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キックボクシング史上最高の天才と謳(うた)われる那須川天心。19歳にして数々のタイトルを制した王者が、10月15日に、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX2017 -秋の陣- に参戦。試合への意気込みはもちろん、彼にはキックボクシングがメジャーになることを強く願う情熱にあふれていた。
格闘漫画もリアルに想像して読むという、生粋のファイター。インタビューでは、なんと漫画キャラクターとの戦いにも勝てるという自信も見せた。表情こそ笑顔だが、その真剣なまなざしと口調には、ジョークでもリップサービスでもない、説得力があり......。

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那須川天心、10月15日に、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX2017 -秋の陣- に参戦


【スペシャル映像】RIZIN2017 夏の陣記者会見(2017年9月11日)>>


【生配信】RIZIN 2017 秋の陣(10月15日 13時45分より生配信開始 ※有料)>>

■試合中は至って冷静「次は何しよっかな?」

「(10月15日に対戦する)藤田大和選手は、アマチュアボクシングですごい活躍をしたパンチの強い選手です。藤田選手は打ち合いたいと言っているので、僕もそれに乗ろうと思っています。ボクシング出身の藤田選手を、パンチで倒したいですね。(7月に試合をしたばかりの)才賀紀左衛門選手と同じジムということで、こっちの情報は伝わっているかもしれないですが、不安はありません。結局対面しないとわからないんで、そんなに意味はないと思っています。

試合中は熱くなっているようで、実は『弱点はどこだろう?』とか、『次は何をしよっかな?』とか技を選択しながら冷静に戦っています。セコンドの声もほぼ聞こえますし、選手の中でも冷静な方だと思います。ニキータ・サプン選手にアームバーを極められた時も、『負けるかな?』って一瞬よぎりましたが、『とりあえず教わったことを思い出して回ってみよう』と対処しました」

■漫画の戦いもリアルに想像して読む

【スペシャル映像】那須川天心、一問一答インタビュー>>


――漫画『はじめの一歩』が好きと聞きましたが、誰が好きですか?

「板垣学(主人公・一歩の後輩)ですね。試合中に"板垣ステップ"をまねしたこともあります。おちゃらけているようで冷静にいろいろな事を考えて、瞬時にバッと出すところが好きです。ファイトスタイルは違いますが、僕もああいう風に自由な発想を持ちたいですね。

(実際に板垣と戦ったら?)それは勝てますよ。だって、板垣は何回か負けてるじゃないですか? だからその試合を漫画で読み直して、それと一緒のことをするだけです(笑)。

逆に、勝てないのは鷹村守(作中ではミドル級統一王座)ですね。あいつはどうしようもない。(その鷹村と死闘を演じたブライアン・ホークは?)勝てると思います。いや、でもあいつ......うん、ギリギリ勝てると思います(笑)。

格闘漫画もリアルに想像して読むので、実際にインスピレーションを受けて試合に生かすことはけっこうあるんです。パンチの打ち方だったり、ステップだったり、あとは試合に対する心構えなんかも参考にします。でも、1回漫画『刃牙』のトリケラトプス拳を試合で出したら、『毎回やってくれ』って周りに言われるようになって......それはやっぱりキツイですね(笑)」

■原作者からは『おまえは刃牙みたいだな』

――『グラップラー刃牙』シリーズでは誰が好きですか?

