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テレビ朝日の金曜ナイトドラマ『ホリデイラブ』が、今クールドラマで最終のスタートとなった。
主演は仲里依紗(なか・りいさ)。連続ドラマ初主演の『日本人の知らない日本語』(読売テレビ・2010年)で一挙に話題になった。その後いくつかのドラマを経験した後、昨春『あなたのことはそれほど』(TBS)と昨夏『黒革の手帖』(テレビ朝日)で、すっかり"怪演女優"の評価が定着した。
共演者には壇蜜の他、塚本高史・中村倫也・山田裕貴らイケメンが勢揃(ぞろ)い。金曜ナイトドラマらしいエッジの効いたキャスティングとなっている。

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イメージ画像 Folded shirt and tie with lipstick kiss (写真:アフロ)


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■ドラマの見どころ

こやまゆかりの漫画『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』が原作だ。
人気漫画アプリ「マンガボックス」で配信されている。このようなネット配信のマンガのドラマ化はまだ珍しい。今後は時代に合った新しい作品の生まれ方として、どんどん増えて来ると考えられる。

絵に描いたような"幸せな家族"に、あることがきっかけで亀裂が入っていくというのが今回のストーリー。「自分だけは......」「うちに限ってそんなワケない」と誰もが思うが、"ほんの偶然"や"ひょんなきっかけ"から、踏み入れてはいけない世界に一歩入っただけで、その後は"アリ地獄に吸い込まれてしまう"ことが誰にでも起こり得る。
主演の仲里依紗は、過去にも『あなたのことはそれほど』の中で、主演の波瑠に夫を寝取られている。その後『黒革の手帖』では、独身の役で夫こそ取られてはいないが、"銀座の高級クラブのママ"の座を武井咲に奪われている。
今回のドラマでまたしても"不倫サレ役"を演じているが、今回は主演という立場ゆえに興味深い。仲里依紗の体当たりの演技がふんだんに見られるのも期待できる。彼女は憎しみや悔しさなど強烈な感情を微妙な表情の違いで表現することに長けている。さらに彼女の奥深くから湧き上がる"内側に秘めたすごみ"のような存在感が、主演ということで初回から大いに威力を発揮している点が楽しめる。

■ドラマの概要

単身赴任中の夫・高森純平(塚本高史)の浮気が発覚する。
不倫相手の井筒里奈(松本まりか)は、実はその夫・渡(中村倫也)からメンタルな部分で支配されていた。ちょっと見は偶然の成り行きのような純平と里奈の関係だが、実は純平は里奈の罠(わな)に嵌(は)められていた。浮気を知った純平の妻・杏寿(仲里依紗)を、あざ笑うかのような口元を見せる里奈。
さらに杏寿が自宅でやっているネイルサロンに、謎の客・坂口麗華(壇蜜)がやってくるのだが、麗華が強く勧める占いサイトも、危険な香りが満ち満ちている。
麗華と里奈の関係にも、何かウラがありそうな気配でいっぱいだ。

ドロドロした"W不倫"ドラマを描くのなら昼ドラで十分だ。ところがこの『ホリデイラブ』は、お決まりの不倫ドラマに留まりそうにない。
へアサロンのオーナーの春田龍馬(平岡祐太)が、杏寿の古くからの"親友"という設定になっている。果たして男女の間に"真の友人関係"は成立するのだろうか。
"親友"という関係と位置づけておいて、実際にはどちらかが好意を持っていても、フラれて関係が壊れないよう偽装することだってできる。
このようにドラマに登場する全ての登場人物が、ストーリーの中で複雑に関係し、たくさんの知恵の輪が絡まってしまっているかのように、簡単には解けなそうなところも、ストーリーに立体感が生まれている。

■期待される今後

今回の音楽は、二人のコラボという点も興味深い。
一人は、TBSドラマ『リバース』で幻想的で芸術的な音楽を提供した横山克。もう一人は、アニメやドラマの音楽を書き、昨年の『警視庁いきもの係』も手掛けたアメリカ人作曲家のエバン・コールだ。
アメリカの名門バークリー音楽院で映画音楽を学んだコールが、グローバルで壮大な世界観を、横山の世界とシェアすることで、ドラマ作品がよりミステリアスで、不幸の予感を効果的に醸し出し、今後の展開が面白くなっていく。
このところ、ほとんどのドラマを手掛けていると言っても過言ではない、音楽事務所「ワンミュージック」ではない。30歳前後の若手作曲家の抜擢(ばってき)というチャレンジはうれしい限りで、今後の期待がさらに高まる。

初回視聴率は5.1%。
前クール『重要参考人探偵』初回が4.9%、前々クール『あいの結婚相談所』が5.1%だったので、可もなく不可もないスタートに見える。
しかし初回を見る限り、ラブシーンも躊躇(ちゅうちょ)なく入り、ダイレクトできわどいセリフもふんだんに盛り込まれている。テレ朝の金曜ナイトドラマでは、こうした突出した表現やストーリーのドラマがこれまで高視聴率を獲って来たこと考えると、実は楽しみにしている女性が多いだろうことも含め、同ドラマは今後数字を盛り上げていく可能性は十分ある。展開を楽しみにしたい。

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コラムニスト: はたじゅんこ
監修:次世代メディア研究所

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