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"キザ芸人"として話題を集めているお笑いコンビ・ぺこぱの松蔭寺太勇。TBS系「有田ジェネレーション」にも1年間レギュラー出演を果たし、さらにはCDを自主制作するなどの多才さを発揮する彼だが、相方のシュウペイともども、現在ある悩みを抱えているという。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 お笑いコンビ・ぺこぱの松蔭寺太勇)


孤高のキザ芸人がキザ漫才を披露>>


■NHK子供番組への出演希望

シュウペイ:「相方は着物着て変なメイクしてて、見た目にインパクトがあるので、すぐに覚えてもらえるのがありがたいです。前にテレビ局の廊下にいたら、あの木村拓哉さんが相方のことを二度見していました(笑)」

松陰寺太勇(以下松陰寺):「ローラーシューズを履いているので、子供の食いつきも異常に良いですね。営業でも子供のお客さんが多いステージに立つと、楽屋に何人か付いてきますもん(笑)。なのでお祭りとかショッピングモールとか、そういう子供が多い営業にもっと呼ばれたい。あと、NHKの子供番組も出たい。歌のお兄さんとか」

シュウペイ:「万が一あるとしたら、歌じゃなくてローラーシューズの方だと思うけど(笑)」

謎の若手芸人にスポンサーがついている訳>>


松陰寺:「僕は漫才だけじゃなくて、音楽でも有名になりたいんです。だから自主制作でCDも出しています。作詞も作曲もジャケットのデザインも全て自分1人でやっています。こう見えて僕けっこう多才なんですよ」

シュウペイ:「86枚しか売れてないですけどね(笑)」

――「有田ジェネレーション」に松陰寺さんが1年間レギュラー出演した反響はありましたか?

松陰寺:「自分で撮影したMVを動画配信サイトに上げているんですけど、再生回数が60回くらいしかなかったんです。『有田ジェネレーション』に初めて出演した次の日には2000回くらいまで伸びました。それから3年たって、今2600回くらいです」

話題の謝罪会見をパロディCMにしたら......>>


その他の出演番組>>

・50TAを超えるかもしれない音楽芸人
・お坊ちゃま風芸人のギャル男時代に衝撃
・メイク姿をキムタクに2度見された芸人
・キザ芸人の芸人としての苦労が......
・企画制作全てが親戚一同だったイベント


シュウペイ:「あんまり伸びなかったんです(笑)。でも、ぺこぱという存在は、芸人さんの間では知られるようになりました。やっぱり『有田ジェネレーション』は、芸人視聴率が高いので」

松陰寺:「たまに街で『テレビ見ました』って声掛けてもらえるようになりました。本当にありがたいです。でも、仕事はいくつかもらえましたけど、大きくハネたって感じではありません。2人ともまだアルバイトはしている状態です」

■キャラクターのモチーフはASKA......「誰もわかってくれない」

――そもそも、そのキャラクターのモチーフは何なのでしょう?

松陰寺:「よく氷室京介と忌野清志郎を足して2で割った感じって言われるんですけど、自分では全然そんなつもりはないです。誰にも理解してもらえませんが、自分の中では、ASKAさんがモチーフです。昔からCHAGE and ASKAのASKAさんが大好きで、そこから生まれたキャラクターなんですよ」

――どの辺がASKAさんなのでしょうか?

松陰寺:「それは、その......」

シュウペイ:「ここで喋(しゃべ)れなくなるんですよ! 大好きなはずなのに(笑)。たぶん、本人の中でもうまくまとまってないんです」

松陰寺:「いや、違うんです。本当に好き過ぎて、何て言って良いか分からないんですよ。ASKAさんの歌詞って、風景が見えるんです。比喩表現がめちゃくちゃ奇麗で、聞いているだけで景色が見えるような歌を唄うんです。そういう漫才を僕らはやっているということです」

シュウペイ:「お客さん誰も風景は見えてないと思いますけど(笑)」

――いつからこのようなキャラクターに?

松陰寺:「最初はスーツを着て、時代を斬る時事漫才をしていました。その後はヒップホップ漫才というのをやりました。でも、時代を斬るセンスも、ヒップホップの要素も、そもそも自分にはなかったんですよ。結局、無理してうそをついているのと一緒だと気付いたんです。そこで『自分って一体なんなんだ?』って考えてみたんです」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 お笑いコンビ・ぺこぱの松蔭寺太勇)


――そこで急に着物を着るようになったのですか?

