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4人組ロック・バンド、NICO Touches the Wallsが毎年、11月25日に開催している主催イベント「1125(イイニコ)の日」。今年はさらにスケールアップし、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」として、幕張メッセに多彩なゲストを迎え、開催されることに。今年の夏も数々のフェスに出演したメンバー4人にフェスの醍醐味や「ニコフェスト!」への意気込みを聞いた。ちなみに現在、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」の特設ページとGYAO!では、彼らのMVを代表曲中心に配信中。MVの撮影裏話も語ってもらった。

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NICO Touches the Walls 、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」を11月25日に開催


【LIVE情報】1125/2017 -ニコフェスト!-(Yahoo!チケット)>>

【ミュージックビデオ】「NICO Touches the Walls」過去曲 10曲を一挙配信中>>

■知っている曲やってたからOKって感じだけではなく

――今年の夏も数々のフェスティバルに出演されていましたが、セットリストはその都度、変えていたんですか?

光村龍哉(以下光村): 今年はそんなに変えなかったね。

古村大介(以下古村): うん、今年は特には。

光村: ただ、今年は初めて夏フェスに、浅野尚志君ってキーボード/ヴァイオリンのサポート・メンバーを入れたことによって、今までとは全然違う見せ方をしてみたりしてセットリストは変わらないけど、その都度、趣向を凝らすという感じで楽しみましたね。

――8月16日に新木場スタジオコーストで開催された「UKFC on the Road 2017」でライヴを見せてもらったんですけど、「夏の大三角形」で、サポート・メンバーを含めた全員でドラムを叩いてからの「マシ・マシ」「MOROHA IROHA」の流れは、なんだかジャム・バンドぽくってシビれました。

【ミュージックビデオ】「夏の大三角形」(ショート ver.)>>


光村: 今年はほとんど、あの流れの練習に費やしましたね(笑)。数年前からトライしていた流れではあったんですよ。今年、ようやく曲と演出と自分達のスキルがいい感じで足並みが揃ってきたという手応えはあります。だから、よけいにそこが際立って見えるっていうのはあるかもしれないですね。

【ミュージックビデオ】「マシ・マシ」(ショート ver.)>>


――どんなフェスだったら毎年出てみたいと思いますか?

光村: 音が気持ちいいところだったら毎年出たいですね。リラックスした空気って大事だと思うんですよ。それってたぶん、出演者のジャンル感とかロケーションとかもあると思うんですけど、本当に自由に音楽が楽しめる空間であることが最近、フェスの気持ちいいところだなって思いますね。僕らもフェスでは、いろいろな技と言うか、ネタを凝縮したライヴをやっているんで、知っている曲やってたからOKって感じだけではなく、音楽そのものを自由に、普段とは違った感覚で楽しんでもらうっていうのが理想かな。そういうところにマッチするバンドでありたいと思っています。

■メジャー・デビューからちょうど10年という区切り

――毎年恒例の「1125(イイニコ)の日ライブ」を、今年は「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」として開催することになったのはどんなところから?

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NICO Touches the Walls 、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」を11月25日に開催


光村: そもそも「1125(イイニコ)の日」って、毎年、いろいろなテーマを掲げて、普段できないと言うか、本当にコアなファンしか望んでいないようなセットリストで、割とキャパが限られた会場でやっていたんですよ。それにもかかわらず、毎回、ものすごい数の応募が来ていたんです。しかも、チケットが取れなくて見られませんでしたという声も年々増えてきていた。もちろん、僕らだって毎年、趣向を凝らしているわけだから、見てほしいという気持ちもあって、いつかは、来たい人みんなが見に来られるような会場でやりたいと考えていたんです。そしたら、今年、メジャー・デビューからちょうど10年だったんですよね。だったら、一つの区切りとしてやってみてもいいんじゃないかということで、そういう形でやることになりました。

――今まで「1125(イイニコ)の日」では、どんな趣向を凝らしていましたっけ?

光村: 東京と大阪の初ワンマン・ライヴをやった会場を1日で回って、どちらでもライヴをやるとか、セットリストの真ん中の3曲だけ、その場で抽選に当たったお客さんに決めてもらうとかやりましたね。その時は、どの曲をリクエストされてもいいように当時、70曲ぐらいあった曲を全曲、必死に練習したんですけど、そんなにレアな曲は選ばれず労力の割に(笑)。そしたら終わってから、曲を何曲か決めた中から選んでもらったらよかったんじゃないのってレコード会社の人から言われました。確かに自分達もバカだったと思いましたけど、誰も止めてくれなかったんですよ(笑)。そんなふうに毎回、割とガチでやっているんですよね。

――今年は、そこにゲストを迎えるわけですが。

光村: ガチンコ感につきあってもらえる人にはつきあってもらいたいですね(笑)。そういう意味では、顔馴染みの人も何人かいるんで、いろいろな人を巻き込めたらいい。ただ、東京スカパラダイスオーケストラはさすがに......

