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テレビ朝日が土曜23時台に新設した「ナイトドラマ」。
第1弾の"オトナの学園ドラマ"『オトナ高校』は、初回視聴率5.4%の後、2話以降3.6%⇒2.5%⇒3.4%で推移している。同局前の夜23時台の『重要参考人探偵』が4.9%⇒5.1%⇒4.9%⇒3.6%であることを考えると、視聴習慣のない新たなドラマ枠として、まずまず頑張っていると言えよう。

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Haruma Miura attends the 28th Japan Best Jewellery Wearer Awards ceremony in Tokyo, Japan on January 24, 2017. (写真:アフロ)


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『オトナ高校』とは、職業も容姿も関係なく、性経験のない30歳以上を入学させ、童貞・処女を卒業したら即卒業できるという"ありえない学校"のこと。
主演は、強制的に入学させられたエリート銀行マンの主人公・荒川(三浦春馬)。他に、その上司で気遣いも仕事もできるのに、50歳を過ぎても性経験のない権田(高橋克実)、美人だがなぜか"都合のいい女"になってしまうキャリアウーマン・園部(黒木メイサ)など、個性豊かな生徒たちが卒業を目指して自分を磨いていく、まさに大人のドタバタ学園ドラマだ。

■番組のみどころ

同ドラマの見どころは、有名俳優を起用しながら弾けっぷりが半端ないことに加え、随所に魅力がちりばめられている点にある。
高橋優が書き下ろしたリアルさと共感が詰まっている主題歌「ルポルタージュ」。このミュージックビデオには、主演の三浦も出演している。疾走感があるロックナンバーがドラマのハラハラドキドキな展開となじみ、物語に華を添えている。

クスッと笑えるポイントの一つとして、生徒それぞれにオトナ高校のスパルタ講師(竜星涼)が付けた恥ずかしいあだ名も捨てがたい。
例えば、主人公・荒川(三浦春馬)はエリート銀行マンながら未経験者であることを掛けた"チェリート"(エリートとチェリーからの造語)。川本(夕輝壽太)は女性からモテることが要因で、周りからプレイボーイだと思われているので"ヤルデンテ"。園部(黒木)はいつも、本命の彼にとっての二番手な存在なので"スペア"。主人公の上司・権田(高橋克実)は、童貞なのに遊び人を詐称しているということで"サショーさん"。各々に付けられたハイセンスなあだ名にも注目して見てみると、さらに今作を楽しめるポイントとなるだろう。

そして今年の出産後、復帰第一作となった黒木メイサも、初の制服姿を披露するなど話題になっている。ダメ男ばかりを好きになってしまう勘違い女をクールに演ずる姿もさすがである。

豪華キャストの演技に注目が集まるが、そんな中でもやはり主演の三浦春馬の高い演技力には脱帽だ。
普段は爽やかなイメージで、世の女性をとりこにする笑顔を持つ三浦。18歳の時に『ブラッディ・マンデイ』で連ドラ初主演を務めて以降、『サムライ・ハイスクール』『大切なことはすべて君が教えてくれた』『僕のいた時間』『わたしを離さないで』などで主役や重要な役を演じ、ストイックながら迫真の演技には定評があった。
そんな従来の役からは想像もできないほど、今回はダサくて女心を察することのできないKY男を惜しげもなく披露し、"チェリート"に見事になりきっている。

■第4話のみどころ

そんな三浦春馬が第4話では、「童貞」告白後のチェリートの微妙な変化を好演した。
高いだけでちっとも役に立たないプライドをかなぐり捨てて、"ありのままの自分"をさらけ出すことを少し覚えたチェリート。18年ぶりに再会した幼なじみ・中山遥香(松井玲奈)と両思いになれると思いきや、「百人斬りの遊び人」という嘘(うそ)八百の警告メールが遥香に送りつけられ、すべてはぶち壊しになってしまった。
「誰かが僕の卒業を邪魔している」と確信したチェリートは、犯人を突き止めようと一念発起。だが、そこはさすがの勘違い男、「犯人は自分と遥香の関係に嫉妬した女だ!」と、根拠のないポジティブさにあふれた結論に至ってしまう。

その矢先、常に二番手止まりの処女・スペア(黒木メイサ)の態度が急変する。
あれほどチェリートに冷たかったのに、彼が東大卒と知った途端、妙に優しくなった。彼女が自分に気のある"犯人"と思い込んだチェリートは、彼女の存在を意識し始める。

まもなくオトナ高校は、いつまでも卒業できない生徒たちの意識を向上させるため、1泊2日の合宿研修旅行を敢行。ラブホテル見学からキャンプ場でのカレー作り、温泉旅館での宿泊まで、カップル成立を推進するイベントをガンガン盛り込む。もちろん、独りよがりに暴走中のチェリートは行く先々で、スペアの好感度を上げようと必死。そんな中、彼がひとり男湯につかっていると、なぜだかそこにスペアが......。

一方、55歳の童貞・サショーさん(高橋克実)にも異変が起こる。モテモテなのになぜか童貞のヤルデンテ(夕輝壽太)が、妙に彼に優しい疑惑が巻き起こる......。

一風変わった学園モノで、一部には童貞と処女に対して侮蔑的・差別的発言の連発に批判の声も聞こえる。ただしドラマは、EDや引きこもりが原因で異性に積極的になれないといった深刻な悩みを扱うなど、面白おかしい入り方はしているものの、内容は極めて真面目でアツい。
登場キャラクターも一人ひとり個性があり、何よりもピュアであり、思わず応援したくなるような面々ばかりだ。ふざけているようでふざけていない。真面目に "なぜ未経験なのか""どうすれば卒業できるのか"といったテーマを取り上げているからこそ、多くの視聴者の心に届いている。
次回放送からは、転校生(城田優)も加わるということで、さらにパワーアップした「オトナ高校」に、期待は高まる一方だ。

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文・フリーライター 田島 春
監修・次世代メディア研究所

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