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この夏、YouTubeに壮絶な動画を次々にアップし、その後3週間ほどにわたりマスコミの話題を独占した松居一代。ぐっと思いつめ、そして固い覚悟をにじませるスッピンの表情に、恐れおののいた男性は少なくなかっただろう。

サムネイル

木村多江/Tae Kimura, Sep 08, 2012 : Opening event of a movie, Yume Uru Futari, Shinjuku Piccadilly,Tokyo, Japan(写真:鈴木 幸一郎/アフロ)


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そんな松居に勝るとも劣らぬ表情と迫力で、木村多江が迫ってくる。10月5日(木)スタートの読売テレビ木曜ドラマ『ブラックリベンジ』だ。スキャンダルによって最愛の夫を失った今宮沙織を演じている。

■幸薄美人女優No1

木村多江といえば、"幸薄美人女優No1"とか"日本一不幸役が板につく女優"と言われることが多い。ドラマ『リング~最終章~』(1999年冬・フジテレビ)と、『らせん』(99年夏・フジ)で貞子役を演じるなど、出演したドラマの役柄からそんなイメージがついた。
本人はそれについて「毎回苦しい」という思いも打ち明けているが、一度ついた印象はなかなか消えない。今回の『ブラックリベンジ』は、そんな彼女のイメージを一段と進化させるような不幸ぶりで、ド迫力というかすごみがある。

「ゲスな人間たちの汚い裏の顔をあぶり出し、地獄に突き落とす!」
「目には目を、スキャンダルにはスキャンダルを!」
松居一代を思い出させるような、カメラに正対した木村多江の怖い動画が放送前に話題になった。明らかに制作側も木村のイメージを活用しようとしている。もう放送前から視聴者の興味をわしづかみにしてのスタートだった。

■ドラマの舞台

人間の持つ"黒い夢""黒い願望"をかなえる魔力の世界、ドラマよりドラマチックな"スキャンダル"の世界がドラマの舞台だ。新進気鋭の政治家だった最愛の夫を"スキャンダル"で失った沙織(木村)が、今度は"週刊誌の記者"となる。自らがスキャンダルを自由自在に操り、夫を陥れた"ゲス"たちを追い詰めていく番なのだ。

世間では"スキャンダル"により辞職する政治家やテレビ画面から消える芸能人が続出している。特に去年初めから、"不倫報道"は激増している。その急先鋒(ぽう)は"文春砲"と恐れられる「週刊文春」だ。数々の"スキャンダル"のすっぱ抜きが、日本中を魅了している。今やテレビのワイドショーは、文春をネタ元とすることが当たり前になっている状況だ。
今回のドラマは、その"元週刊文春エース記者"中村竜太郎氏が監修するという。読売テレビの木曜ドラマは、去年の秋クールにも『黒い十人の女』で不倫を扱い、ドロドロの泥沼を描き話題になった。今回はそれを上回るタイムリーさと、エグさを兼ね備えている。

■第1話あらすじ

5年前、将来有望な政治家だった寺田圭吾(高橋光臣)は、「週刊星流」にスキャンダル記事をスクープされ、それを苦に自殺してしまった。妻の今宮沙織(木村多江)は最愛の人、そして生まれてくるはずだった新しい命も、スキャンダルを契機にすべて失ってしまった。

しかし5年後、そのスキャンダルがねつ造だったことを知った沙織は、スキャンダルをねつ造した張本人たち<塚本修二郎(神尾佑)・愛原サユミ(芹那(せりな))・南條夕子(横山めぐみ)>への報復を固く誓う。
夫を追い詰めた「週刊星流」に、今度は自ら契約ライターとなってスクープを連発する沙織。もうすぐ大臣になるとうわさの塚本議員に愛人がいるというスキャンダル情報を掴(つか)んだ。沙織は高級クラブのNo1ホステスの彩香(白羽ゆり)が愛人と突き止めるが、彩香は相手に一切の迷惑が掛からないように痕跡を全く残さないプロ愛人だった。

それでも沙織は彩香に自分が愛人だと独占告白させようと、あっと驚く手を考えつく。
プロ愛人vsプロ記者の白熱した駆け引きは迫力満点。報復を誓った沙織は、塚本を社会から葬り、地獄の底に叩(たた)き落すことができるか否か。

■ドラマの見どころ

この作品は原作がないオリジナル作品だ。
そのため途中でネタバレも発生しない。最終回の結末は誰にも予想できない仕掛けなのである。本を書くのは大変だろうが、その分展開がどうなるか、楽しみが多いドラマとなっている。

ドラマの序盤では、将来有望な政治家だった夫を自殺に追い込むスキャンダルとは、どうねつ造されたのか。その設定の巧拙が、その後の展開と視聴者の人気を左右すると思われる。
しかも犯人は3人なので、一人一人に対してはどんなスキャンダルがしかけられ、主人公はどんな手を駆使して相手を追い詰めていくのか。スリリングで奇想天外な展開が予想される。

"幸薄美人役"について、木村多江は「毎回苦しい」というが、今回は"薄幸は薄幸"でも、愛する夫の報復を遂げていくという意味で、これまでとは役のベクトルが大きく違う。強い意志を持った"戦う女"の一面をどう表現するか、大いに興味を引くところである。
木村多江の新境地と、ストーリーがどう緻密でセンセーショナルとなるのか。フィクションならではの、作り込みの完成度を期待したい。

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文責:次世代メディア研究所

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