ここから本文です

気象予報士のわぴちゃんは、難関といわれる気象予報士試験に17歳で合格した、輝かしい経歴の持ち主。独特なキャラクターで注目を集め、日本テレビ系「シューイチ」を始めメディア露出も増えてきている。ネット上でも"オネエ系気象予報士"として話題だが、本人としては自身をオネエキャラとして売り出しているわけではないらしい。

サムネイル

(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 「オネエ系気象予報士」と話題のわぴちゃん)


キャラ強すぎ気象予報士が誕生したきっかけ>>


■オネエキャラで売り出していない

ネット上ではオネエ系気象予報士と呼ばれているが、自ら"オネエ"としてアピールしているわけではない。「飾らない素の姿で出演してほしい」というオファーに従って、あくまで自然に振る舞っているだけだ。

「オネエ系とネットで紹介されますが、オネエキャラで売り出しているわけじゃないんです。ただ、変わったキャラクターであることには間違いないと思います。一度、日本テレビ系『シューイチ』でKAT-TUNの中丸雄一さんと共演させていただいたとき、私のキャラをいきなり出して驚かせようと思ったんです。収録直前まで自動販売機の裏に隠れていたんですが、中丸さんは意外と冷静で、ビックリしてるようには見えませんでしたが(笑)」

わぴちゃんは、自然科学系ライターとしても活動している。何を専門にしているのだろうか?

「気象と、植物、昆虫を専門に研究していて、現場に行ってデータをとり、そのデータをもとに本や記事を書いています。本の中で反響が大きいのは、2006年に出版した『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』です。当時、地味系の草なんかは図鑑でも割愛されてしまいがちで、図鑑を持って出かけても見かけた植物が載ってないことが多かったんです。そこが私には不満だったので、遭遇頻度の高いものを極力全部入れたり、写真も花だけでなく実の時期や、芽生えなど、いろんな時期の写真を入れるようにしました。おかげで10年以上たった今も、多くの方に買っていただけています」

夏よりも冬の方が乾燥する理由とは?>>


その他の出演番組>>

・気象予報士の集会で一番盛り上がる話題
・関東と近畿しかない「木枯らし1号」とは
・気温が下がると息が白くなるのは何故?
・桜よりも雑草な自然科学ライターの仕事

キャラクターの濃いわぴちゃんだが、研究にかける情熱は本物だ。

「普段の買い出しなどでも取材に必要なものは持ち歩いていて、ちょっとしたスキマ時間を見つけては、自然観察をしています。また、取材旅行では、絶対に外せない調査対象を押さえつつ、その他に道中で気になるものがあれば時間が許す限り立ち寄るようにしています。それと、研究とはいえ取材費は自腹なので、コストにも気を使っているんです。以前、5泊ほど西日本にタンポポを見に行ったことがありますが、そのときでも10万円以下の金額で済ませました。撮影機材も、コストパフォーマンス最優先ですが、そのなかで少しでも良い写真が撮れるように自分なりに工夫しているんです」

■難関資格を獲得した勉強法とは?

17歳という若さで合格率5%前後といわれる難関、気象予報士試験に合格しているが、どのように勉強していたのだろうか?

「行き詰まって、ダメだって投げ出したくなったときは、一度そのページは閉じてしまう。忘れた頃に開くと、わかるようになっていたこともあります。あと、"人に見せるようなノート"を作っていました。もし参考書を作るなら、どうしたらわかりやすいかと考えながら情報をまとめていくんです。自分でかみ砕いて理解していないと作れないものなで、否が応でも理解できるようになりました」

気象予報士試験を受けようと思ったきっかけは、シンプルなものだった。

「私が受験し始めた頃、気象予報士の資格は出たばかりだったので、もしかしたら最年少記録を出せるかな、と少し考えていました。結局、1年遅かったんですが......(笑)。ただ、物心ついた頃から自然全般が好きだったんです。生まれ落ちた瞬間から好きだったんだと思います。道端でうずくまって雑草の観察をしていたら、体調が悪いのかと心配されたこともありました(笑)。植物などを見ているだけで、1日過ごせるくらいです」

自然が大好きなわぴちゃんは、仕事を通して自然の魅力を伝えていきたいという。

「書籍やメディア出演の仕事、どちらも拡充させていきたいと考えています。また、気になったものを見つけて調査する、学術的なことも続けていきたいです。最近は空を見上げなくなっていたり、小さな草に目が向かなくなったり、昆虫嫌いな人が増えていると思います。そんな世の中に向けて、自然がいかに魅力的なのかを伝えていけたらいいですね」

■こだわりの自作キャラクター「ふわぴかちゃん」

かわいいものが大好きなわぴちゃんは、出先でもつい気に入ったご当地ゆるキャラグッズを買ってしまう。

「出先で、『これは!』と思ったものは買っちゃいます。行く先々で買っているんですが、最近だと岩手県西和賀町のカタクリンコちゃんや、群馬県玉村町のたまたんのぬいぐるみを買いました。あとは道の駅で買い物をすると、レジ袋にキャラクターのマークが入っているので、袋ごと保存しています」

かわいいもの好きは昔からで、それはホームページにも反映されている。

「ホームページに使うオリジナルキャラクター"ふわぴかちゃん"を、13年前に考えました。天気について書くだけのホームページは堅苦しいかなと思ったんです。当時はゆるキャラという概念がなく、自治体が作っているキャラクターはあったけど、私好みじゃなかった。だから、自分で好きなものを作っていたら、キャラクター作りにハマっちゃいました(笑)。自分なりのこだわりがあって、たとえば目と目の間隔が1mmでもズレるとかわいくなくなったりするんです。細かい調整に時間をかけています」

自分好みのかわいいを追求しているが、それはわぴちゃんという名前にも表されていた。

「2000年頃のいわゆるインターネット黎(れい)明期に、ハンドルネームを考えたんです。本名の岩槻秀明は、もちろん気に入っていますが、ちょっぴり堅めだったこともあって、かわいらしいものがいいなと思っていました。そこで、文字を紙に書き出して、音の響きを研究したんです。この組み合わせはかわいい、この組み合わせはかわいくないと時間をかけて検証して、一番しっくりきた"わぴちゃん"で落ち着きました」

今後もかわいらしいキャラを武器に、広く自然の魅力を伝えていってほしい。

◆わぴちゃん

1982年9月1日、宮城県気仙沼市生まれ。本名は岩槻秀明。17歳で気象予報士試験に合格。2005年からフリーライター(自然科学系)として、自然科学系の書籍や図鑑の執筆、写真撮影を手掛ける。これまでに、フジテレビ系『バイキング』や日本テレビ系『シューイチ』といったテレビ番組や、ラジオなどのメディアに出演している。座右の銘は「一寸の虫にも五分の魂」。

(取材・文/上西幸江@HEW

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