松陰寺:「髪の毛は盛っていましたが、衣装はホストっぽい感じでした。それである時、劇団WAHAHA本舗を主催している喰始(たべはじめ)さんにネタを見てもらったんです。喰さんから、『君、着物着てみたらどうだ?』ってアドバイスを頂いたんです。それからお客さんのウケがどんどん良くなって、着物が定着しました」

シュウペイ:「『自分って一体なんなんだ?』とかカッコイイこと言ってましたけど、本当は人からもらったキャラクターなんです(笑)。でも髭男爵さんに貴族の服装を薦めたのも喰さんと言われていて、他にもたくさん売れた芸人さんにアドバイスをしているすごい方なんですよ。喰さんには本当に感謝しています」

松陰寺:「その次にネタ見せに行ったとき、『喰さんのおかげでウケました。ありがとうございます』ってお礼を言ったんですよ。そしたら喰さん、『よし、次は君(シュウペイ)、原始人の格好してみよう』ってアドバイスをくれたんです。それ以降はネタ見せに行ってないです(笑)」

■知名度アップでも重大な悩みが......

シュウペイ:「着物と原始人じゃさすがに意味がわからないですよね(笑)。松陰寺太勇は、紆余曲折(うよきょくせつ)あってできたキャラクターなんです。インパクトはあるので僕は良いと思うのですが、悩みがあるんですよ。相方はすぐにキャラクターが剥がれてしまって、素になっちゃうんです」

松陰寺:「僕は今"キザ芸人"て呼ばれています。でも、そもそもキザって言葉の意味がよくわからない。無理にキザを演じようとしても、うまくいかないんです。一体キザってなんなんですか?」

シュウペイ:「自分から"キザ芸人"って言い出したんですけどね(笑)。軽いノリでつけて後悔しているパターンです」

松陰寺:「もうキザいらなくない? どう考えても俺キザじゃないし。女の子からも、『ドン臭いところがかわいいよね』って言われるし」

シュウペイ:「それは知らないけど(笑)。じゃあこれから何芸人って名乗るの?」

松陰寺:「それは......松陰寺だよ」

シュウペイ:「え? どういうこと?」

松陰寺:「そうだよ。俺は松陰寺だよ。松陰寺っていうキャラクターなんだよ。だから説明なんていらないんだよ」

シュウペイ:「でもわかりやすく説明できる方が売れるって聞くよ。キャッチコピーは大事だって。それに、自分で説明できなかったら、またキャラクターが剥がれちゃうんじゃない?」

松陰寺:「松陰寺っていうキャラクターがもし剥がれ落ちても、中から出てくるのは松陰寺なんだよ! 人間味で勝負します。だから無理してキャッチコピーとか代名詞とか作る必要ない。そもそも、なんでウケてるのかわからないときもあるし(笑)」

シュウペイ:「確かにそれはある。冷静になると、相方の僕でも何が面白いのかわからない時があるんです(笑)。この人、なんで急に頭振ってるんだろう? どういうつもりなんだろう? って(笑)。『何やってるんだこいつ?』ってところでお客さんに笑っていただけるのはありがたいです」

◆ぺこぱ プロフィール

<松陰寺太勇>1983年11月9日生まれ、山口県出身。
高校卒業後は、大阪で音楽の専門学校に進学。ミュージシャンとしては、自主制作CD「風」を発売。全9曲すべてで作詞・作曲・編曲・演奏・レコーディングを手掛けている。TBS系「有田ジェネレーション」にピンでレギュラー出演していた経歴を持つ。

<しゅうぺい>1987年7月16日生まれ、神奈川県出身。
高校時代は、名門サッカー部に所属し、全国大会にも出場。卒業後は、渋谷でギャル男をしていたが、アルバイト先で一緒だった松陰寺に誘われて、お笑い芸人を志す。

<座右の銘>松陰寺「人にはいろいろ事情がある」、シュウペイ「今を生きる」。

(取材・文/沢野奈津夫@HEW

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