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『コウノドリ』の主人公は医師でジャズピアニストでもある鴻鳥サクラ(綾野剛)。
「ペルソナ総合医療センター」を舞台に、「命」に向き合う医師たちと、妊婦および家族をめぐるヒューマン医療ドラマである。
今回は2015年10月にドラマ化された同作の続編だが、初回から視聴者には高く評価された。その第2話も、"赤ちゃんか母体か"という選択肢の中で揺れる人々を描き、またしても大きな感動を呼んでいた。

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綾野剛, May 24, 2017 : NTTドコモの新サービス・新商品発表会(写真:MANTAN/アフロ)


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■第1話の概要

第1シリーズから今回は2年の時間が経過していた。
鴻鳥サクラ(綾野剛)は産婦人科医としての経験を積み、オープニングはかつての恩師・萩島勝秀(佐々木蔵之介)が勤める離島の小さな病院を訪れるシーンから始まった。
島の人の誕生から人生の終焉(えん)までを見届ける医師として、離島で医師を続ける萩島を見て、サクラの心に何かが宿り始める。

かつて研修医だった下屋加江(松岡茉優(まつおかまゆ))と白川領(坂口健太郎)は、それぞれ産婦人科と新生児科の専門医になっていた。
離島から戻り、サクラは助産師長の小松留美子(吉田羊)と、耳の聞こえない妊婦の出産を担当した。夫婦ともに耳が不自由なため、不安をできるだけ取り除けるよう筆談での診察だ。

一方サクラとは対照的に、冷静で現実をきちんと患者に伝える産婦人科医・四宮春樹(星野源)は、キャリアウーマンの妊婦を担当。クールで丹念に診察をし、赤ちゃんに心臓疾患があることをありのままに伝えた。早く仕事に復帰したい母。トラブルを抱えた出産・育児が大変な近未来を予感させる。

第1話では、課題を抱える母親や家族にクローズアップした。メッセージは"出産は生まれてからが大変"。第2シリーズのプロローグ的位置づけだった。

■第1話の評価

2年前の第1シリーズ初回は、データニュース社「テレビウォッチャー」が測定する満足度が3.94だった。ドラマの平均は3.6~3.7。しかもドラマ初回は、一般論として舞台設定の説明などがあり展開がモタモタしがちで、満足度は低めに出ることが多い。それからすると3.94は驚異的に高い数字だった。

ところが第2シリーズ初回は、さらに上を行く4.03となった。
過去の例で言えば、視聴率でドラマの歴代2位を記録した『半沢直樹』が4.16と異様に高かった。しかし、これは例外中の例外。初回が4.0を超えたドラマは、めったに出ない。
中でも初回に対してF1(女20~34歳)は4.68と絶賛だった。やはり妊娠・出産は自分に近い話だけに、この層の女性には切実な問題だったようだ。

「感動した」女28歳(満足度5・次回絶対見る)
「色々な親や子供がいて、出産しただけでなくその後も大変と改めて感じた」女24歳(満足度5・絶対見る)
「子供の存在が大きいことを改めて感じさせられた」女31歳(満足度4・絶対見る)
「社会の問題点も取り上げられ、共感できます」女23歳(満足度5・絶対見る)

■第2話の概要と評価

第2話は、子宮頸(けい)部腺がんと診断された妊婦の話。
がんの進行が早く、まだ完全におなかの中で育っていない赤ちゃんをどこまで成長させるか。母親の治療をどこまで遅らせるのか、非常にシビアな決断が関係者に迫られた。
具体的には、28週で出産すれば母親のがん治療ができ生存の可能性が高いが、赤ちゃんへの負担は大きい。逆に32週まで待てば赤ちゃんは大丈夫だが、母のがんが進行して手遅れとなる可能性が高い。
究極とも言えるこの種の選択には、絶対の正解はない。それでも時々刻々変化する状況に対して、人は現実に選択の連続を迫られる。大切なのは、最善の選択を続ける努力であり、そのプロセスに感動が伴うのだろう。

第2話は、この問いに向き合う産婦人科医・新生児科医・母・父の苦悩と選択を描いた。これに対する視聴者の満足度は3.92。相変わらず極めて高い評価となった。
しかも今回は、F1とF2(女35~49歳)、そしてM1(男20~34歳)がいずれも4.0以上と極端に高くなった点が特徴的だった。

「母体と赤ちゃんのどちらを優先するか、考えさせられた」女33歳(満足度4・次回なるべく見る)
「子どもか、自分の体か、とても難しい選択」女37歳(満足度5・絶対見る)
「自分が同じ立場だったらどうだろうかと考えることが多い番組」女35歳(満足度5・絶対見る)
「ただ感動して泣けてくるだけではなく、生きることや人間関係も考えさせられるドラマ」女44歳(満足度5・絶対見る)
「自分に置き換えると涙が出て来た」男33歳(満足度5・絶対見る)
「今回も感動。そしてちゃんと子宮頸がん検診を受けようと予約した」女25歳(満足度3・絶対見る)

ドラマは、視聴者を感動させることで、心を洗い、価値観を見直す機会を与える。その意味で同ドラマは存分にその役割を果たし、現実に父親の考え方を変えたり、母親の行動を促している。
ドラマはまだ始まったばかり。次にどんなテーマを提示し、われわれに何を考えさせてくれるのか。とても楽しみなドラマである。

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文責・次世代メディア研究所

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