ここから本文です

2015年に岡山の結婚式場が「8年越しの結婚式」という1本の動画をYouTubeに投稿したことにより、大きな話題となった奇跡の実話。この実話は、テレビドキュメンタリーや書籍化され、さらに多くの人の心に届いた。そして2017年冬、佐藤健、土屋太鳳という人気俳優を主演に迎え『8年越しの花嫁 奇跡の実話』というタイトルで映画化(12月16日公開)。尚志と麻衣という一組のカップルの想像を絶する愛はもちろん、「実在する2人の魅力を伝えたい」という二人が、作品への思いや自身の結婚観について語った。

サムネイル

佐藤健 & 土屋太鳳 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)


【予告編映像】「8年越しの花嫁 奇跡の実話」>>


【特集サイト】みどころを解説ほか>>

■実在する人物を演じるということ

サムネイル
佐藤健&土屋太鳳、実話に挑んだ心境や結婚観を語る


――実在する方たちの物語を映画化するうえで、どんなところを心掛けて臨んだのでしょうか?

佐藤: テレビドキュメンタリーを見たとき、ぜひ尚志さんを演じたい、実在する尚志さんの魅力を芝居のなかで体現したいという思いが強かった。尚志さんの笑顔や器の大きさ、芯の強さなどをしっかり表現しようという思いで作品に入りました。

土屋: 麻衣さんはいま、一緒に同じ時代を生きている方。原作モノとは違う難しさがありました。麻衣さんはものすごくかわいらしく、おちゃめですが豪快なところもあります。
そんな麻衣さん自身の魅力があったからこそ生まれた奇跡だと思っています。今回、私が麻衣さんを演じさせていただくことになりましたが、尊敬の気持ちを持って演じ、ご本人やご家族の方に良い影響になることを祈って撮影に臨んでいました。

【実話特別映像】「意識の戻らない恋人を、あなたは何年待てますか」>>


――モデルの方がいらっしゃるというのは、演じるうえで助けになるのでしょか? それとも逆に難しいのでしょうか?

佐藤: どういうアプローチをするかは、作品によって自分で選択できると思っていますが、今回の作品に関しては、正直、尚志さんの魅力を表現したいというのが、一番の望みであったので、助けというか、道しるべになりました。

土屋: 自分が違う人の人生を演じることから生まれる責任という意味では、実話というのはとても難しかったです。ただ尚志さんも麻衣さんもとてもすてきな方だったので、私も道しるべとして、しっかり感じようと思っていました。現場では、健先輩に頼らせていただいてなんとか演じきれました。

■ドキュメンタリーのようなリアルさを追求

――ドキュメンタリーと映画作品という表現の違いで意識したことは?

サムネイル
『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)


佐藤: 今作に関しては、ドキュメンタリーのようにできればいいなと思っていました。お客さんもドキュメンタリーを見ているかのように、心で感じ取ってほしかった。もちろん、僕は尚志さんにはなれないのですが、できるだけ近づけるよう、しっかり寄り添おうと思っていました。

土屋: 私はフィクションとかノンフィクションということは気にせず、麻衣さんやご家族にしっかり気持ちを贈れるように心掛けていました。台本のひとつひとつの言葉をセリフではなく、よりリアルな気持ちを表現できればと思っていました。

【ナビ番組】「8年越しの花嫁 奇跡の実話」とは>>


――瀬々敬久監督とのお仕事はいかがでしたか?

佐藤: 僕たちの芝居を見てくださっているという実感があったので、安心して現場に臨めました。テイクを重ねるシーンもありますが、一発OKのシーンも結構ありました。僕がプロポーズをするシーンは、いろいろなアングルから何度も撮るのかなと思っていたのですが、1発撮りだったんです。すごく新鮮でしたし、映画的なシーンで感動しました。

サムネイル
『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)


土屋: 決めなくてはいけないところでは、しっかり演出していただけるのですが、基本的には現場の空気を大事にされていて「こう演じてほしい」ということは、ほとんどありませんでした。とても愛情深い印象を受ける監督です。

――劇中のリハビリシーンを含め、病気の進行やその後の展開など、土屋さんにとっては未体験のお芝居が続いたと思うのですが。

土屋: 病気の資料や、ご家族が麻衣さんの闘病時の映像を記録としてお持ちだったので、何回も何回も見させていただきました。そのうえで、自分だけだと客観性を欠いてしまうので、健先輩に一緒に見ていただいて、しゃべり方や手の上げ方などを練習しました。とても助けていただいて感謝しています。

佐藤: 僕の中で、(麻衣は)誰でもできる役ではないということがわかっていたので、とにかく熱い気持ちで作品に挑める人だといいなと思っていました。その意味で土屋さんはピッタリというか、気合いがあるのはわかっていたので、あとは彼女の持つエネルギーをしっかり放出できる環境を作ることが必要だと思ったんです。土屋さんがしっかり意見を言えるような雰囲気づくりを大切にしました。

サムネイル
佐藤健 & 土屋太鳳 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)


■佐藤健&土屋太鳳が考えるプロポーズの意味

――先ほどお話にあったプロポーズのシーンがとても印象的でしたが、未婚のお二人にとってプロポーズとはどんなものだと考えていますか?

