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最新アルバム『ON THE ROAD』を携えて開催された全国ツアーはすべてソールドアウト。今やチケットを手に入れることが困難なシンガーソングライター、
平井 大のライブをDVD・CD化した「LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD」が1月31日にリリースされた。こだわり抜いたステージセットと生ならではのグルーヴが楽しめる映像は一見の価値あり。彼の生き方も投影されたライブについて聞いた。

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平井 大、ライブをDVD・CD化した「LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD」を1月31日にリリース


【LIVE映像&ミュージックビデオ】>>

【LIVE映像】 「Three Two, One」(『LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD』より)>>


■お客さんが幸せそうな顔に変わるとうれしい

――東京国際フォーラム・ホールAでの模様を収録した映像作品「LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD」はエモーショナルで温かくエネルギーをもらえるようなライブが収録されています。今回のワンマンツアーで平井さんがテーマにしたことは?

平井 大(以下平井): アルバム『ON THE ROAD』のタイトルの意味が"道の途中"という意味なので、ライブも完璧なものを目指すのではなく、お客さんと一緒に作っていくものにしたくて。なので、会場によって僕らのパフォーマンスも変わっていくし、決まったものはないというのが一貫したテーマでした。

【LIVE映像】 「Story of Our Life」(『ON THE ROAD』より)>>


――それは今回のツアーに限ってですか? それとも基本的に最初から作り込まないタイプですか?

平井: 僕自身、全く決まりごとが守れないので(笑)。音楽にしても洋服にしても人間でも不完全なものに美しさを感じるんです。前からそれは感じていたんですが、意識して作品にできたのが『ON THE ROAD』であり、今回のツアーだったと思います。同じものをやり続けると飽きちゃうし、何カ所も来てくれるお客さんもいるし、毎回、違うほうが面白いんじゃないかな。セットリストは同じですけど、初日とファイナルを見比べたら全然違うと思います。

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平井 大、ライブをDVD・CD化した「LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD」を1月31日にリリース


――お客さんと過ごした日々の中で感じた手応えは?

平井: 僕はあまりライブ中にMCをしないんですけど、音楽を通じてお客さんと会話をすることを大事にしています。ライブ中にノッてくれたり、僕の音楽に何か返してくれた瞬間は楽しいし、やっててよかったなって思います。

――声援だったり、笑顔だったり?

平井: 例えばお客さんの表情が幸せそうな顔に変わる瞬間だったり、恋人同士で来ていて最初は寄り添ってなかったのがいつのまにか寄り添っていたりするとうれしいし、そういう時にやりがいを感じますね。

■海は自分をリセットさせてくれる特別な場所

――ステージセットや衣装、照明など細部にこだわりが感じられます。

平井: 今回は"日常の中の旅"というのをテーマに、「Story of Our Life」のミュージックビデオの世界観を表現しました。

――テントのようなオブジェがあったり、セットやアクセサリーなどインディアンのテイストが感じられました。

平井: ネイティブアメリカンの自然と共存していくナチュラルスピリットが大好きなのでそういうテイストも取り入れています。彼らの思想が後にフラワームーヴメントだとかのヒッピーの考え方につながっていくんですけど、僕は一体感が大事だと思っていて、それはライブにも通じています。

――映像で見ても外にいるような感覚がありました。照明も虹とか星空を表現しているようで。それも意図されたのかなと。

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平井 大、ライブをDVD・CD化した「LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD」を1月31日にリリース


平井: 野外フェスみたいな雰囲気になればいいなと思っていたので、そう感じて頂けたなら成功だったのかなと思います。

――素朴な疑問ですが、なぜそんなにギターがうまいんですか? ウクレレはもちろん、エレキギターのソロも素晴らしい。

平井: 祖母にもらったのをきっかけに、小さい頃からウクレレを弾いていましたが、父の影響もあって、ギターとサーフィンはやっていましたね。

――今はサーフィンしないんですか?