坂倉心悟(以下坂倉): 巻き込むには恐れ多い。

――お願いしたら、けっこうやってくれるんじゃないですか(笑)。

対馬祥太郎(以下対馬): 夢は膨らみますけどね。

光村: それはここからの僕らのアプローチ力にかかっているんじゃないかな。

――ところで、現在、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」の特設ページとGYAO!で連動して、NICO Touches the WallsのMVが全10曲アップされているのですが、MVの内容や撮影で印象に残っている曲ってありますか?

【ミュージックビデオ】「NICO Touches the Walls」過去曲 10曲を一挙配信中>>

光村: がんばったのいっぱいあるなぁ。

【ミュージックビデオ】「天地ガエシ」(ショート ver.)>>


坂倉: 「天地ガエシ」は終わるのがすげえ早かった。

光村: あれは"天地返し"をしにいくことがメインだったから(笑)。「天地ガエシ」は八王子のほうの学校を休みの日に借りて、撮影したんですけど、撮影が午前中に終わったんですよ。そんなに早く終わることもないし、八王子に行くこともなかなかないから、八王子をぶらっとして帰ろうかってことになったら、満場一致で野猿街道のラーメン二郎に寄ることになって。ラーメン二郎を食べる時に上に乗っている野菜と麺をひっくり返す"天地返し"って技があるんですけど、「天地ガエシ」のMVの撮影の日に、きちんと"天地返し"をするという、とてもいい日でしたね(笑)。

対馬: 縁起もいい感じで(笑)。

古村: 験担ぎと言うか。

光村: 撮影で用意されていたお弁当も食べずに空腹という最強のスパイスを準備してから行きました。めちゃめちゃ天気も良かったんですよ。桜も咲いていて。

【ミュージックビデオ】「TOKYO Dreamer」(ショート ver.)>>


古村: 逆に大変だったと言えば、「TOKYO Dreamer」。

光村: 全編コマ撮りで、僕がマリオネットで、それを操っているのが3人というコンセプトで、大変だけどおもしろいし、監督もできるできるって。でも、実際、やってみたら思っていた以上に大変で、1サビの出だしの16小節から撮り始めたんですけど、そこだけで5時間かかったんですよ(笑)。 

坂倉: 大丈夫?これ1日で終わるの?!って。

光村: 結局、翌朝の7時ぐらいに終わりました。それ以前に一日宙吊りになった「手をたたけ」をはじめ、過酷な撮影は乗り越えてきたから、これ以上はないよねって言ってたんですけど、「TOKYO Dreamer」はそれをはるかに上回りましたね。

古村: いつからかMVは体を張るみたいな......

対馬: そういう基軸ができている(笑)。

坂倉: だから逆に「天地ガエシ」の時は、こんなに楽でいいのかなって(笑)。

【ミュージックビデオ】「Diver」(ショート ver.)>>


光村: 「Diver」もしんどかったなぁ。真冬にもかかわらず、水に潜るって撮影だったんですけど、打ち合わせではお湯って予定だったにもかかわらず、実際は、お湯だとアクリルの水槽が湯気で曇るから水でやってほしいって言われて。で、水槽の中に入ったんですけど、できるだけきれいに見せたいからって、水槽の壁面にはねた水滴を、僕が渡されたタオルで全部拭きながら(苦笑)。そんなふうにすごく冷たい水の中に体を震わせながら入ってたんですけど、あれ、もう少ししたら死んでましたよ(笑)。

対馬: 唇の色がすごかった。

光村: 自分で自分の墓を掘っているみたいな感じはありました(笑)。でも、一番つらかったのは、撮影が終わって楽屋に戻ったら3人がダウンジャケットを抱えながら口を開けて爆睡してた時。あの瞬間が一番つらかった。やめてやるって思いながら、おい!って叩き起こしたら......

対馬: 唇が紫色で、みっちゃんどうしたの?!って。

光村: どうしたのじゃねえよ!って(笑)。いや、過酷なことをやる分にはいいんですよ。MVの出来が良くなるんであれば。

――ただ、過酷なことは4人平等に。

光村: そう願いますけどね。僕ら、できるだけ人力でやるのがいいなと思っていて。たぶんCGを使ったら簡単なんだろうなってことも、人力でやっているうちに何か伝わるものが生まれるんじゃないかって、MVを作るたびにそれは感じているし、そこは毎回、もっといいアイディアはないかって求めていますね。「手をたたけ」もきつかったなぁ。

