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香港、台湾、シンガポールから、近年日本に拠点を移し、新たな"逆輸入俳優"として注目されているジョーナカムラ。端正な顔と鍛え上げられた肉体の持ち主で、さらに7月に出演した日本テレビ系「有吉反省会」では、巧みなトークでスタジオを盛り上げた。意外な苦労人でもある彼の、アジアでのブレーク、そしてハリウッド進出の構想とは――。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 「逆輸入俳優の注目株」ジョーナカムラ)


アジアで活躍する日本人俳優が帰国した訳>>


■帰国寸前につかんだ大仕事

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 「逆輸入俳優の注目株」ジョーナカムラ)


これまで海外のもの含め放送された出演CMは49本。台湾で映画館に行った際は、本編の上映前に流れるCM3本すべてに自分が出演していたこともあったという。街中で声をかけられることも珍しくないそうで、ジョーは、「僕は日本人からすると、昭和初期の古い顔なんですけど、それが中華圏ではウケるみたいです」と語る。

もともとハリウッドに強い憧れがあり、学生時代から英語を勉強していた。しかし、家族が倒れたため、その夢を一時延期することに。日本での俳優業に伸び悩む中で、知り合いから香港を勧められて、自分を変えるため29歳で香港に渡った。しかし、香港で活動をスタートさせた頃の生活は厳しいものだった。

逆輸入俳優が苦労した香港の住宅事情>>


「家賃が高いって知らなかったんですよね(笑)。最初に住んだ家は水回りが最悪で、水がお湯になるまで15分くらいかかるのに、お湯は1分くらいで止まっちゃう。立地は良くても、キッチンなし、お風呂なしシャワーのみで5畳ないくらいのワンルーム。それで家賃6万7000円くらいだったかな。家賃3カ月前払いだったせいで、20万円くらいの軍資金がいきなり減って、半額以下になったサンドイッチを2日に分けて食べたりしていました」

香港の独特なメイド文化に驚きの連続!>>


とりあえず3カ月いようとオープンチケットで香港に滞在していたのだが、なかなか仕事は入ってこない。諦めかけていたときに大手携帯キャリアのCM出演をつかんだ。

「全然仕事がないまま3カ月のリミットが近づいてきて、事務所からランチに誘われたんです。いよいよお別れ会かと思って行ってみたら、スタッフ全員集合しているし、これはもう完全に『帰れ』って話をされるなと(笑)。でも本当はサプライズのお祝いパーティーだったんですよ。そのCMが放送されてからは、香港中からオファーが来るようになりました。あとは偶然知り合った女性から映画の試写会に誘われて行ってみたら、実はその方がミス香港にノミネートされた有名人で、僕が新恋人みたいにニュースになったことで、また仕事が増えたことも......。実際は全然恋人じゃなくて、映画が見られてラッキーくらいの気持ちだったんですが、結果的にもっといいことが起こりました(笑)」

中国の女性に衝撃を与えた日本のドラマ>>


■アジアの芸能界事情とは......

各地で芸能活動をしてきたが、国によって現場の空気はさまざまらしい。日本では考えられないようなハプニングを経験したこともある。


「上海の現場で、エキストラがメインキャストのお弁当を食べてしまったことがありました。そのせいで僕は弁当抜きで撮影をすることに(笑)。あと、これも上海の話なんですが、野外ロケは、日本だと普通仮設トイレが用意されるか、近くの施設でトイレを借りることになるじゃないですか。でも、その現場では、スタッフもキャストも男女一緒に"川ション"でした」

日本の芸能界では考えられない、ゆるさだ......。ジョーは、各国の現場の雰囲気をこのように語る。

「中国、台湾は、良くも悪くもゆるいですね。撮影時間が押しているのに、スタッフが談笑しながらマイペースに作業していたり。香港は、作業は速くても突然の変更が多かったかな。香港人はせっかちだし、関西人と気質が近いかもしれません。他の国に比べて、日本の芸能界は段取りもいいし、ちゃんとしているけど、たまに現場でスタッフさんが怒鳴っていたりするのは好きじゃないな」

中・香・台の撮影現場の大きな違い>>


アジアを股にかけるジョーは、きっと国々のマーケットについて分析を重ねているのだろうと思いきや、そんなことはないらしい。

「CMでもドラマでも結局やることは日本と同じですし、あえて『この国はこう』というのは意識していません。僕はオーディションのとき、その企業や番組の過去の映像を必ず見るようにして、どんなものが求められるのか考えるようにしています。国というより、オファーをもらった仕事単位で分析をするという感じですね」

"国"という枠にとらわれない姿勢が、長年の海外生活の秘訣(ひけつ)なのかもしれない。「どこでも裸になる俳優」として出演した「有吉反省会」も、番組や出演者に関してかなりリサーチしたという。

「『有吉反省会』は、そのかいもあってうまく話せたかなと。ブログのアクセス数も急増しましたし、バラエティデビューにしては、神が下りたんじゃないかな(笑)」

■最終目標はハリウッド

ディーン・フジオカ、大谷亮平と、海外でブレークした後に日本で活動する"逆輸入俳優"の活躍が続いている。逆輸入俳優の注目株と見られていることに、本人はどのような思いを抱いているのか?

「ぜひ、その"逆輸入俳優"の枠に僕も入れてくださいという気持ちです(笑)。ただ彼らのように二枚目キャラで売るのは厳しい。三枚目をさらけだした方が彼らと同じステージに上がれるんじゃないかな。僕はいつも"人と同じことをしない"を心がけているんです」

欧州のCM撮影で経験した豪華過ぎる待遇>>


その他の出演番組>>

・逆輸入俳優が現地報道で間違われた日本人
・逆輸入俳優が特技披露で意外な展開に......

三枚目をさらけ出して、いろいろな自分をみてもらうためにバラエティには積極的に出演していくつもりだ。そして、見事日本でブレークを果たした後は、ハリウッドへの本格進出を考えている。夢のための1歩として、2年前から友人同士で出資して、ハリウッドで映画を自主制作しているそう。

「今までの活動を振り返ってみて、『願ったことは必ず叶(かな)う』というのが実感としてあるんです。時間はかかりましたが、ひとつずつ自分の夢は達成してきました。でも日本でトップにならないとアジアNo.1とは言えません。だから今の目標は日本でのブレークです。そして、最終的にハリウッドに行きたい」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 「逆輸入俳優の注目株」ジョーナカムラ)


来年は出演映画『追捕 MANHUNT』が公開される。こちらは『君よ憤怒の河を渉れ』のリメイクで、ジョン・ウーが監督を務め、福山雅治とチャン・ハンユーがW主演する。日中が手を取り合って制作された作品への出演が決定し、ジョーは今までの活動が報われたような気持だったという。

「僕のキャリアの中でも大きな意味を持つ作品です。自分が過去10年間やってきたことは無駄じゃなかった。その思いに尽きます。あのとき思い切って香港に行って、高い家賃を払ってよかった!(笑)ぜひ見てください」

◆ジョーナカムラ
1974年4月 2日生まれ、兵庫県出身。日本語、英語、北京語の3カ国語に堪能で、アジア各国で活躍中。2007年には、上海にて「2007年度未来之星奨 堤名奨」(※未来のスターに贈られる賞)を受賞。国内では、「有吉反省会」の他、「DHC MEN ウォッシュ2017」CM出演でも話題を呼んだ。
座右の銘は、「願ったことは必ず叶(かな)う」。

(取材・文/原田美紗@HEW

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