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毎週金曜夜11時15分より放送の『あいの結婚相談所』(テレビ朝日系列)。
山崎育三郎演じる藍野真伍が、歌やダンスを織り交ぜながら、結婚相談所の所長という役柄をユニークかつコミカルに演じている。相談所は「成婚率100%!理想の相手が必ず見つかる!」がうたい文句で、入会金は200万円と高額ながらお望みの相手と確実に結婚できるという設定。4日(金)の第2話では、自宅マンションで託児所を経営する有希(釈由美子)が登場し、「私を守ってくれる人」を条件に相手探しを行った。

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山崎育三郎, May 10, 2017 : 映画「美女と野獣」の大ヒット記念イベント (写真:MANTAN/アフロ)


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■「あいの結婚相談所」ではなく「あいの探偵事務所」!? 

あいの結婚相談所は、「結婚相談所」という名を冠しているものの、実態は「探偵事務所」のようなことを行っている。
第1話では、相談にやってきた加藤晴彦演じるエリート証券マンの社内での様子を探るため、会社に潜入したり、コンパを開催したりで、彼の同僚から情報を仕入れることに成功。

第2話ではさらに探偵っぷりがエスカレート。
ストーカー被害に悩んでいるという有希(釈由美子)のため、近所のアパートから監視を行い、怪しげな人物を探り始めた。ここまで徹底的に身辺調査をするのであれば、入会金が200万円と高額なのも頷(うなず)ける。

一方、藍野所長(山崎育三郎)は彼女の相手として、奥崎(柏原収史)を紹介。彼は不動産会社に務めるイケメンで、くしくも有希が託児所をはじめるときに物件を世話してくれた人だった。しかし監視の結果、奥崎が有希のマンションを何度もウロウロしていることが判明。彼がストーカーなのでは? と思わせる展開はなかなか惹(ひ)きつけられるものがあった。

■「相手を選べない」「相手に会えない」という設定

一般的な結婚相談所では、数々のお申込みの中から自分で会いたい人を選び出し、その後お見合いをしていく事になる。ところが「あいの結婚相談所」では、あの人もこの人も紹介したりはしない。依頼者の希望条件をしっかり聞き、それに合致する相手を所長である藍野がビシッと紹介するのだ。
しかも紹介相手には、婚約まで一度たりとも直接会うことを禁じている。一般的な感性では、ありえないと感じるのではないだろうか。
結婚という人生の大切なステージにおいて、一度も直接会った事もない人にプロポーズができるわけがないように思う。

実際に筆者が代表を務める結婚相談所では、数々のお申し込みの中から自分で会いたい人を選び、さらに何回もデートを重ねたうえで成婚をしているが、筆者は「あいの結婚相談所」の趣旨が分からなくもない。
依頼者の中には、「お見合いの最中に音を立ててドリンクを飲んだ」とか、「服にしみがついていた」とか、ちょっとでも気に入らない所を発見すると「お断りをしたい!」と言ってくる場合がある。ほんの些細(ささい)な意に反する言動から「こんな事もあんな事もできない人に違いない。」と想像し、どうでもよい小さな事をきっかけにマイナスモードに突入するのだ。

会うことであれこれ考えてしまい婚期を逃している人がたくさんいる。それでいて「いい人がいない」とばかり言う。はっきり言わせてもらうと、相手が悪いのではなく、「あなたに"いい人"を引き寄せる器量がない」のが真実だ。

そういう意味では、「あいの結婚相談所」の、相手を選べず、また婚約するまで会えないという設定には感心した。
「結婚」のみを目的とするのであれば理に適った手法であると思う。ただ、現実に相談所を訪れる方は、短い期間でも「恋愛」を経て結婚したい方が多いため、このようなシステムの結婚相談所ははやらないのではないだろうか。

■「出会いがない」のは本当?

劇中、ほんの一場面であるが、藍野所長(山崎育三郎)と有希(釈由美子)との間で、このようなやりとりがあった。

(有希)「なかなか出会いがなくて」
(藍野)「それは違います。当相談所にいらっしゃる恋愛弱者の皆さんは、総じて、出会いがないとおっしゃる。しかし、実は、出会ってるのに見えてないことが多いんです。外見や物腰で相手を分った気になり、自分には合わないと、自分の視界から排除する。その人の本当の姿を見ないうちに」

社会人になると、学生とは違い、同世代の仲間と長い時間を一緒に過ごすという機会は激減する。勤め先の会社では年の差のある異性や既婚者しかいない。もしくは同性しかいないという場合も少なくない。
そのため恋愛関係には発展しづらくなるのが普通だ。学生時代の感覚で出会いを求めても、「出会いがない」と感じてしまうのは当然である。
また、せっかく出会いがあっても、自分を過剰評価(または過小評価)し、自分には合わないと判断してしまう場合が多い。傍目から見ると「お似合い」と思う関係なのに、だ。特に、いままでモテてきた経験のある方は、どうしても過去の恋人と比較してしまい、それ以上を求めるので、結果として出会いをモノにできないことがよくある。逆に、恋愛経験があまりなく、素直な方ほどすぐに成婚に結びつくのが現状だ。

ミュージカル的な演出でコミカルに映し出される場面も多い本ドラマだが、時折見られる藍野所長のセリフからは結婚、婚活について考えさせられる点が多い。今後とも注目していきたい。

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文責:ユイ・ウェディング 代表 木村美智代
監修:次世代メディア研究所

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