【ミュージックビデオ】「手をたたけ(ショート ver.)>>


坂倉: 朝、スタジオに行った時はウキウキだったんですけどね。浮いた浮いたって(笑)。

光村: 股間にがちっとふんどし状のベルトを入れているんですよ。だからずっと吊られていると、それが食い込んで痛い。最後のシーンは朝方4時頃だったのかな。いろいろな色の紙テープがばっと下りてきて、その中で僕らが宙づりされたまま演奏するってシーンだったんですけど、そのテープの本数が最初多すぎたのか、全然、僕らが見えなかった。どれくらい減らしたらいいか調整しながら切っていくんで、そのままお待ちくださいって、そこから2時間ですよ(笑)。結局、7割ぐらい減らしたんじゃないかな。ようやく撮影が終わって、最寄駅から始発電車に乗って帰ったんですけど、最寄り駅に行くまで、股間が痛すぎて、みんなずっとガニマタで歩いていくっていう(笑)。ラスト・シーンは、痛みをどれだけ笑顔で隠せるかっていうのが課題でしたね。

坂倉: 笑顔の種類が違うんですよ(笑)。決して、楽しんでいるわけじゃない。

■当日は自分達の出番以外に出る可能性もあるぞ

――そんなエピソードを聞いてから、MVを見直したら、見え方もまた違うものになると思います。さて、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」の話に戻りたいんですけど、出演バンドはどんなふうに選んだんですか?

【LIVE情報】1125/2017 -ニコフェスト!-(Yahoo!チケット)>>

光村: 縁と所縁のある人達と縁と所縁はあったけど、ちゃんと一緒にライヴをやったことがない人達に声を掛けました。スカパラはけっこうイベントで一緒になって、お話させていただく機会は多かったんですけど、実際、こうやって何か一緒にやることはなかったんです。でも、会うたびいつも、何かあったらって言ってと言ってくださっていたんで、今回、出ていただけてうれしいです。BLUE ENCOUNTはレーベルの後輩なんですけど、ブルエンと幕張メッセと言えば、古村君がケガをして、15年のCOUNTDOWN JAPANに僕らが出られなくなったとき、代役を務めてくれたという恩がある。だったら、幕張メッセでやるなら声をかけなきゃと思いました。

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NICO Touches the Walls 、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」を11月25日に開催


古村: それもあるし、ブルエンのみんなが俺らの音楽を聴いてくれていたっていうのは前々から聞いていたし、みっちゃん(光村)はイベントでブルエンと共演したこともあったし、いろいろな意味でつながりがあるんですよ。

光村: 凛として時雨はメジャー・デビュー前に一緒にツアーを回ったことがあるんですよ。フェリーで北海道から新潟まで、一緒に移動したこともあって。だから、そういう意味ではTK from 凛として時雨は、今回、出てくれる人達の中で一番つきあいが古い。

――そして、クリープハイプの出演が9月25日に発表されました。

光村: (クリープハイプの)尾崎(世界観)君は、僕の悪友です(笑)。クリープハイプは今回、一番年が近いんですよ。

対馬: ホント仲良しなんですよ。

古村: 2人の中でしか交わされていない会話がいろいろあるみたいですよ(笑)。

――出演順は......。まぁ、それは当日のお楽しみですね。

光村: 僕らがたぶんトリなんだろうけど、トリ以外のところにも出てくるかもしれないなっていうのは考えているところです。3年前に「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ヒミツキチ カベニミミ」ってライヴを、自分達のライヴハウスを作って、1ヶ月間、週5でやり続けたとき、最終日に、事前に何も告知せずに僕らが30分間、ステージでセッションしながらお客さんを迎えたんですよ。それを幕張メッセでやろうとは思いませんけど、いろいろな可能性はあるぞって(笑)。

――それも含め、「1125 / 2017 -ニコフェスト!-」楽しみにしています。最後に、取材させていただいているみなさんに聞いている質問なんですけど、それぞれの座右の銘を教えてください。

光村: 切磋琢磨です。人ともそうだし、世の中ともそうだし、日々、鎬を削って、いいものを残していくことがやっぱり大事だと思いながら、音楽に打ち込んでいるところはあります。

対馬: 以前はあったんですけどね、融通無限っていう座右の銘が。簡単に言っちゃえば、何にでも融通が利くと言うか、いろいろな物事に対して、レスポンスができると言うか。持っておきたいと思ってたんですけど、なかなか難しいもんだなって今、感じながら、でも、そうありたいとは思っています。

古村: 常に新しいことに挑戦しつづける、です。最近、バンジョーを始めました。楽しいんですけど、めちゃめちゃムズかしくて。今、取っ組み合っている真っ最中です。

坂倉: 僕は一日三食かな(笑)。やっぱりミュージシャンたるもの体が資本ですからね。

NICO Touches the Walls
04年に光村龍哉(Vo,Gt)、古村大介(Gt)、坂倉心悟(Ba)で結成。同年7月に対馬祥太郎 (Dr)が加入。07年11月、1stミニアルバム『How are you?』でメジャー・デビュー。以来、光村の力強い歌声と幅広い音楽のエッセンスを吸収したバンド・サウンドを武器に日本のロック・シーンをリードするバンドとして活躍を続けている。

(インタビュー・本文/山口 智男)

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