平井: 海にはちょくちょく行きますけど、サーフィンはたまにするぐらいですね。住んでいるのも仕事するのも都心なので時間に追われてストレスがたまった時に海にいくと自分がゼロになる感覚があるというか、重荷がスーッとひいていくんです。リセットすると曲作りにもライブにも新鮮な気持ちで取り組めるので海は自分にとって特別な場所です。

――自然からインスピレーションを受けるということですか?

平井: 自然というより基本的に日常生活の中で感じたことを歌にしています。逆に東京にいるから海が当たり前じゃないし、その魅力を伝えやすいのかもしれない。いろいろな国のカルチャーが混ざっていながら日本の文化も重んじている東京は僕にとっていいバランスで制作できる環境だと思っています。

■大切な人たちとシンプルに人生を歩んでいきたい

――確かに平井さんのメッセージは隣にいる人の大切さを伝えるラブソングが多いですね。

平井: 僕のまわりって大切な人しかいないんですよ。

――知り合いじゃなくて親友だったり?

平井: そうなんです。大切な人たちとシンプルに人生を歩んでいければいいなって。本当に愛している人にはちゃんと愛を届けていきたいし。例えば友達が100人いて、みんなに平等に愛を分け与えられるかっていったら、人間だから差が出てくると思うんですよね。そういうのはあまりよくないかなって。

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平井 大、ライブをDVD・CD化した「LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD」を1月31日にリリース


――だから濁らないというか、大切なものがいつも見えている状況で曲を生み出して歌っているんですね。GYAO!では収録されているライブ映像の中から「Three Two, One」が先行配信されますが、この曲はどんな時に生まれたんでしょうか?

平井: 大切なパートナーに向けた曲です。人を愛するって魔法にかかるような感覚があると思うんですよ。愛そうと思って愛しているわけじゃなく、自然に湧き出てくるような。でも、ずっと一緒にいると忘れがちになったり。

――出会った時の気持ちを忘れてけんかしてしまったりね。

平井: そういう状態の時に聴いて「大切にしなきゃな」って思ってもらえる。そんな曲になればいいなと思いましたね。ライブではいつも自分が愛している人のことを思って歌っているし、素直な気持ちを乗せていますね。この曲に限らず曲に素直に接することを大事にしています。

――後半のギターソロも情熱的です。

平井: あまり情熱的なタイプじゃないんですけどね(笑)。ライブになるとそうなっちゃうんだなって。頭で考えないで動いているんですよ。脳で考えたことが指に伝わるんじゃなく、勝手に指が動いていたり。だから、たまに神秘的な気持ちになることがありますよ。

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平井 大、ライブをDVD・CD化した「LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD」を1月31日にリリース


――前回のインタビューでは"座右の銘"は「ペースを崩さない」と答えていらっしゃいましたが、今も変わらず?

平井: そうですね。自分のペースを保って日々を過ごしたい。

――デジタル化の慌ただしい時代の中でマイペースで過ごすコツは?

平井: 好きなものだけをインプットして生きていくこと。僕の場合ですけど、好きな音楽を聴いて好きな映画を見て好きな人と一緒にいて好きな場所にいて好きなものだけ食べる(笑)。もちろんバランスをとることが必要なこともありますけど、そうやって生きていきたいですね。

【LIVE映像&ミュージックビデオ】>>

◆平井 大 プロフィール
1991年5月3日、東京都生まれ。 ギターとサーフィンが趣味の父の影響で幼少の頃より海に親しみ、3歳の時に祖母から貰ったウクレレがきっかけで音楽に興味を持つ。アルバム『Life is Beautiful』が、iTunes / Apple Musicスタッフが選んだ2016年ベストアルバムに選出され、Surfmusicを牽引(けんいん)するアーティストとして注目を集める。

(取材・文/山本弘子)
(撮影/中村好伸)

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