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歴史は日々新しい発見があり、教科書が書き換わることも珍しくない。今回は歴史好きタレントの長谷川ヨシテル、堀口茉純(ほりぐち・ますみ)、小栗(おぐり)さくら、大赤見展彦の4人が、教科書に載っていない! 歴史エピソードを紹介してくれた。

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歴史好きタレントが集結!(左から 長谷川ヨシテル、堀口茉純、小栗さくら、大赤見展彦)


大河ドラマの主人公を選ぶ基準とは?>>


■江戸時代にも"文春砲"があった!?

長谷川ヨシテル:「スキャンダルといえば、浮気や不倫。実は、鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝もスキャンダルに巻き込まれているんです。頼朝は奥さんの北条政子が妊娠しているときに浮気をしてしまいました。もともと側室を設けていい時代ではあるのですが、北条政子は恐妻家で束縛するタイプ。浮気を知って怒り、浮気相手の女性の家をぶっ壊したんです。家を壊すというのは、江戸時代から明治まで残っている『後妻打ち(うわなりうち)』という文化。元旦那がすぐ結婚した場合、離婚された奥さんは相手の女性の家をぶっ壊していいんです。ただ、北条政子の場合はちょっとイレギュラーですよね」

日本で屈指の女好きだった徳川家の将軍>>


堀口茉純:「今で言う"文春砲"と似たものが江戸時代にもありました。『三王外記』は、徳川将軍5~10代目に関するスキャンダル集なんです。匿名で書かれていますが、将軍家に近い学者・太宰春台によるものといわれています。たとえば、5代将軍・綱吉には柳沢吉保という有能な部下がいて、柳沢家によく遊びに行っていました。しかし、柳沢吉保の奥さんと綱吉が体の関係を持ってしまい、子供が生まれてしまうんです。そこで綱吉の正妻が怒って綱吉を暗殺した、と資料には書かれています。実際はお正月に食べ物を喉に詰まらせただけのようですが(笑)」

文春砲以前に江戸時代にもあった!>>


小栗さくら:「日本の2代目総理大臣である黒田清隆さんもスキャンダルがあるんです。とにかく酒乱で、酔って暴れると大砲を撃っていました。幕末にちゃんと大砲を習っていたので、被害が及ばない方向に撃っていたつもりのようですが、民家に当たり死傷者が出てしまったことがあります。そんな黒田が恐れていた人物が、桂小五郎、後の木戸孝允です。酒乱を発揮して暴れたとき、剣術と武術に長けた桂に、逆に張り飛ばされてしまいました。だから桂と顔を合わせるとき、シュンとなっていたそうです」

2代目総理大臣の豪快な酒乱エピソード>>


大赤見展彦:「スキャンダルではありませんが、日本屈指の女好きとして、11代将軍の徳川家斉を挙げたいです。というのも、子供を全部で50人以上作ってるんです。文献に残っているだけで、本妻以外に16人の女性がいて、文献に残っていない女性を入れれば50人以上といわれています。このままじゃ体力的にもたないと思った家斉は、オットセイの陰茎を粉状にした精力剤を海外から仕入れました。それを飲んでコトに及んでいたらしいですね。ただ、子供をそんなに作ったことには理由があるんです。11代将軍になるはずだった徳川家基は暗殺されたんじゃないかと言われていましたし、家斉は自分も子供がいないと次にすげ替えられてしまうという強迫観念があったようです」

鎌倉時代に源頼朝が起こしたスキャンダルとは>>


その他の出演番組>>

・江戸時代に起こった最大のスキャンダル
・江戸時代と現代で変化していないモノ
・初代総理・伊藤博文の意外過ぎる一面
・直虎以外にも有名だった女城主たち
・日本で一番破天荒だった戦国武将とは

■新選組の羽織、水色じゃなかった......

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歴史ナビゲーター・歴史作家として活躍、長谷川ヨシテル


長谷川ヨシテル:「歴史上の人物で誰が好きかアンケートを取ると、上位に坂本龍馬が挙がります。ただ、最近の研究では、龍馬は過大評価されていると言われてるんです。実際はどんな人物だったかというと、今に置き換えると意識高い系のベンチャー企業の社長。たとえば、薩長(さっちょう)同盟のときに必死で2つをくっつけようとしていたのは、中岡慎太郎と土方久元です。坂本龍馬が武器商人でどっちの藩にも顔が立つため、最終的に間に入りました。最初から最後まで龍馬が動いていたわけではないんです」

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歴史作家・お江戸ル、堀口茉純


堀口茉純:「私が歴史を好きになるきっかけとなった新選組は、水色の羽織のイメージが強いと思います。でも、実は着てなかったんです。羽織の現物が残っていないことから、作った枚数も少なく、大切に使われてないことがわかりました。文献の中に目撃証言が出てますが、目撃されているのは新選組を結成した年くらい。夏服をお揃(そろ)いで作ったようで、冬に着られるものでもなかったんです。しかも、色はパキッとした水色ではなく、ネズミ色などだったそう。水色のイメージになったきっかけは時代劇。モノクロ映像は明暗のコントラストをつける必要があるので、水色を濃くしていました。カラーになっても撮影所で着続けていたため、水色のイメージが定着してしまっただけなんです」

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歴史タレント・歴史アーティスト、小栗さくら


小栗さくら:「織田信長は怖いイメージがありますが、実はおもてなしが大好きでした。今年は岐阜城に信長が入場して450年という記念すべき年です。その岐阜城で信長がいろいろな人をもてなしていたそうで、日本人では境の商人・津田宗及などに、自らお膳やお代わりを運んでいました。また、公家の山科言継を山の上まで招待し、信長が案内をしたんです。ただ、あまりに傾斜が急だったので、言継の日記には『険しすぎて景色を楽しむ余裕がなかった』と記されています」

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特技は戦国時代に関しての知識、憑依体質、大赤見展彦


大赤見展彦:「日本一の傾奇者(=派手な見た目や振る舞いをする人)といえば前田慶次......ではなく、水野勝成だと思います。水野勝成は猛将で有名で、いろいろな書物が残っていることから、傾奇者としても有名だったんです。徳川家康のいとこで、勝成が10代のときに徳川家と北条家が戦うことになりました。北条家が1万人の軍勢に対して一騎駆けし、1人で300人を倒したそうです。さらに75歳のときには九州の『島原の乱』に本州から乗り込んでいたようです。これだけ暴れん坊なのに名君だったのも驚きです」

学校では教わらないような歴史エピソードを、熱く語ってくれた4人。解説もわかりやすく、こんな先生がいたら歴史の授業が楽しいのにと思わずにいられなかった。

◆長谷川ヨシテル
歴史芸人を経て、現在は歴史ナビゲーター・歴史作家として活躍。NHK大河ドラマ『真田丸』に出演。趣味は城・古戦場巡りの他、読書と野球観戦。

◆堀口茉純
歴史作家・お江戸ル、江戸や歴史と名のつくところならどこにでも駆け付ける "何でも屋"。趣味はアニソン熱唱とコスプレ。写真で着ているのは、静岡県浜松市のゆるキャラ「出世法師直虎ちゃん」のコスプレ衣装。

◆小栗さくら
歴史タレント・歴史アーティスト。戦国・幕末好きで趣味は史跡巡り、和小物ショップ巡り。

◆大赤見展彦(おおあかみ・のぶひこ)
元お笑いコンビ・ヴィンテージで、現在はタレントとして活動中。特技は戦国時代に関しての知識、憑依体質(心霊体験多数あり)、クレーム処理。

(文/上西幸江@HEW

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