「そんなに強くないんですけど、柴千春(作中でも珍しい格闘技未経験の暴走族)は好きです。アイアン・マイケル(作中のボクシング世界ヘビー級王者)との試合はカッコ良かった。すごく感動しました。(勝てますか?)それは余裕ですね(笑)。柴千春は打たれ強いけど、判定まで持ち込めば絶対に負けない。

でも、結局一番好きなのは、主人公の刃牙です。戦いに対しての考え方が好きで、すごく共感できます。作者の板垣恵介先生にお会いした時も、『おまえは刃牙みたいだな』って言われました。自分でも似ていると思う部分はたくさんあります。

『刃牙』って実在の人物がモデルになっているキャラクターも出てくるじゃないですか? だからいつか、僕も漫画の中で刃牙と戦ってみたいです。刃牙が負けたら漫画が終わっちゃうんで、僕の負けでもいいけど、致命傷を与えられたら良いですね。技をパクられたりして、刃牙の成長の糧になるのもうれしいですよね。

(他に勝てそうなキャラクターはいますか?)勇次郎(刃牙の父親で、作中最強)は、ちょっとムリですね。でも、花山薫(作中屈指の喧嘩師)ならなんとか勝てます。大振りなんで、どうにかよけて判定まで持ち込めばイケる。いや、けんかだったら絶対ムリですよ? だってあいつ、鉄砲で撃っても平気じゃないですか(笑)」

■武尊選手とは、いつやっても体重もルールも何でも構わない

――ファンの間では、武尊選手との試合が期待されていますが?

「僕の目標は、キックボクシングをもっとメジャーな存在にすることです。ファンの方が見たいと言ってくれるのならば、僕はいつやってもいいです。体重もルールも何でも構わない。格闘技界全体のことを考えても、僕はやりたいです。

キックボクシングの名前を売るためには、入場シーンを盛り上げることもすごく大事だと思っています。やっぱりプロレスの入場を見るとすごいじゃないですか? みなさん個人個人に色があって本当に面白い。試合が良ければそれで良いのかもしれないですけど、入場で盛り上げることができれば、もっと注目される。だから僕は入場にもこだわっていきたいんです。

才賀紀左衛門選手との試合でガウンを光らせたんですけど、最終的には、空を飛びたい。ワイヤーで吊(つ)るされたいです(笑)。『若いクセに調子に乗ってる』って裏で言われているかもしれませんが、僕は気にしない。むしろ、キックボクシング界を盛り上げるために、他の選手にもドンドン入場で仕掛けていって欲しいです。ただ、対戦相手が自分より派手な入場してきたら、ちょっと悔しい。たぶん負けないと思いますけど(笑)

那須川天心という名前が世間で知られるようになって、『俺、あいつと友達だよ』っていう自称・友達が増えました。あと、自称・親戚も(笑)。でもそれで、少しでもキックボクシングが盛りあがるなら全然良いです。同世代や少し下の世代にも良い選手がたくさんいますし、僕のジムのジュニアなんて本当にみんな強い。これからのキックボクシング界は、面白いと思いますよ」


まだ幼さ残る笑顔の那須川選手だったが、インタビューの受け答えは堂々としていた。印象的だったのは、実在する藤田大和選手や武尊選手と、こちらが冗談交じりに聞いた各漫画のキャラクターへの語り口が同じだったことだ。那須川天心は、綿密なシミュレーションの上で、「花山薫ならなんとかなる」と分析していた。

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10月15日 「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-


<大会概要>
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-」
2017年10月15日(日) 12:30 開場 / 14:00 開始
マリンメッセ福岡にて開催。

【生配信】RIZIN 2017 秋の陣(10月15日 13時45分より生配信開始 ※有料)>>

◆那須川天心 プロフィール
1998年8月18日、千葉県生まれの19歳。"神童"と呼ばれる天才ファイターで、中学校卒業年にRISEにてプロデビューを果たす。2015年5月には、史上最年少の16歳でRISEバンタム級の王座に輝く。また、総合格闘技では無敗の3連勝中。現在は、四年制の高校に通いながら、RIZINとKNOCKOUTを中心に活躍している。
座右の銘は、「天真爛漫」。

【特別映像】RENAの練習に潜入!>>


【スペシャル映像】那須川天心試合直後インタビュー(RIZIN2017夏)>>


【スペシャル映像】裏側まるっとゲストトーク 那須川天心(RIZIN2017夏)>>


(取材・文/沢野奈津夫@HEW

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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