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月曜深夜0時12分より放送の『液体グルメバラエティー たれ』(テレビ東京系列)。
なんと「タレ」に特化したテレビ史上初!? の番組で、「たれ会議」、「銀シャリの東京たれ探しの旅」などの企画が好評だ。24日(月)の第3回放送では、「結局、うなぎはたれで決まるのか?」をテーマに「うなぎのたれ」を特集。また「たれ会議」では「たまごはタレなのか?」を議題に勝俣州和、彦摩呂、はっしーら食通が熱く語り明かした。

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イメージ画像(ペイレスイメージズ/アフロ)


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■「タレ」と「たまご」から人間関係を考える

番組の企画「たれ会議」で取り上げた「タレ」と「たまご」の関係について、一風変わった視点から考察してみたい。

そもそもタレというものは、「焼き肉のタレ」タイプと「おろしポン酢」の2タイプに分けられる。
一般的な「焼き肉のタレ」は、そもそもの「うま味」を持つ焼き肉に対して、さらにやや強めの味を持つタレを付加することでおいしさを際立たせている。
逆に「おろしポン酢」は、かけることで肉の脂っこさを解消し、あっさりとした感覚にさせる。つまり肉の短所を抑える役割を持っている。プラスとマイナスという具合に、ベクトルが真逆なのである。

「焼き肉のタレ」は、タレとして肉を補佐するだけでなく、主役としてのポテンシャルを持っているのが強みだ。例えば焼き肉を食べる際、タレをごはんにバウンドさせ、タレのついたごはんを食べる人が多いだろう。タレ自体の味が強いため、肉がなくても単体で十分に活躍できるのだ。これはお笑いで例えると、「ボケ」に当たるのではないだろうか。
逆に「おろしポン酢」は「ツッコミ」に相当し、あくまでも周りを引き立たせるのが役割だ。パンチの効いた食材に対してその強烈な味を受け止め、やわらげるのがうまい。それゆえ「ツッコミ」は単体では活躍できないのが難点だ。例えば「おろしポン酢」はごはんのような淡泊な味のものにかけてもおいしくない。ハンバーグのようなそもそもの味が強いものに合わせてはじめて力を発揮する。

この「ボケ」と「ツッコミ」、それぞれ特徴は一長一短だが、両者の強みを持っている食材がある。それが「たまご」だ。
"たまごかけごはん"という料理が存在するように、「たまご」はごはんのような淡泊な味のものにかけたときには「ボケ」としての役割を演じる。たまごのもつ強い甘味が、ただのごはんをおいしい料理へと変貌させるのだ。
逆にすき焼きのタレとして用いるときには、とたんに「ツッコミ」へと役割を変える。肉をたまごにつけることにより、そもそもの味が強いすき焼き肉の口当たりをマイルドにさせる。

これは人間関係にも応用できるのではないだろうか。学校や会社、サークルなどの異なるコミュニティにおいて、「たまご」のように環境に応じて自分の役割を変えるのだ。
自分が「ボケ」タイプだと思っている人でも、周りに同タイプが多く、また「ツッコミ」タイプがいない状況では、自分の良さは引き立たない。あるいは会社などで上司がダジャレを連発してくるような環境では、自分も「ボケ」を重ねるよりは的確に「ツッコミ」をした方が上司が活きるだろう。
逆に、堅い雰囲気の場や真面目なタイプの人が多いコミュニティでは「ボケ」タイプにまわり、雰囲気をやわらげるとよいだろう。「ボケ」タイプの場合は周りに「ツッコミ」がいなくてもある程度は活きることができるし、あるいはボケることにより隠れた「ツッコミ」タイプを見つけることができるかもしれない。

■「たまご」タイプが人間関係をスムーズにさせる!?

番組の「たれ会議」においては、「卵でとじると大体美味い!?」というテーマが議題の1つとして取り上げられた。親子丼や卵とじうどんなど、たしかにたまごでとじられた料理にハズレはないように感じる。
これは味覚の観点でも説明が可能だ。味覚は厳密には甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの味として定義されるが、多くの料理には塩味とうま味が強いものが多い。そこで、異なる種類の甘味を持つたまごを加えることで味のバランスが整えられ、合うという感覚が生み出されるのだ。

これも人間関係に活かすことができるのではないだろうか。例えばビジネスの場において、同じ意見ばかり持った人がグループになっても画期的なアイデアは生み出されない。「たまご」のように違った味を持つ人が組み合わさることが重要だ。
また「たまご」は、他とは違った味を持つものの、そこまで強い主張はせず、また前述したように環境に合わせた振る舞いが得意だ。それゆえに強烈なインパクトを残す役割は得られないかもしれないが、「たまご」タイプが一人いるだけで、コミュニティに調和を生み出すことができるだろう。

このように、「たまご」と「タレ」だけで人間関係まで考えさせられる『液体グルメバラエティー たれ』。もちろんそこまで思いをはせなくても、素直に「タレ」に絡んだおいしそうな料理を楽しめる番組となっている。まだ見たことがない方は、ぜひ一度ご覧いただきたい。

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文責:一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴
著者ブログ:『味覚ステーション~世界一面白く食品・栄養・味覚を学べるサイト
監修:次世代メディア研究所

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