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日本が世界に誇る『ゴジラ』シリーズ初の長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』。製作発表時から大きな話題を呼んだ本作が、いよいよ11月17日に公開を迎えるが、GYAO!では『GODZILLA 怪獣惑星』公開を記念し、2014年に公開され、日本でも大ヒットしたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』を11月13日から無料配信する。そこで『GODZILLA 怪獣惑星』の監督を務めた瀬下寛之に、最新作アニメの見どころや、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の魅力を語ってもらった。

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瀬下寛之監督、長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』(11月17日公開)


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■アニメ版『ゴジラ』で描いたゴジラ像とは

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瀬下寛之監督、長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』(11月17日公開)


――「ゴジラ」の長編アニメーション製作には大きな反響がありましたが、瀬下監督が手掛けることになった経緯を教えてください。

瀬下: 3年以上前にお話を伺ったんです。正直申しますと、その時点では「これだけ世界的、かつ独自の様式美を持つタイトルをアニメでやるなんて無理だろう」と思っていました。しかし、「既成概念にとらわれず、アニメは好きだが、ゴジラという存在を詳しく知らないという人をターゲットにしたい」という戦略だと。しかも『名探偵コナン』シリーズで大ヒットを連発し、「シドニアの騎士」でもご一緒した静野孔文監督や、あの『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄さんがストーリー原案、脚本に参加されると聞いて、それならチャレンジできるかもと思いました。

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瀬下寛之監督、長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』(11月17日公開)


――既成概念にとらわれない「ゴジラ像」という意味では、本作ではどんなところをモチーフに肉付けしていったのでしょうか?

瀬下: 長寿であり巨大、そしてある種、畏敬の対象であることがアイデアのスタート地点です。こうした特徴が、現実の社会にあるかと考えたとき、まず浮かんだのが"樹木"でした。樹木は、何千年という悠久の時を生きて、とてつもないサイズまで成長し続けています。この作品のゴジラを見た方が、樹齢を重ねた大木や古木、御神木のようにゴジラを捉えていただければ、伝えたいイメージ通りです。

■ハリウッド版『ゴジラ』は良質のアクションエンターテインメント

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――瀬下監督は非常にゴジラ愛が強い方だとお聞きしていましたが、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』についてはどんな感想をお持ちなのでしょうか?

瀬下: 好きですね。世のゴジラマニアの皆さんと比べたら足下にも及ばないライトなファンですけど(笑)。もちろん本家本元の日本のゴジラを尊敬していますが、僕はどちらかというと洋画に影響を受けて育ったので、ハリウッドの解釈も好きです。ローランド・エメリッヒ版の『GODZILLA』は、ゴジラをおびき寄せるために、魚の山を築いたりする部分が、いわゆる肉食動物というか、捕食系クリーチャーとして描き過ぎている面もありますが、それも嫌いじゃないです。そして、ギャレス・エドワーズ版の『GODZILLA ゴジラ』はすごくいいですね。ゴジラが神々しい存在として描かれていて、ある意味日本人のゴジラ好きに匹敵しうる愛情を感じます。ハリウッドの一流監督が、ここまでゴジラを大切に、愛を持って尊敬してくれているということを誇りに感じます。

――神々しく描かれているゴジラのバトルシーンもすごいですよね。

瀬下: そうですね。理屈抜きで楽しめる非常に良質のアクションエンターテインメントとして成立している。そこが素晴らしいと思います。そのうえで、ゴジラというキャラクターがある種、人間や自然界の守護神のような威厳に富んだ存在であることにも魅了されると思います。

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瀬下寛之監督、長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』(11月17日公開)


――今回の『GODZILLA 怪獣惑星』は、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』から影響を受けた部分はあるのでしょうか?

瀬下: 今回のアニメ版は、過去のゴジラの本流を継承しようというミッションではありません。本流は『シン・ゴジラ』という素晴らしい作品が継承していますし。アニメ版にはアニメなりの、そしてハリウッド版にはハリウッドなりの解釈があるだろうし、それぞれ良さがあります。まったく影響を受けていないわけではありませんが、われわれは、日本が世界に誇るアニメーションという形で、新しく生まれる『ゴジラ』の支流、その源流になれればと取り組んできました。

■過去の作品から、多くの人たちを魅了する「ゴジラ」の存在を感じてほしい

――本作公開直前に、地上波で『シン・ゴジラ』が放送され、GYAO!でハリウッド作品の『GODZILLA ゴジラ』が無料配信されます。ある意味で「ゴジラウィーク」の様相を呈しています。

瀬下: これまで「ゴジラ」という名前しか知らず、観たことがなかった方々も、この機会に『シン・ゴジラ』や『GODZILLA ゴジラ』を観て、ゴジラワールドを体験して、盛り上がってほしいです。そして、アニメ版『GODZILLA 怪獣惑星』は、新作アニメの第一話をちょっと試しに観てみようというノリで楽しめる作品ですので、盛り上がった勢いに乗って是非劇場に足を運んでいただけたらと思います。

――『GODZILLA 怪獣惑星』は三部作で上映されますが、物語の指針となる第一弾にはどんなこだわりを持っていますか?

瀬下: 主人公のハルオ・サカキの苦悩と闘争、そしてハルオが率いる人類の運命がどこに向かっていくのか、その群像、人間ドラマにしっかりと感情移入してもらえることが第一弾のミッションです。

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瀬下寛之監督、長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』(11月17日公開)


アニメーション映画は『GODZILLA 怪獣惑星』は、これまでのどんな"ゴジラ"とも一線を画すシビアでハードな未来世界。二万年もの間、地球に君臨し続けてきた"ゴジラ"とそれに対峙する人類の因縁の物語。
二十世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った。地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界に。果たして人類は地球を取り戻せるのか。そして、ハルオの運命は―――。
2017年11月17日 公開。

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(取材・文・写真:磯部正和)
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瀬下寛之(せしたひろゆき)
1967年生まれ、東京都出身。1980年代から、映画やテレビCM、ゲーム映像などでCGやVFXの制作を手掛ける。松本人志監督の『大日本人』、『しんぼる』ではVFX監督を担当。テレビシリーズの『シドニアの騎士 第九惑星戦役』や劇場アニメ『BLAME!』では監督を務めている。座右の銘は「中庸」。

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