ここから本文です

2016年リリースのミニ・アルバム『DIRT』を引っさげて回ったツアー「I Hate Rock'n Roll Tour2016-17」。そのファイナル公演2017年1月15日新木場スタジオコーストを映像化した『I Hate Rockin' Roll Live at studio coast 2017』を携え、デビュー20周年ツアー『Zodiac Way Tour 2017-2018』(全20本)を2017年12月9日から2018年2月9日東京/マイナビBLITZ赤坂まで行っているOBLIVION DUST。『DIRT』のLIVE PVのこと、再結成後の最初のアルバム収録の「Never Ending」のこと、解散前の時期・1999年のサード・アルバム『REBORN』のリード曲だった「YOU」のこと、そして現在のツアーのことを話してもらった、過去の回想と現在についてのインタビューをお届けする。

サムネイル

OBLIVION DUST、デビュー20周年ツアー『Zodiac Way Tour 2017-2018』開催(全20本)


【ツアー情報ほか】「OBLIVION DUST特集ページ」(Yahoo!チケット)>>

【ミュージックビデオ】OBLIVION DUST(1997年~2008年)一挙配信中>>

【LIVE映像】5曲を配信中(2016.7 AL『DIRT』より)>>

■ 復活して、最初はちょっとぎこちなさがあった(KEN)

──今、GYAO! に最新アルバム『DIRT』のライブの5曲がアップされていますが、これ、映像作品として最近リリースされたんですよね。

【LIVE映像】「Caprice」(2016.7 AL『DIRT』より)>>


【LIVE映像】5曲を配信中(2016.7 AL『DIRT』より)>>

KEN LLOYD(Vo):そう。2017年の1月にやった、新木場スタジオコーストのツアー・ファイナルなんですけど。13ヵ所の最後だから、ツアーで貯まっていったエネルギーはあって、バンドの自信もあって。でも、同時に疲れもあるから、ライブ自体は、格闘技で言ったら最後のラウンドあたりの感じ? そういう空気って、お客さんも同じ感じになるんでね、不思議なことに。
やっぱり、ツアーのファイナルってなんか違う空気が流れるんだよね。同じセットリストでやってるんだけど、急にトラがライオンになるというか。その不思議さを感じつつ、やっていました。

──「Never Ending」についてうかがいたいんですけども。再結成後、最初にリリースしたアルバム『OBLIVION DUST』(2008年)の曲ですが、この時、久々にライブやレコーディングをやってみてどんな感じでした?

【ミュージックビデオ】「Never Ending」配信中>>


【ミュージックビデオ】OBLIVION DUST(1997年~2008年)一挙配信中>>

K.A.Z(Guitar):再結成して出す一発目だから、インパクトがないといけないと思って。聴きやすいものを作ろうと思いましたね。すごくキャッチーで、ギリギリな部分だけど、このバンドでやればロックになるだろう、っていう。で、出してみたら、ライブでもすごい盛り上がるし。みんなこの曲で、一個殻を破って暴れるような感じになるんですね。結果、よかったです。

サムネイル
KEN LLOYD (Vocals)


KEN:すごく憶えてるのが、復活して、最初はちょっとぎこちなさがあったっていうか。それぞれ別のところに行って活動して、また新しい引き出しを作って戻って来てるから、前とはやりかたが違うんですよね。K.A.Zが歌メロまで考えてくるとか。そういう部分で、たぶん、また知り合うのにちょっと時間がかかったんですよ。
ただ、K.A.Zが歌メロを作ってきたっていうのは、俺に任せなくなったっていうことじゃなくて。VAMPSとかでプロデュースの役目もして来たからこそ......前は、ギターのフレーズ一発と、ある程度の構成だけができていて、それを俺に丸投げで、「この上にどうやって歌メロのっけるんだよ?」って思うような......でもそれでいろんなメロディを作れるようになったから、「ありがとうございます!」って感じだけど(笑)。
それが、再結成したら、ちゃんと曲全体のビジョンを持っている人になってた。それに対して、僕のやりかたもあるから、そこでぶつかるというか。ケンカではないんだけど。
で、RIKIJIもRIKIJIで、前とは変わってるから。だから、それに慣れるのに、1アルバム、3ツアーぐらいかかった。2016年に出した『DIRT』で、やっとみんな「ああ、これがオブリだよね」っていうのが戻ってきて、あのアルバムができたっていう感覚。

■ 俺が「F××K YOU」だと思ってる人たちから、「あの曲いいよね!」って言われた(KEN)

──次は「YOU」です。歌詞が日本語だし、曲調がストレートでキャッチーだし、当時びっくりした記憶があるんですけども。

【ミュージックビデオ】「YOU」配信中>>


K.A.Z:この曲は、初めて外部の人が入った楽曲で。アメリカでナンバーワンをとっていたDJ SWAMPに参加してもらって、PVでもDJやってもらって。ライブにも登場してもらって、やっぱり驚くようなプレイで。自分たちの演奏するよりもそっちを観ていたいなっていうくらいの、すばらしいスクラッチを披露してくれましたね。
あと、PVでおばあちゃんがF××Kサインやってたりとか。日本ではあんまりやりにくい、毒づいた感じを表現していて、そこはインパクトあったかなと思いますね。

──GYAO! にアップされているPVを観ると、サビの「F××K YOU」の「F××K」の部分が消されていますけども(笑)。

KEN:ただ、不思議なことに......この曲を出した時に、俺がそうやって「F××K YOU」だと思ってる、ポップ・シーンだったり芸能界だったりの人たちから、「あの曲いいよね!」って言われたこと。
レコード会社にいたら、スタッフが「今○○が電話をかけてきていて、KENがいるって言ったら代わりたがってるんだけど、いい?」って、それが有名なアイドル・グループの人だったり。「そうか。そこらへんの業界のことを言ってる曲なんだけどな」って思って。それがすごく印象に残ってます。

■ 「YOU」の頃は、ほぼ廃人のように飲んでた時期(RIKIJI)

──この頃はバンドにとってどんな時期でした?