佐藤: オフィシャル化されていない、一種の儀式的なイベントですが、男なら絶対に決めないといけないものだって感じがします。

サムネイル
佐藤健 & 土屋太鳳 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)


土屋: 二人の心のなかで、一緒にいるという気持ちを共有していれば、私はあってもなくてもいいのかなって思っています。もちろんプロポーズされたらうれしいし「ありがとう」の気持ちしかないですが。

佐藤: そういってくれると男は嬉しいですね。でも世間的にはプロポーズってちゃんとするものという認識がありますよね。自分の性格的には「しっかりしなければ」って思ってしまいます。

――本作で、尚志さんは、麻衣さんのご両親と時間を過ごす機会が多かったですが、結婚を考える相手のご両親とはどんな存在だと思いますか?

佐藤: ご両親の望みって子どもが幸せになることだと思うんです。相手の男は、ご両親にとって心配されるような存在ではダメなのかなって。男目線でいうと、安心してもらえるような存在でいなければいけないんだと思います。

土屋: 相手のご両親には、息子さんをちゃんと立てていける存在だって感じていただけるようになりたいです。またご両親にとっては大切な息子さんだと思うので、私もご両親に負けないぐらい大切にしたいという気持ちをしっかり伝えていきたいです。

■恋愛と結婚の違いとは

――お二人は本作で尚志さんと麻衣さんを演じて、結婚と恋愛の違いは感じましたか?

佐藤: 今回物語を演じていて、「なるほど」と思ったことがあったんです。"8年恋人を待っていた"と言うと「すごいね」ってなると思うのですが、でも自分の家族や子どもだったら当たり前に待ちますよね。尚志さんが「麻衣と結婚すると決めたときから、僕のなかでは麻衣は家族なので、待つことは自然だったんです」と言っているのを聞いて、「そうだよな」と思ったんです。尚志さんにとって、麻衣さんはもう家族なんですよね。それを聞いたとき「待つ」とか「支える」というのが、より自然になることが結婚なのかなと漠然と思ったんです。恋愛と結婚ってこうした感覚の違いなのかもしれません。

サムネイル
佐藤健 & 土屋太鳳 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)


土屋: 結婚と恋愛の考え方って人によって大きく違うと思うんです。出会って一緒に過ごした時間があって、結婚へ進むのですが、関係性は、その時々で変化していくと思います。大切なのは、最初に出会ったときに感じた魅力を、時間が経過しても忘れないようにすること。一人の人と心をつなぐことって、とても大事なことだと思います。

【映画版ミュージックビデオ】back number 映画主題歌「瞬き」>>


・・
「意識の戻らない恋人を、あなたは何年待てますか」。
結婚式の直前に意識不明となった花嫁を、新郎は待ち続けた――。実話から生まれた、8年間の奇跡のラブストーリー。
佐藤健&土屋太鳳のW主演に、メガホンは映画『64 ‐ロクヨン‐ 前編/後編』で重厚な人間ドラマを紡いだベテラン・瀬々敬久監督に託された。脚本は「最後から二番目の恋」「ひよっこ」の岡田恵和が担当。さらに、back numberが主題歌「瞬き」を今作のために書き下ろした。

サムネイル
佐藤健 & 土屋太鳳 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(12月16日公開)


(取材・文:磯部正和、撮影:中村好伸)
-----------------
佐藤健(さとう・たける)
1989年3月21日生まれ、埼玉県出身。連続ドラマ「ROOKIES」、2010年にはNHK大河ドラマ「龍馬伝」などに出演し注目を集める。2015年に主演したドラマ「天皇の料理番」では第24回橋田賞や第42回放送文化基金賞 演技賞などを受賞。映画でも、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13年)、『バクマン。』(15年)、『世界から猫が消えたなら』『何者』(16年)、『亜人』(17年)などの出演作がある。2018年には映画「いぬやしき」「ハード・コア」、4月からはNHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演予定。

土屋太鳳(つちや・たお)
2008年、映画「トウキョウソナタ」にてスクリーンデビュー。2015年にはNHK連続テレビ小説「まれ」のヒロイン役に抜擢され、16年には第39回日本アカデミー賞新人俳優賞、エランドール賞新人賞を受賞。17年は映画「PとJK」、「兄に愛されすぎて困ってます』、「トリガール!」にて主演を務める。今後は映画「となりの怪物くん」2018年4月27日、「累-かさね-」2018年が公開予定。2018年1月から上演され、海外公演も予定されている「プルートゥ PLUTO」で初舞台を踏む。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