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亀梨和也がうその報道をしたマスコミ人に致命的な映像を突き付けるカンテレ・フジテレビ系列ドラマ『FINAL CUT』(毎週火曜21時~)。
テレビの映像は、コメント・映像・効果音・音楽・編集などで、白が黒と事実が逆転しているように見せることが可能だ。しかも時代は、SNSなどで誰もが映像を発信する"コンテンツメーカー"となり得る。指先ひとつで簡単に誰かを傷つける「加害者」にも「被害者」にもなり得る時代だ。
関西テレビはドラマを通じ、映像メディアの危うさを警告しているようだ。

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イメージ画像(写真:アフロ)


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■初回のビフォア・アフター

亀梨和也演じる中村慶介の母(裕木奈江)は、メディアのうその報道によって犯人と決めつけられてしまった。そして追い込まれた母は、自殺という形で自らの命を絶った。慶介は、死に追いやった番組スタッフやプロデューサーへ復讐を始めた。

初回のターゲットは、母を追い詰めた情報番組『ザ・プレミアワイド』のプロデューサー・井出正弥(杉本哲太)。
放送協会賞奨励賞を受賞した井出Pは、以下のコメントで顕彰される。
「毎朝、誰よりも早く出社、新聞全紙を読むところから始まり」
「その独自の企画力は連日連夜におよぶ会議から生まれるそうです」
「常に人と出会い、生の声を聴くようにしているとのこと」
「家では子煩悩なパパ。ちなみに奥さまはモデルとしても活躍しているエマさん」

ところが亀梨が隠しカメラなどで集めた素材で再編集すると全く別のリポートに変貌する。
「毎朝、誰よりも早く出社」のコメントでタクシーに乗り込む井出Pは、道を間違えた運転手を怒鳴る。
「おいおい、今の右だよ。何やってんだ。使えねえなぁ。おい、あんたんところの会社、二度と使わねえぞ」
「新聞全紙を読むところから始まり」のコメントでは、読んでいたスポーツ紙に掲載された風俗嬢のヌードに見入る井出Pが映し出される。
「その独自の企画力は会議から生まれるそうです」で、実際の会議の模様。
井出Pの発言は、「弱いな。殺されたって一人じゃない。どうせなら、5~6人殺されればトップに持っていけるのによぉ」と来た。
「常に人と出会い、生の声を聴くようにしているとのこと」で警察上層部を接待したシーン。そしてタバコ室での密談「待ったかけられた。警察に」「ああ。例の事件、まだ何も報道するなって」「どうするんっすか」「あの署長、キャバ嬢囲っているっていううわさあるからな。いざとなったら、それを盾にガツンと脅してやるよ」
「家では子煩悩なパパ。ちなみに奥さまはモデルとしても活躍しているエマさん」の後は、別の女性の肩を抱きしめる映像。

このリポートを見せられた井出Pは、堪らず「ねつ造だぁ」と叫ぶ。
ところが亀梨は、「まぁ、こういうのはねえ。どうにだって出来るんだよ」と返す。これはかつて母がねつ造報道で追い詰められた際、井出Pがつぶやいた言葉と同じだ。
「カメラは人を葬れる。そう教えてくれたのは、アンタだ」と亀梨。
「おまえの人生を編集するのは、俺だ」「つまり、これがあなたのFINAL CUTです」

■第2話のFINAL CUT

次のターゲットは、『ザ・プレミアワイド』のディレクター・真崎久美子(水野美紀)。
スクープのためなら手段を選ばない彼女は、殺人容疑で指名手配された犯人の独占インタビューを撮影する。現れた犯人は、カメラの前で"殺すつもりはなかった"ことを認めた後、実は被害者と不倫関係にあったことを告白した。そして別れ話で大混乱に陥り、弾みで殺めてしまったという。

カメラの前ですごい迫力で土下座する犯人。思わずカメラマンとアイコンタクトした真崎の口元に、「やったぁ」の笑みが浮かぶ。
撮影後、スタッフに見つからないように犯人に現金を渡す真崎。その際に犯人は、「けっこう盛り上がっただろう」とドヤ顔。うそを認識し一瞬困惑した真崎だったが、直後にニヤリと得心する。"新たなスクープ"が作られた瞬間である。

その直後、亀梨は一連を再編集したリポートを真崎に見せる。
そこには「なんだってやってやるわよ」と手段を選ばない彼女の本音や取材のやり口が、"これでもか、これでもか"と映し出される。
弱い立場の被取材者に向き合う時はやりたい放題でも、同じ手法でやられた際には逆上するメディアの闇が見事に抉(えぐ)り出されている。

メディアで働く人々も人間である。
一般社会でさまざまなタイプの人間がいるように、メディアにもいろいろいる。さらに正社員・契約社員などの現実がある。取材費や取材期間などの制約もある。
こうした中で、何が行われる危険性があるのか。関西テレビはテレビ局でありながら、フィクションの形でこうした危険性を白日の下に晒(さら)そうと決めたようだ。
ドラマの世界ではあるものの、毎話毎話出てくる"FINAL CUT"の迫力と説得力はずしりと重い。テレビやメディアの一端を理解するためにも、ぜひ一度目にしておくことをお勧めする。

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文責:次世代メディア研究所

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