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裏社会を描いた映画『闇金ドッグス6』が8月5日より公開される。主演を務める俳優・山田裕貴は近年、話題作に立て続けに出演している注目の存在。その急上昇には、彼が同シリーズの闇金屋・安藤忠臣役を演じたことも一役買っているらしい。

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主演を務める 山田裕貴『闇金ドッグス6』(8月5日公開)


【予告編映像】『闇金ドッグス6』>>


■最新作は「最凶の純愛」を描いた、シリーズ初のラブストーリー!

もともと『闇金ドッグス』シリーズは、不良アクション映画『ガチバン』シリーズの登場キャラクター・安藤を主人公に据えたスピンオフ作品。安藤(山田裕貴)と、その相棒である須藤司(青木玄徳)を中心にアンダーグラウンドの世界を描いている。今回公開される『闇金ドッグス6』は、安藤の元恋人・荒木未奈美(西原亜希)が登場し、シリーズ初のラブストーリーとなった。

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最新作は「最凶の純愛」を描いた、シリーズ初のラブストーリー


「とにかく、『闇金ドッグス』でラブストーリーというのは驚きでした(笑)。しかも現場で自分は"安藤忠臣"として生きているので、忠臣にとって昔の恋人である未奈美が隣にいると、なんとなくやりづらさみたいな緊張もあって......。妙に何度もタバコに手が伸びちゃったりね(笑)」

シリーズ初の恋愛モノと言っても、安藤の未奈美に対する思いは、単純な恋愛感情と言いづらいように見える。

「忠臣はそういう普通の世界で生きちゃいけない人だし、幸せなんて求めちゃいけないって本人もたぶん思っているんです。未奈美に対しては、好きとかじゃなくて、『そんな普通の人生も送れたのかな』と淡く想像してみただけだと思います。だから、ちょっと切ない感じの物語になっています」

■お気に入りのセリフは......「バカ」

登場人物たちのさまざまな思いが入り混じるところが、本作の魅力。山田のお気に入りは、その感情のグラデーションを象徴するようなシーンだ。

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主演を務める 山田裕貴『闇金ドッグス6』(8月5日公開)


「未奈美と言い合いになってしまった後に、忠臣が『バカ』とつぶやくシーンがあるんです。その『バカ』が、いろんな経験をしてこないと出てこない『バカ』だなって、われながら思いました(笑)。あいつは変わんねーなという思いと、まだそんなこと言ってんのかよという思いと、俺とおまえは違うんだよという思いと、いろんな思いが詰まった『バカ』。あのトーンで、あの『バカ』を出せるなんて、僕もいろんなことを経験してこられたみたいです(笑)」

■相棒役・青木玄徳はオラオラ系と思いきや......!?

本作は、安藤と相棒・司の間に亀裂が入ったのも見どころだろう。闇金という仕事に疑問を抱いた司は、安藤をなじる。司を演じる青木玄徳とは、第1作目から約2年間、シリーズを一緒に作り上げてきた。

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司を演じる青木玄徳とは、第1作目からシリーズを一緒に作り上げてきた


「最初は青木さんのこと、良い意味でオラオラ系というか、やってやんぞ! みたいな男気あふれる方だと思っていたんです。でも、だんだんわかってきたのは、意外と繊細で。そこがすごくかわいく思い始めています(笑)」

まっすぐだからこそ悩むというのは、今回の司の姿にも重なるのではないだろうか?

「そう。たぶん青木さんは、もともと司っぽい人なんです。だからこそ、今回の司がより乗ってきていると思います」

タイトなスケジュールのため、休憩中も雑談はせず、ほとんど芝居の話をしていた。それだけ芝居に対するスタンスが合うということだろうか。青木は、ストレスなく共演できるパートナーだそう。

「事前に打ち合わせをするというよりは、相手の演技を見て、『そうやるのね、じゃあ俺はこうしてみるわ』とその場で演じました。お芝居という意味では、お互いのやり方に多少のズレがあった方が面白い場合もあるのかもしれないけど、息が合っているっていうことなのかな。共演していて、しっくりきました」

■この役に出会い、得意分野を見つけた「俺、悪い役の方が似合うのかな」

安藤忠臣という役に出会い、山田は「自分はワルもやれるんだ」と開眼した。最近は『HiGH&LOW』シリーズ、フジテレビ系ドラマ「僕たちがやりました」と不良役を演じる機会が増えている。

「昔は、皆を盛り上げる明るいムードメーカーみたいな役が多かったんです。でも僕はもともとテンションが高いタイプではないので、無理やりテンションを上げるのがつらいときもあって(笑)。そんなに柔和な顔立ちでもないですし、忠臣を演じてから『俺、悪い役の方が似合うのかな』と気付きました。ようやく得意分野を見つけられたような気持ちです」

■役者としての決意

『闇金ドッグス6』以降も、『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』(8月19日)、『二度めの夏、二度と会えない君』(9月1日)、『トモダチゲーム』劇場版 FINAL』(9月2日)、『亜人』(9月30日)、『あゝ、荒野 前篇・後篇』(前篇:10月7日、後篇:10月21日)、『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(11月11日)、『デメキン』(今冬)と出演映画の公開が控えている。

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主演を務める 山田裕貴『闇金ドッグス6』(8月5日公開)


山田は7月13日に、こうTwitterに投稿していた。「ほんとちょっと前までは電車賃どうしようとか飯どうしようとか7年経って、いろいろお仕事もやらせてもらって、充実させてもらって、贅沢は出来ないけど普通にごはんが食べられる。友達と一緒に普通に飯が食べられる。幸せだなぁって今言葉が漏れたから呟く。(笑)感謝だ。ありがてぇ」(原文ママ)。今は俳優として上り調子だが、それでも物足りなさを感じている。

「この前、『芸能人の人ですよね?』って声をかけられたのが本当に悔しかったんです。仕事が増えたと言っても、名前も知らない、どこで見たかも覚えられていないっていう状況がほとんどなんです。それに第一線で活躍する方々と共演させてもらえるようにはなりましたが、全然追いつけていません。かといって人気と知名度だけありゃいいってものでもなくて、お芝居が絶対的に認められる俳優になりたいですし、この表情最高だねってカットを増やしたいですし、どんだけ役の振り幅あんねんって思ってもらえるぐらい、いろんな役をやりたいですし。もっと名前を知っていただいて、死んだときにニュースになるような俳優になるのが目標です」

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主演を務める 山田裕貴『闇金ドッグス6』(8月5日公開)


『闇金ドッグス6』は、8月5日公開。安藤は、ブローカーから焦げ付いた債権を安く買い取って、債務者の伊良部慎太郎(シソンヌ・長谷川忍)から搾り取ろうと考えていた。しかし、彼の元に現れたのは、10年以上前に別れた元恋人・荒木未奈美(西原亜希)。今は結婚して伊良部の妻となった彼女は、夫が行方不明であることを告白するのだった――。

◆山田裕貴(やまだ・ゆうき)
1990年9月18日生まれ、愛知県出身。2011年に特撮ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビュー。2016年主演舞台『宮本武蔵(完全版)』で第24回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞するなど、若手実力派俳優の呼び声が高い。ドラマ『僕たちがやりました』(KTV/CX)や『伊藤くんAtoE』(MBS/TBS)にも出演するなど、幅広い活躍で注目される。
座右の銘は、良くも悪くも自分の生んだ結果だという覚悟から、「全部自分のせい」。

(取材・文/原田イチボ@HEW

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