ここから本文です

 『輝け!第20回みうらじゅん賞』授賞式が26日、GYAO本社にて行われ、司会を務めるイラストレーターの安齋肇とみうらじゅんが出席した。今回は記念すべき第20回目の節目ということもあり、どんな人(物)が受賞するか注目が集まったが「冷マ」「伊集院光」「船越英一郎」「セクシー女優・川上ゆう」「運慶」という、まさにメモリアルにふさわしい(!?)対象者(物)が選出された。みうらは「近年、メインとサブカルの位置づけが一緒になって来つつあり、選考基準が難しくなってきましたね」と時代の変化と共に人々の価値基準が変わったきたことを実感しているようだった。

サムネイル

『輝け!第20回みうらじゅん賞』授賞式


2017年12月26日、GYAO!にて独占生配信「輝け!! 第20回みうらじゅん賞」特集>>

12月26日発表を再配信!「輝け! 第20回みうらじゅん賞 (2017)」>>


 同賞は、みうらが「グッときた人・モノ」に贈られるもので、途中休止時期を挟んだものの、1994年より開催され、今年で20回目を迎えた。昨年は、「安住紳一郎アナウンサー」、「Since1624」、「女優・月船さらら」、石川県の無形文化財指定を受けている「御陣乗太鼓」、そして「ボブ・ディラン」という「みうらじゅん賞」らしい視点の対象者(物)が受賞した。

サムネイル
『輝け!第20回みうらじゅん賞』授賞式


 今年は記念すべきメモリアル受賞式ということで、第8回「みうらじゅん賞」を受賞したジャガーがお祝いに駆け付け、オープニングから持ち歌を披露するというシュールな展開からスタート。そして毎年恒例となった過去の受賞者を懐かしそうに振り返るコーナーを経て、いよいよ今年の受賞者(物)の発表へ。

 最初の受賞は「冷マ」。一瞬「何のことだかわからない」という雰囲気が会場に流れたが、みうらが自身のコレクションを披露すると、いわゆる冷蔵庫に貼る広告マグネットのことだと判明する。びっしりと張り詰められた広告マグネットを前に、その魅力を力説するみうら。本来広告の役割を果たしているマグネットだが、みうらは広告要素が一切ない自身が写ったオリジナルのマグネットを作成するほどの熱の入れようだ。しかし、ここで「誰にトロフィを渡したらいいのか」という大きな問題が発生する。安齋と共に喧々諤々(けんけんがくがく)の議論がなされると、みうらは「冷マの広告といえばクラシアン。クラシアンと言えば森末(慎二)さんだろう」という鶴の一声で、森末にトロフィを渡すことが決定した。

サムネイル
『輝け!第20回みうらじゅん賞』授賞式


 続いて受賞したのは「伊集院光」。みうらは「ちょうど、戦争中(「みうらじゅん賞」が休止中のとき)に知り合って、伊集院さんとは『D.T』という本を出したりしていたんです。でも戦争中だったので、賞をあげられなかった。だからそのことを忘れないように、賞を渡したかったんです」と受賞理由を述べると、伊集院からビデオメッセージが届く。伊集院は「偉そうな言い方になりますが『次は僕かな』と思っていたら、戦争になって賞がしばらく中断になってしまった。再開後『そろそろかな』と思っていたので、うれしいですね」と語ると「みうらじゅんさんとのエピソードで言うと、各界の著名人を呼んで、オススメ映画についてトークをする番組をやっていたのですが、いろいろなゲストが、小津安二郎さんや木下恵介さん、黒澤明さんの作品をあげているなか、みうらさんがゲストに来たとき、『わさお』と実写版の『ルパン三世』を挙げたんです。僕は感動したのですが、担当ディレクターが『趣旨が違うんだよな』って嘆いていたのが印象に残っています」と爆笑メッセージを残して会場を沸かせていた。

サムネイル
『輝け!第20回みうらじゅん賞』授賞式


 3組目は「船越英一郎」が受賞。ある意味で、今年大きな話題になった人物だが、みうらは「あのことじゃないですからね」と聞かれてもいないのに、騒動を連想させるようなトークで盛り上げる。念を押して「あのことじゃないですから」と続けると「今年2回も仕事でご一緒させていただいたのですが、週刊文春の特集で、松本清張さんの没後25年特集をやったんです。そこで船越さんと崖トークで盛り上がったんです」と受賞理由を語ると、船越からもビデオメッセージが届く。「ありがとうございます。うれしいですね」と笑顔でVTRが始まると「僕はひそかにみうらじゅんさんのファンでしたので、いつか『みうらじゅん賞』がもらえることを夢見ていました。人間だけではなく、森羅万象、すべての事象が対象になる賞。そんな賞で選んでいただけるなんて感慨もひとしおです。僕は今年『橋田賞』を受賞させていただきましたが、あちらが職業人としていただけた賞なら『みうらじゅん賞』は人間としていただけた賞です」とメッセージを残した。

