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毎週水曜夜10時より日本テレビ系列にて放送の『過保護のカホコ』。
カホコが「かわいい」と評判の本ドラマは視聴率も好調で、初回11.6%、第2話10.8%、第3話12.0%と続き、8月2日の第4話も11.1%と高水準の数値を記録している。

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高畑充希, Dec 07, 2016 : 「ORICON STYLE クイーン・アワード 2016」授賞式(写真:MANTAN/アフロ)


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本作は、愛情だけを一心に注がれ、異常なまでに過保護な環境で育った"奇跡の純粋培養人間" 根本加穂子(高畑充希)が、性格が全く反対な青年・麦野初(竹内涼真)との出逢(あ)いを通じて成長していく物語。最新話では、生まれてはじめて母親・泉(黒木瞳)に反抗してしまったことによる母娘の冷戦状態っぷりや、勢いで告白した後逃げてしまった初(竹内涼真)に対する告白の返事、またその後の関係が描かれた。

■カホコの「ピュア」さは長所?短所?

一般的に、就職活動などで面接に臨む際には、自己分析を行い自分の長所と短所をエントリーシートに記入する必要がある。このとき、短所は見つかるが長所がなかなか見つからない(ポジティブな方はその逆かもしれないが)という経験をした方は多いのではないだろうか。
そんなときは、「リフレーミング」と呼ばれる手法が有効だ。
これは、端的にいうと短所を長所に言い換えることで、例えば自分の短所が「神経質」の場合は「細かいところにも気づくことができる」、あるいは「引っ込み思案」の場合は「深く考えてから行動できる」など、視点や言い方を変えて長所にしてしまうという手法だ。
このように、短所と長所は表裏一体であり、ある一つの特徴を良い点と捉えるか悪い点と捉えるかは、程度の問題はあるものの、捉える側の主観によるところも大きい。

本ドラマにおけるカホコは、愛情を一心に注がれ、過保護に育てられてきた環境から、「空気が読めない」言動が目立つ。
データニュース社「テレビウォッチャー」調査に寄せられた感想を見ても、

「カホコの素直ながらも鈍感なところにイライラします」
「あんな人と絶対友達になれない。イライラする」

とマイナスに評価する視聴者が一定数存在する。ただその一方で、

「カホコの純粋さがカワイイ!」
「カホコちゃんが純粋で可愛くて癒される」

とプラスに評価する声も多い。「空気が読めない」ことは「純粋」、「ピュア」という感覚に「リフレーミング」できてしまうのである。

■大人な対応を見せるイトとピュアな反応のカホコ

第4話では、カホコの従姉妹にあたるイト(久保田紗友・くぼたさゆ)が初(竹内涼真)のアトリエを訪れる。初はイトに自分の描いた絵をいくつか見せ感想を求めるが、イトは「いいんじゃないかな」と答える。
この「いいんじゃないかな」という反応は、大人なら当然の反応だ。社交辞令という言葉があるように、このような場合、普通はあたりさわりない褒め言葉を用いるもの。その方が人間関係がスムーズにいくことを、経験から学んでいるからだ。
しかしカホコは、自分が良いと感じた絵については「素晴らしいよ! 初くんすごいよ。ピカソ超えるよ!」と激しく褒めるものの、イトがいいんじゃないかなと言った作品については「全然ダメ」と評し、なんと絵にパンチを連打。絵を破いてしまったのはカホコが酔っ払っていたせいでもあるが、良いものは良い、悪いものは悪いと素直に表現できるのはある意味「空気が読めない」からできることであろう。

初もこの点を評価し、「俺にはおまえが必要なんだよ。おまえが俺の絵をいいって言ってくれたら、心からそう言ってくれてるってわかるし。自信もわくし。これからもちょくちょく感想言ってくれないかな?」とカホコに伝える。
さらに「また明日な」とその場を離れる際、カホコは「私、こんなの初めて。また明日って、こんなにすてきな言葉って知らなかった。家族以外の人が必要としてくれて、私も生きてて良いんだと思えて......」と、ここでも気持ちを素直に表現する。第4話は、大人が忘れがちな「ピュア」「純粋」「素直」という感覚を再認識させられる場面が多く描かれていた。

また第4話の終盤では、父親・正高(時任三郎)にも異変が起こった。

「ここは俺のうちだ。自分の好きなグラス使って何が悪い」
「明日の夕飯も前の日に聞かないとできないのか。いつでも対応できるようにしておけよな」
「そっちから話しかけて来るときは、何かを買ってほしい時。俺は父親じゃなくて、単なるスポンサーか!」
「だいたいお前たち、あんなにけんかしてたのに。あんなに気使ってた俺がバカみたいだろう。お前たちが愛してるのは、俺が稼いで来る金だ。俺はもうやだ! 疲れた!」

と早口でまくし立て、家を出て行ってしまう。今まで溜(た)め込んできたストレスが一気に爆発してしまった様子だ。

空気が読めてしまうことによる弊害があらわになった形で、次回が非常に気になる展開となっている。
新たな問題に対してカホコがどう立ち向かい、成長していくのか。今後のストーリーに期待したい。

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文責:一般社団法人日本味覚協会 代表 水野考貴
著者ブログ:『味覚ステーション~世界一面白く食品・栄養・味覚を学べるサイト』
監修:次世代メディア研究所

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