演などで知名度を上げる。2017年は、本作のほか『咲-Saki-』や『亜人』(9月30日公開予定)などの映画への出演がある。座右の銘は「念のため」。

北村匠海(きたむらたくみ)
1997年11月3日生まれ、東京都出身。2008年に映画『DIVE!!』にて映画初出演を果たすと、2013年にはダンスロックバンド「DISH//」のボーカル&ギターとしてメジャーデビュー。俳優、アーティストとして活動の幅を広げる。2017年は本作のほか、『恋と嘘』、『勝手にふるえてろ』の待機作がある。

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