サムネイル
『輝け!第20回みうらじゅん賞』授賞式


 続いて4組目はセクシー女優の「川上ゆう」。みうらは、「第13回目の風間ゆみさんもそうですが、僕がずっとお世話になってきた女性なので、なにか自分から感謝を込めなければと思っていたんです。そんななか、今年『週刊プレイボーイ』の企画があって、川上ゆうさんの作品でVR体験をしたんです」と語ると、ここからは下ネタと妄想が爆発したトークが展開された。川上からもビデオメッセージが届き「どうして私を選んでいただいたのか基準は? ですが、私もそこそこ長くやらせてもらっているので、やってきた甲斐(かい)があったなと喜んでおります」とコメント。さらに「いつかみうらさんに撮っていただきたいです」という発言が場内に流れると、みうらは興奮状態に。

 そして、いよいよラストを飾る5組目の発表。会場が静まりかえるなか、安齋が口にしたのは「運慶」。みうらと言えば「仏像探訪記」を連載するほどの仏像通だが「国宝にはなっていますが、多分、運慶は受賞経験はない。無冠だと思いますので、誰かが賞をあげないと」と真顔で語る。安齋が「さすがにコメントはないでしょうね」とボケると、興福寺貫首からまさかのコメントが。最初はみうらが幅広い人から支持を受けていることを褒めていたが、最後は「このままでいいのでしょうか」と説教モードに。思わぬダメ出しに苦笑いを浮かべるみうらだった。

2017年12月26日、GYAO!にて独占生配信「輝け!! 第20回みうらじゅん賞」特集>>

<歴代受賞者(敬称略)>

第 1回(1994年):杉作J太郎、中野まり子、カーツ佐藤、いとうせいこう
第 2回(1995年):薮下秀樹、泉晴紀、泉麻人、田口トモロヲ
第 3回(1996年):金子修介、樋口真嗣、町山智浩、水野晴郎、安齋肇、山田五郎
第 4回(1997年):宮本浩次、吉田照美、喜国雅彦、谷ナオミ、松崎しげる、水道橋博士
第 5回(1998年):スターシップ・トゥルーパーズ、ミスターマッスル、野坂昭如、ヤセの断崖、池田貴族
第 6回(1999年):遠藤賢司、久住昌之、ジョージ・ルーカス、優香、ニャンまげ
第 7回(2000年):ケビン・ベーコン、野沢直子、井上陽水、小林よしのり、叶姉妹
第 8回(2005年):熊田曜子、井筒和幸、猫ひろし、リリー・フランキー、峯田和伸、ジャガー、リチャード・ギア
第 9回(2006年):高見沢俊彦、スチャダラパー、高田純次、サミュエル・L・ジャクソン、二本松の菊人形、大竹伸朗、ギャル曽根
第10回(2007年):SAM(TRF)、俺たちフィギュアスケーター、黒川晃彦、入水鍾乳洞、田村正和、ポッチャリ王子、キヨーレオピン
第11回(2008年):せんとくん、笑福亭鶴光、人間椅子、高田文夫、根本敬、中井貴一
第12回(2009年):チョー、ポール・スミス、色即ぜねれいしょん、松本清張、ビーグル38
第13回(2010年):水嶋ヒロ、ダニー・トレホ、YO-KING、風間ゆみ、太田章、松久淳
第14回(2011年):野口健、前野健太、わさお、ピンク・フロイド、ミゲル
第15回(2012年):川勝正幸、ドン小西、糸井重里、壇蜜、オリエント工業
第16回(2013年):タモリ、宮藤官九郎、土門拳、真如海上人、ねぎしのしろ4
第17回(2014年):楳図かずお、小谷元彦、橋本マナミ、渡辺祐、リーアム・ニーソン
第18回(2015年):平田一式飾、松本人志、三浦憲治、マッドマックス怒りのデス・ロード、GLIMSPANKY
第19回(2016年):安住紳一郎、Since1624、月船さらら、御陣乗太鼓、ボブ・ディラン

輝け! 第19回みうらじゅん賞 (2016)>>


輝け! 第18回みうらじゅん賞 (2015)>>


輝け! 第17回みうらじゅん賞 (2014)>>


輝け! 第16回みうらじゅん賞 (2013)>>


(取材・文・写真/磯部正和)

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