KEN:なんか急激に人気が出て来て、なんでもありになって来てた。知らない人は寄って来るし、レコード会社内でも、ルールが、うちらに友好的に曲げられてる時期っていうか。
そんな中で、なんでもできる、しかもライブ・パフォーマンスもいいし、何か......無敵感? 一時期のモトリー・クルーの無敵感、『Girls, Girls, Girls』(1987年)の頃かな。何をやっても許されるというか、軍団な感じというか。人気が出る時って、そういう無敵感っていうのが出ちゃうんですよ、人間の悪いクセで。

──その無敵感っていうのは、K.A.Zさん、RIKIJIさんも同じでした?

K.A.Z:いや、たぶん各々が違うように捉えていたと思うから......でもやっぱり、かっこいいことをやってるという自信はあったりして。ただ、まだ抜けきれない何かがあるな、っていうのも感じてはいたので。状況がいい感じになってくると、どうしてもそれぞれエゴが出て来たりとか。で、それが出すぎると、結果としてバンドが崩壊して行ったりとか。
楽曲ひとつにしても、いかにこの曲をメンバーに理解してもらうかっていうのが大事だけど、その曲を好きなメンバーもいれば、嫌いなメンバーもいたりして......まあでも、ひとりひとりアーティストだから、それもしかたなかったのかなと思うし。

サムネイル
K.A.Z(Guitar&Programming)


──RIKIJIさんは?

RIKIJI:いやあ......俺、その当時、毎日酔っぱらってて、あんまり記憶がないっつうか。ほぼ廃人のように飲んでた時期なんで。KENが言ったみたいに、状況が変わって来て、人気出て来て、バンド内でもいろいろあったりとか。そういうので、たぶん、飲まなきゃやってらんなかったんだと思うんですけど。ちょっと人間不信になってたとこもあって。それはメンバーに対してじゃなくて......わけわかんない、「なんだこいつ」みたいな奴とかも、いっぱい寄って来たりしたから。
で、現実と自分の中で、うまく分けられなかったんですよね。1日がずっと全部自分の1日で、仕事してる時も家に帰った時も、何もオン/オフがなくて。で、ずっと飲んでる感じでしたね。取材とかもいつもベロベロで受けてたりとか。飲んでないの、ライブの時だけで。

KEN:たとえば13時から取材で、その次の取材が15時からっていうタイムテーブルだと、パパッと一個目の取材を終わらせて、ビルの地階の店に行ってダッシュでテキーラとか入れて、また戻って取材とか。K.A.Zはそんなことなかったけどね、俺とRIKIJIは。

サムネイル
RIKIJI(Bass)


──荒んでたんですねえ。

RIKIJI:だから俺、先に脱退しちゃったんですよね(解散の半年前に脱退)。壊れる前にやめようと思って。

■ ライブハウスでのすごい熱量を、いつも作り出してこれた(K.A.Z)

──最後に......このテキストがアップされる頃にはもうツアーが始まっているんですが。今日はスタジオにうかがって、リハーサルの前にインタビューさせてもらってるんですけども。リハ、今日で何日目ですか?

K.A.Z:初日です。

──え、初日? じゃあどんなツアーになるか、まだわからないですね。

RIKIJI:いや、でもある程度わかりますよ、これだけバンドやってたら。特に今回は、SNSでファンからリクエストを投票してもらって、集約して、そこからチョイスしているセットリストなので。つっても、結局そんなに普段と変わらないんですよね、選ばれる曲が(笑)。
だから、いつもどおりのパッケージに近いライブになるでしょうけど、その中でちょこちょこ、個人個人でアレンジ変えたりとかはすると思います。そういうのも含めて楽しんでもらえれば。

KEN:まあ今回は鬼スケジュールなんで、最後まで生き延びることのみ、目標は(笑)。本数が多いから。
あと、僕、最近衣装が白いシャツなんですけど、白いシャツって普通に売ってるの、ある程度までしか種類がなくて。だから、今回のツアーは20星座のうちのメインの12星座のイメージに合わせて、自分でデザインしてシャツを作ったんです。それをライブで披露すんのは、ちょっと楽しみです。そういう音以外の楽しみがあるのもいいかなって。

K.A.Z:20周年......その間にはいろいろありましたけど。オブリの歴代のメンバーで、もう亡くなってしまった人もいたりとか。でも、こうして20周年を迎えられて、今までいちばん多い本数を回れるツアーになったんで。ライブハウスでのすごい熱量、会場が一体になってる感じを、いつも作り出してこれたから。しばらく足を運んでない人にも観に来てもらいたいし、みんなで楽しめたらなって思いますね。

(インタビュー・本文/兵庫慎司)
(カメラ/松井 進)

プロフィール
1996年結成、1997年にデビュー。当初から海外ツアーを行うなど、活動も音楽性もワールドワイドなバンドとして注目を集めるが、2000年12月に東京ベイNKホールのライブを最後にベースのRIKIJIが脱退、半年後の2001年6月に解散。2007年の再結成以降、活動が空いた時期もあったが、2012年以降は毎年ツアーを行うなどコンスタントに活動中。
2017年12月より20周年イヤーを締めくくるバンド史上最多となる20公演の全国ツアー"Zodiac Way Tour 2017-18"も開催中。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