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テレビの情報番組はたくさんあるが、なぜかポッカリ抜け落ちているのが"お金"をテーマにした番組。
TBSは敢えてその"隙間"に挑戦し、2004年から『儲かりマンデー!!』、翌05年から『がっちりマンデー!!』を始めている。
正式なタイトルは『応援!日本経済 がっちりマンデー!! 日曜に勉強!月曜から実践!』。タイトルに"マンデー"とあるが、放送は日曜日。サブタイトルの通り、「お金に関する知識を日曜日に勉強して、月曜日から使えるようにしよう」という気持ちが込められている。

サムネイル

壱万円札 (写真:アフロ)


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■サイズダウンで成功した商品

世の中には、商品のサイズを小さくしたことで売れるようになったものはたくさんある。
身近なところでは携帯電話。30年前に登場した最初の機種は「ショルダーホン」で、重量は3kgほどあった。サイズも大きめのショルダーバッグほどあり、当時としては格好良かったが、値段も高く庶民の肩に重く圧し掛かるシロモノだった。平野ノラのギャグにある通りで、バブルを象徴する商品だが、今見ると笑ってしまう端末だ。

携帯電話は年々サイズダウンした。
登場から数年で900gの重さになったが、長さ20cmほどのすりこ木のような大きさ。まだまだ女性が普段使うようなデバイスではなかった。
ところが90年代にはデジタル化が進み、200~300gとなっていた。そして2000年代、手のひらサイズで重さも100gを切るようになった。さらに機能も電話中心ではなく、ネット接続機能が優先され、「携帯電話」から「電話」がとれて「ケータイ」となった。今や若年層では9割以上が利用するほど大普及した。

■意外な商品が小型化で成功

パソコンも大型演算機からデスクトップ型、ノートパソコン、タブレットと小型化が進む一方だ。スマホはその最先端と言えよう。
またテレビも画面は大型化しているが、ブラウン管から液晶、さらに有機ELと薄型化が進んでいる。
ただし、電子機器のサイズダウンは当然売れ行きに直結するとして、世の中には意外な商品が小型化でヒットしている。

例えば学習机。
かつては大型化し、かつ引き出しや本棚が増え、さらに時計や電気スタンドを内蔵したりと高機能化したものが売れた。ところが時代は変わり、今や小型の学習机が売れている。
ヨーロッパ家具を中心としたインテリアショップACTUSが、70cmほどだった奥行きを52cmに縮めたところ、5年で5億円も売り上げが伸び、3種類で累計20億2700万円も売れたという。

ヒットの秘密は、リビングに置けるサイズにある。
何年か前から、子供はリビングで学習した方が、親に質問がしやすく成績も上がると言われるようになった。その考え方を体現したのが、子供部屋ではなく、リビングに設置する小さな学習机だった。
しかも"なるほど"なデザインがいくつかある。
机の左側は出っ張っている。実は親が座って横から勉強を見やすいよう、親のスペースを確保したのである。
フローリングのリビングにマッチするよう、シンプルな素材を使ったデザインにもなっている。
リビング設置用なので、椅子は食事用のテーブルと共用とした。
さらに、子供が育った後は、親がパソコンや趣味用に使う机に変身する。
実はお値段が9万1500円とかなり高い。それでも飛ぶように売れている。アイデア次第で、大きな利益につながる時代なのである。

■保険まで小型化!?

26歳で起業した庄野裕介(31歳)が今手掛けているのは、なんと保険の小型化。大手町に事務所をおく(株)Warrantee の代表取締役社長を務める。
小さくした保険とは、家電の修理保証を1日単位でかけられるようにしたこと。家電は普通「3年保証」「5年保証」とあるように、長期間の保証が当たり前になっている。ところが同社は、旅行・イベント・友達同士での貸し借りなど、1日単位の保証をビジネスにしようと、今年10月下旬に新商品の発売に着手した。

加入手続きは極めて簡単。
ケータイを使って、アプリで機種・コースを選択し、対象となる家電の電源を入れた状態で、グルリと回りを5秒間の動画にして送ればOKだ。何と10秒で加入が出来てしまう。
「故障しているもので加入」されたり、「加入後にわざと破壊」されたりされたらと心配する方もいるだろう。
同社としては、「電源が入れば故障していない」と超ざっくり型の保険にしている。細かいことを気にして利便性が落ちるのを避けたのである。
「わざと壊した場合は?」という懸念も、故障の申請に対して「修理して現物を返還する」という保証にしている。これなら「わざわざ壊してもメリットがない」という読みである。
液晶型大型テレビや扇風機などの生活家電は24時間で19円から加入できる。持ち運びが多いデジタル家電の場合は1日39円からとなる。なるほど極端に小さな保険である。

実は庄野社長は元々、家電の保証書をネット上で管理する会社を立ち上げていた。そして故障した場合、保証書に基づいて修理依頼の代行をしていた。
実はこれらのビジネスを通じて、どの家電がどのくらいの確率で壊れるか、さまざまなデータを収集していた。
つまり最初のビジネスは、初めから"1日家電保険サービス"を視野にいれていたという。
しかも読みはピタリと当たった。
個人が旅行者を有料で部屋に泊める「民泊」などの団体から、問い合わせが殺到するようになったのである。海外からの旅行者は、今年も史上最高を記録することが確定した。インバウンド関連ビジネスは今、日本で一大ブームになっている。ところが宿泊関係では、外国人旅行者が使い方が分からずに備え付けのテレビなど家電を壊してしまうケースが頻発している。短期間の保証をしてくれる保険は、民泊業者にとって救世主と映っているのである。
同社では、初年度から億単位の売上を見込んでいるという。

■近未来予知能力がカギ

番組では他に、「フエルアルバム」で有名なナカバヤシのヒット商品「Logical Air」という軽いノートや、高知県須崎市の(株)土佐龍が作った「小さい洗濯板」が爆発的に売れている状況を紹介している。
今後を見通すと、あと数年で全個体電池が登場するので、電気自動車の電池がビッグビジネスになるという予測も紹介される。

世の中にどんなニーズがあり、時代の変化で次は何がヒットするのか。近未来の予知能力がビジネスの明暗を決めると言えそうだ。『がっちりマンデー!!』は、日曜の朝に気楽に見られる番組だが、じっくり考える人には、がっちりもうけるためのヒントが満載となっている。

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文責:次世代メディア研究所

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